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    股関節からわき腹、背中のストレッチ

    ストレッチを心がけることは、ゴルファーにとって間違いなくプラスにはたらく。専門家であるDr.ストレッチに教えてもらった本格ストレッチは、ハードに感じる人もいるかもしれないが、その分、効果も十分期待できる。

    配信日時:2018年10月11日 21時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    スタート時間直前に到着し、練習もせず慌ててティショットするゴルファーはいないだろうか? ゴルフスイングは、カラダ全体を大きく使うため、各部位が柔らかく、連動して動く必要がある。どこか一部の筋肉がこわばってしまうと、スムーズなスイングができないだけでなく、腰痛などカラダを傷める原因にもなる。だからこそ、ストレッチはゴルファーに不可欠。ポイントはいくつもの筋肉を複合的に伸ばすこと。ケガを予防し、躍動感のあるスイングが可能になる効果的なストレッチを、Dr.ストレッチに教えてもらった。

    スムーズにカラダが回転するスイングのために

    いいスイングを目指したとき、アマチュアゴルファーは腕の動きや肩の回転など、上半身の動きに意識がいきがちだが。欠かせないのが股関節の動きだ。バックスイングでは右足のつけ根にしっかりと体重が乗り、トップからの切り替えしで左の股関節に荷重することで、下半身リードの理想的な動きができる。股関節が硬いと、スウェイの原因になるなど、効率的なスイングができなくなる。

    今回は、股関節からわき腹、背中までを連動させながら、同時に伸ばしていくストレッチだ。バックスイングからフォローにかけて、スムーズにカラダが回転し、ケガの防止にもつながるだろう。

    1.ヒザを立てて座る
    2.右ヒザを内側に、左ヒザを外側に曲げる
    右足のカカトを内側にして、あぐらをかくように曲げる。左足はカカトが外側になるように曲げる。右足はがに股、左足は内股になるイメージ。両方のヒザの角度は90度が目安。

    3.上半身を倒す
    右太モモに対して90度になる方向に上半身を倒す。両腕は床につけて、ななめ前方に伸ばす。カラダがやわらかい人は、胸がピッタリつくまで伸ばす。
    10〜15秒程度伸ばしたら、上半身を起こす。この動きを2〜3回繰り返す。

    左右を入れ替えて、同じ様に10〜15秒程度伸ばす。これを2〜3セット繰り返して行う。

    <効果のある部位>
    股関節を中心に、脇腹、背中、胸の筋肉など

    <注意点>
    左ヒザがわずかに浮いてしまっている

    左ヒザがわずかに浮いてしまっている

    ・後ろの足のヒザが上がりやすいので、できるだけ床に近づける。ヒザが浮くと背中が伸びにくくなる。

    ・両肩をできるだけ床に近づけるイメージで背中から腰をねじる。できるだけ、肩を浮かないようにするのがコツ。

    コーチからのひとこと/
    繰り返し伸ばすことで柔軟性を手に入れる

    筋肉は、伸ばしてもすぐ元に戻る性質があることを知っていますか。プレー前にストレッチを行うゴルファーは少なくありませんが、筋肉の縮みやすい性質のために、十分なストレッチ効果が得られていないケースが多いのです。

    ストレッチを2〜3セット行うのはそれが理由です。1回10〜15秒伸ばし、繰り返し行うことで、筋肉をしっかり伸ばすことができ、十分なストレッチ効果が得られるのです。

    スイング時の捻転は、肩、腰、背中をスムーズに連動させる運動ですが、それには筋肉の柔軟性が不可欠です。筋肉をゆっくり、そして繰り返し伸ばし、カラダ全体の柔軟性を上げ、ダイナミックでしなやかなスイングを手に入れることができます。
    東山直輝(ひがしやま なおき)
    1987年生まれ。埼玉県出身。株式会社フュービック所属。フィジカルフィットネスディビジョンの育成トレーナー。トップアスリートのカラダづくりをサポートするストレッチのスペシャリスト。全国120店舗のDr.ストレッチのトレーナー1000人以上の育成にあたる。

    協力/ Dr.ストレッチ

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