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    おやじゴルフニュース「若者よ、ゴルフは生涯スポーツだから辞めないように! 必ず上達します」

    ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

    配信日時:2024年7月16日 02時15分

    • ゴルフライフ
    イラスト・とがしやすたか
    イラスト・とがしやすたか
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    最近ゴルフ場に行くと、ゴルフを始めてまだ日の浅い若者の姿をよく見かけます。しかも、ものすごい暴れはっちゃく状態で自分をモテ余し気味です。この前なんか、セカンドショット地点でボールを打とうとするや、右の林から若者がボールを探しにやって来ました。あれま~と驚いていたら、なんと今度は左の林から別の若者が現れ、挨拶もせずに勝手にリカバリーショットを打っているし。

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    皆さん元気があってよろしい。ゴルフ歴35年のおやじとしては、決して怒ったりしません。若者はこういう時期を経て、立派なアマチュアゴルファーに成長するのです。ただしこのトラブルショット頻発時期に、ゴルフに向いてないと思って辞める人が多いのも事実です。

    というわけで令和の暴れん坊ゴルファーの皆さんは、今後どんなゴルフ人生を歩むのか、辞めないための知恵と工夫を考えます。まずはなんといってもこれです。

    1)腕前UPをどうさせるか
    ゴルフはだらだらと毎月1~2回程度プレーしても、そう簡単に上手くなりません。やはり問題点をあぶり出し、スクールに通うか、自分で創意工夫して練習をしないとダメです。

    自分でやるなら、練習場でいろんな球を打ってみるのが大事。工夫してやっと打てるようになり、コースで試してやっぱりダメだった…がっくし。そしてまた反省会&練習の繰り返しです。

    下手の固め打ちという言葉があるように、ある程度は反復練習でなんとかなる部分はあります。へんてこスイングでもそこそこ回れる人は、下手の固め打ちで覚えたって、それは自分のことやないか。

    2)転機が訪れる
    ダボ多めでボギーが3割ぐらいの時期に、100切りの壁にぶつかります。どうやったらボギー多めのゴルフが出来るのか、いろいろ考えるのです。

    自分の話をすると、各分野ごとに戦力分析をしました。ドライバー、セカンドショット、アプローチ、パター、バンカーショットなどに分け、分野別の力量を考えたのです。

    結果、セカンドショットの精度が非常に悪いと。フェアウェイウッドは当たらず、ミドルアイアンはシャンクばかり。そこで試しにと、当時売り出していたUTのタラコ(インテスト)を見つけて打ってみたらドンピシャはまり、そこでやっと100切りが出来た次第。

    とまあ誰でも100切り突破には、小さなドラマがあります。そこを男は超えていかねばならないのです。

    3)早々とゴルフを辞めるケース
    ゴルフを始めて1~2年で、やはり向いてないから辞める。そういう人が結構います。昔の辞める理由の一番はニギリでした。面白い遊びだからと呼ばれて、いきなりニギリをやらされて、訳のわからぬ間にお金をむしり取られる、そりゃ頭に来ますよね。

    ニギリは常に相手が勝つルールでやるから、毎回カモられる。辞めたくなりますよ。ちなみに昔の人の一番の継続理由もニギリです。悔しいから絶対に勝つまで辞めないと誓った人が多いです。

    今はいろんな辞める理由があります。経済的にきついし疲労度もハンパない、時間もかかる。すなわちコスパ、タイパが悪いのです。そのわりには、さほど楽しくないと判断し辞めてしまうのです。

    ゴルフは一年そこらじゃ、面白さがなかなか分かりません。だから醍醐味を知らずに辞めてしまう、ちょっともったいなくないですか。

    4)コミュニティとコンペ
    ゴルフは周りの友達が始めたから、自分もやるみたいなノリはあります。その仲間たちとゴルフに行き、切磋琢磨するのです。スタートはみんな腕前がどっこいだから、永久スクラッチだぞとね。けど個人差が生じるわけで、練習をさぼっていると、ひとり100切り童貞のまま取り残されます。だから周りの成長に必死に付いていかないと。

    頑張って見事そこそこ回れるようになると、新しい世界へ飛び立つことができます。100前後のスコアをコンスタントに出せると、どこに行っても恥ずかしくない腕前となり、コンペに誘われます。

    そうなるとゴルフ仲間は飛躍的広がります。人あたりがいいと、そのコンペで「今度、うちのコンペにも来て下さい」とお呼びがかかり、コンペの輪が広がります。ですが調子をこき過ぎると、ここは俺の居場所じゃないという、違和感が生じることも。それがこれです。

    5)見えない格差
    ゴルフ仲間が出来て嬉しいと思う反面、生活スタイルの差が歴然と出る場合があります。呼ばれるコースがいつも名門で、平日なのに3万円ぐらいかかるのがしんどいとかね。

    ゴルフ場に乗って行くクルマ、使うギア、着ているウェア、果ては二次会のグレードまで、格差を感じる場面はしょっちゅうあります。そういうのは長い間にいろいろ経験し、同じ価値観、同じ経済観念の人が自然と集まって来ます。ここは俺の居場所じゃないと悟ったら潔く撤退もありです。

    ヒエラルキーの行きつくところはゴルフ会員権です。同じような芝生の生えてるコースだけど、なんでこんなに会員権価格が違うのか? 永遠の謎ですね。

    6)ゴルフ会員権格差
    自分で言うのも何ですが、過去に1450万円のコースのメンバーになり、今はたった24万円の払いっきりで買った扶桑CCのメンバーになっています。

    価格差約60倍ですけど、今のコースのほうが、是非誘ってくれというリクエストが多いです。だから毎月、誰かを誘ってラウンドしています。値段で考えればなかなかコスパが取れたいいコースです。

    プレー料金は安いほうがビジターを呼びやすいのです。じゃ安いから大したコースじゃないかというとそうでもない。すでに30回ぐらいラウンドしてますが、面白くて全然飽きません。

    おやじになってから、ゴルフをやってて良かったなと思います。この年になって、ゴルフ仲間がこんなに増えるなんてびっくりですよ。というわけでゴルフはスコアアップを目標としてプレーを始めますが、やがて社交や健康維持など別な面をゴルフが繋いでくれます。それが生涯スポーツと言われる所以です。

    おやじの皆さん、周りにいるへっぽこな若者ゴルファーを見つけたら、年をとったらいいことがあるから辞めないようにと諭してあげましょう。

    ◇ ◇ ◇
     
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