山城に溶け込む自然と調和されたクラブハウスin鬼ノ城ゴルフクラブ【思わず見に行きたくなるゴルフ場クラブハウス】
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場を建築した、有名建築家の隈研吾氏。実はゴルフ場のクラブハウスも手掛けていいる。いったいどんなクラブハウスなのだろうか。
配信日時:2018年10月22日 08時00分
目次 / index
日本にはゴルフ場が2000コース以上あるが、中には「思わずこれがクラブハウス!?」と驚かされることがある。まるでお城のように豪華絢爛(ごうかけんらん)だったり有名建築家が設計したもの、さらには登録有形文化財に指定されているもの。外装だけではなく内装が変わっているものまで実にさまざまだ。思わず訪れてみたくなるゴルフ場のクラブハウスを紹介。
桃太郎伝説の地で時の人、隈研吾氏が設計したクラブハウス
今回紹介するのは岡山県総社(そうじゃ)市にある鬼ノ城(きのじょう)ゴルフ倶楽部。
岡山空港から約20分、新幹線停車駅の岡山駅から約40〜50分、倉敷市内からもアクセスが良い位置にあるゴルフ場。鬼ノ城山(きのじょうざん)の麓に広がる同GCだが、「鬼ノ城山」とは桃太郎伝説の基となったといわれる「吉備津彦命(きびつひこのみこと)の温羅退治(うらたいじ)」という伝説で、温羅という鬼が住んでいたとされる山城だ。
有名な伝説が生まれたこの地にあるゴルフ場のクラブハウスを設計したのは、有名建築家家の隈研吾氏。いよいよ1年後に完成予定となる2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場の新国立競技場「杜のスタジアム」を設計した、まさに時の人だ。
隈氏がどのような思いを込めて設計したクラブハウスなのかひも解いていこう。
田邊真海(たなべ まさみ)支配人のナビゲーションでクラブハウスの魅力をお届け。
〜支配人ナビゲーション〜
岡山空港から約20分、新幹線停車駅の岡山駅から約40〜50分、倉敷市内からもアクセスが良い位置にあるゴルフ場。鬼ノ城山(きのじょうざん)の麓に広がる同GCだが、「鬼ノ城山」とは桃太郎伝説の基となったといわれる「吉備津彦命(きびつひこのみこと)の温羅退治(うらたいじ)」という伝説で、温羅という鬼が住んでいたとされる山城だ。
有名な伝説が生まれたこの地にあるゴルフ場のクラブハウスを設計したのは、有名建築家家の隈研吾氏。いよいよ1年後に完成予定となる2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場の新国立競技場「杜のスタジアム」を設計した、まさに時の人だ。
隈氏がどのような思いを込めて設計したクラブハウスなのかひも解いていこう。
田邊真海(たなべ まさみ)支配人のナビゲーションでクラブハウスの魅力をお届け。
〜支配人ナビゲーション〜
田邊支配人:「当倶楽部のクラブハウスは前述の通り、隈研吾氏によって設計されました。
最初、クラブハウスのコンセプトを考えたときに『初めてみるけど懐かしい』、『歴史と伝統を感じさせる』クラブハウスにしたいと考え、何人かの建築家に依頼して設計図を書いてもらいましたが、イメージにふさわしいデザインがなく、どうするべきか悩んでいました。
同時期に、ゴルフ雑誌でクラブハウスを探訪するコラムを書いていた隈氏のことを知りました。世界中のクラブハウスを見ている氏に聞けば答えが出るはずだと、隈氏のもとを訪れ『以上のようなコンセプトのクラブハウスを作りたいが誰に依頼をすればいいか?』と質問したところ、隈氏本人から『私に造らせてください』といわれ、隈氏に依頼する運びになりました。
隈氏は鬼ノ城ゴルフ倶楽部の敷地に立ってその美しい山々を眺めたときに、旧帝国ホテルを設計した敬愛する有名建築家フランク・ロイド・ライト氏の、『建築は有機的でなければならない』という言葉が頭に浮かんだそうです。つまり、『建築は生き物のように、できる限り自然と類似した存在であるべき』ということを想起したそうです。そのため、当倶楽部のクラブハウスのコンセプトは『自然との調和』。鬼ノ城の自然に溶け込む空間を創造することになったのです。
有名建築家の隈氏の作品ということもあり、建築学を選考している大学生が『隈氏の設計を勉強したいのでクラブハウスを見学させてください』と訪問に来られることもあります」
最初、クラブハウスのコンセプトを考えたときに『初めてみるけど懐かしい』、『歴史と伝統を感じさせる』クラブハウスにしたいと考え、何人かの建築家に依頼して設計図を書いてもらいましたが、イメージにふさわしいデザインがなく、どうするべきか悩んでいました。
同時期に、ゴルフ雑誌でクラブハウスを探訪するコラムを書いていた隈氏のことを知りました。世界中のクラブハウスを見ている氏に聞けば答えが出るはずだと、隈氏のもとを訪れ『以上のようなコンセプトのクラブハウスを作りたいが誰に依頼をすればいいか?』と質問したところ、隈氏本人から『私に造らせてください』といわれ、隈氏に依頼する運びになりました。
隈氏は鬼ノ城ゴルフ倶楽部の敷地に立ってその美しい山々を眺めたときに、旧帝国ホテルを設計した敬愛する有名建築家フランク・ロイド・ライト氏の、『建築は有機的でなければならない』という言葉が頭に浮かんだそうです。つまり、『建築は生き物のように、できる限り自然と類似した存在であるべき』ということを想起したそうです。そのため、当倶楽部のクラブハウスのコンセプトは『自然との調和』。鬼ノ城の自然に溶け込む空間を創造することになったのです。
有名建築家の隈氏の作品ということもあり、建築学を選考している大学生が『隈氏の設計を勉強したいのでクラブハウスを見学させてください』と訪問に来られることもあります」
アメリカの有名な建築「落水荘」の建築法を取り入れた、鬼ノ城の自然に溶け込む外観
田邊支配人:「外観は、幅100メートル、奥行き30メートル、述床面積約2,000坪の広大なクラブハウスの全体のシルエットは、鬼ノ城の美しい山並みとの調和を第一に考え、自然の山並みをそのまま乗せたような屋根、外壁のタイルの色も敷地の土の色を基に選び、大地に根が生えたような、落ち着いて安定して見える外観にしました。
また、フランク氏の有名建築『落水荘(フォーリングウォーター)』が設計に取り入れられています。石のモニュメントで噴水となって流れた水がクラブハウスの下を通って、コース側の池へ滝となって落ち、クリークを流れていくというデザインにしました」
自然素材が使われ、無限の空のような開放感ある内観
1 / 2
アーチ状の高い天井は開放感を味わえる
田邊支配人:「内観も外観と同じく、有機的建築らしく木や石、レンガ、布といった目に優しい自然素材が使われ、自然の安らぎを感じられるデザインです。また、アーチ状の高い天井は、室内にいながら無限の空であるかのような開放感を味わうことができます。
ラウンド後の疲れを癒(い)やす浴室は、男性浴場が露天風呂、女性浴場は温泉。男性浴場は内風呂にも露天風呂にも岩組みが施されています。岩々に囲まれてゆったりとプレーの疲れを癒やせる空間となっています。
エントランス前のモニュメントやクラブハウス周辺、男性浴場およびコース内のクリークの岩組みは、彫刻家で岩組み設計家のフィリップ・ディ・ジャコモ氏によるものです。これらは、鬼ノ城山の城壁をイメージして自然と融合した岩組みを造り上げています」
コースの特長
コースはロバート・トレント・ジョーンズJr.氏の設計。コンセプトは「危険と報酬」。
勇気を持って危険に挑み、成功した際は報酬(バーディー、イーグル)が待っている。狙い場所をきちんと狙っていけば簡単なショットが打てるという、非常に戦略性の高い18ホールとなっている。
勇気を持って危険に挑み、成功した際は報酬(バーディー、イーグル)が待っている。狙い場所をきちんと狙っていけば簡単なショットが打てるという、非常に戦略性の高い18ホールとなっている。
特に12番ホールについては、右ドックレッグから左ドックレッグのS字のコースとなっており、ティショットでは右の山が、セカンドショットからは左に大きな池がプレッシャーとなってくる特に難しいホール。ロバート・トレント・ジョーンズJr.氏のデザインコース写真集の最初の見開きページに使われているほど、ジョーンズJr.氏本人も一番のお気に入りのとても美しいホールとなっている。
鬼ノ城ゴルフ倶楽部
〒719-1101
岡山県総社市奥坂666
TEL: 0866-99-8010
アクセス
【車】
山陽自動車道・岡山総社5km以内
岡山自動車道「岡山総社I.C」下車
【電車】
JR岡山駅からJR吉備線で足守駅下車、約30分(230円)
タクシーで足守駅から約5分(約1,300円)
鬼ノ城ゴルフ倶楽部の詳細はこちら
写真提供:
鬼ノ城ゴルフ倶楽部
〒719-1101
岡山県総社市奥坂666
TEL: 0866-99-8010
アクセス
【車】
山陽自動車道・岡山総社5km以内
岡山自動車道「岡山総社I.C」下車
【電車】
JR岡山駅からJR吉備線で足守駅下車、約30分(230円)
タクシーで足守駅から約5分(約1,300円)
鬼ノ城ゴルフ倶楽部の詳細はこちら
写真提供:
鬼ノ城ゴルフ倶楽部
アナタが出会った素敵なクラブハウスを大募集!
皆さんが出会った素敵なクラブハウスを持つゴルフ場はありませんか?
ALBA.Netでは、皆さんからの投稿もお待ちしております!
【送り先はこちら】
alba.net@ggmg.golf
ALBA.Netでは、皆さんからの投稿もお待ちしております!
【送り先はこちら】
alba.net@ggmg.golf