カートは使わない! 歩きラウンドがゴルファーにもたらす素晴らしいメリット「気持ちを落ち着かせる効果」
歩きでのラウンドを推奨し続けている鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)の青山彪逸支配人(以下、青山支配人)に“歩きプレー”について話を聞いてみた。
配信日時:2023年6月8日 22時30分
今回は開業以来、歩きでのラウンドを推奨し続けている鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)の青山彪逸支配人(以下、青山支配人)に“歩きプレー”について話を聞いてみた。
『歩きプレーは疲れそうだし良いスコアが出にくいだろうな』と、何となくそんなイメージを抱いている人も多い。では、本当のところはどうなのか?
青山支配人は「プレーで一番大きいのはメンタル面だと思います。例えば、ミスショットした後や調子が悪い場合は、普段より少しゆっくり歩くことで気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。ダメなときは、どうしても“早く打ちたい”と焦りがちなので……」と言う。確かにミスショットをすると気持ちが乱れやすく、負の連鎖を起こしやすい。そんなときこそ歩いて、平常心が取り戻そうという考えだ。
「プロゴルファーの方も、そういうときは“少しゆっくり歩く”と言っていました。それから、常に体を動かしている状態なのでスイングリズムも作りやすいですね。私の経験では、カートに乗る動作がないことで、プレーが途切れる感じがなく、集中力も持続しやすいと思います」と、スイングにもいい影響を与えると言う。歩くことで体も固まることがなくほぐれた状態でスイングができるだろう。
だが、歩きプレーでは注意しておくこともある。それは、水分補給。夏はとくに熱中症の心配があるので、水分補給をこまめに行うこと。日傘をさしたり、なるべく日陰のところを歩いて日光を避けることもおすすめ。運動中の水分不足は疲労を増加させることにもつながるので、毎ホール飲むように気をつけたい。
あとはスタート前のストレッチ。歩きプレーだとラウンドあとに疲労を感じる事が多い。だからこそ、ストレッチをすることで疲れを感じにくくすることができる。暑い日はとくに足が攣ることがあるので、念入りに行うといい。
「さらに歩くことで見える美しい景色も魅力です。例えば、当ゴルフ場ではホールごとに富士山のさまざまな表情が楽しめます。その上で、風や芝の状態、ハザードの位置などコースを肌で感じやすいのも良い点です」と、カートに乗っていると見過ごしてしまう綺麗な景色を歩くことで堪能できるのだ。ゴルフは自然の中で行うスポーツ。景色を楽しまないなんてもったいないことだ。
プレー内容やスコアなどに悩んでいる人は、歩いてラウンドすることで、新しい世界が見えてくるかもしれない。ミスをしてしまったときは、カートに向かわずそのまま歩いてみてほしい。きっと、気持ちがリラックスされて次のショットは成功するだろう。