いま激アツなのはアメリカ⁉ 人気の投資信託『オルカン』と『S&P500』が注目されるワケ【ゴルフの資金作り】
金銀銅への投資熱も冷めて完全な五輪ロス状態の編集K。それを見たトレーダーから、厳しい声が飛んだ。「世界の動きから目を離してはダメ! 特にアメリカには注目です!」。そのココロは?
配信日時:2024年8月26日 03時15分
日々、ゴルフ代の捻出ばかりを考えている編集者K。しかし物価高の昨今、なかなかゴルフ代が貯まらない。少し前までは金銀銅の投資に夢中だったが、五輪閉幕とともに投資熱が急降下、絶賛五輪ロス中。しかし、ただぼーっと過ごしてもお金は貯まらない。信頼を置く美人トレーダー、若林史江さんからの喝もあり、新たな投資に目を向けるのだった。
色々な株式に投資する投資信託で積み立てるのが初心者には有効だと初期の頃伝えましたね。現在の投資信託ランキング(販売金額)だと、1位『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』、2位『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が断トツの人気なんです。業界でも圧倒的な手数料の安さが人気で、集まった純資産は3兆円以上。
――それはスゴイ。どちらも『インデックス・ファンド』ですね。
そうです。インデックスは株価指数のことで、日経平均株価など株価指数との連動を目指して運用される商品が『インデックス・ファンド』。最近この2つの投資信託が人気ですごい話題なので、今回はこの2つをお勉強しましょう。そもそも『インデックス・ファンド』は、銘柄を組み替えて利益を狙う『アクティブ・ファンド』に比べ、株価指数に連動しているので、リスクは少ないんです。
――『S&P500』の『500』は米国の500銘柄ですね?
そうです。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している米国株式市場の株価指数の一つで、NY証券取引所などに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されます。株価指数は500銘柄の平均的な数値なので、500銘柄に投資するのと同じこととなり、分散投資とも言えます。しかも『S&P500』の指数は20年前と比べても5倍になり上がり続けている。まあ、米国の株価自体ずっと上がり続けていますが。
――それならゴルフ代も捻出できそう。『オール・カントリー』、通称『オルカン』はどういう商品ですか?
『インデックス』を買うにしても日本や米国だけじゃなく、全世界の株価指数に連動させた商品が『オルカン』。以前話した「卵は一つのカゴに盛るな」という格言を覚えていますか?
――「一つのカゴに盛ったら、転んだときに全部割れる」という話ですね。株も分散投資をしないと一つの企業が転んだときに全部がダメになる。
米国投資の『S&P500』のリターン率より減りますが、安全を狙うなら全世界、すなわち『オール・カントリー』に投資をして、いろんなカゴを持つ方がいいと考えられ、こちらも人気。それが『オルカン』が1位である理由ですね。ただ、気を付けてほしい点があります。
――何ですか?
『オルカン』にしても実は投資先は6割が米国企業。『オルカン』よりリターンが期待できる『S&P500』とそれほど変わりはないのが実情です。銘柄の多い商品もマイクロソフト、アップルなど同じ企業の銘柄が組み込まれており、似た特性です。どちらもリターンが高く初心者にはオススメの積み立て投資信託なので、好みによって選んで長期投資するといいですね。
――これで老後のゴルフ代を捻出できる希望が持てます。
【覚えておきたい用語】
■インデックス・ファンドとアクティブ・ファンド
インデックス・ファンドは特定の株価指数に連動した投資信託。一方のアクティブ・ファンドは特定の指数を上回る運用成績を目指しており、常に商品を組み替えて運用する投資信託。
■eMAXIS Slim
業界最低水準の運用コストを追求する投資信託。『S&P500』や『オール・カントリー』など多彩な商品がラインナップ。運用会社は三菱UFJ国際投信株式会社で、どの会社でも購入可能。
解説/若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校 1年生1学期』(宝島社)。TOKYO MX『5時に夢中!』出演中。ゴルフ歴23年、ベストスコア76。
(取材・文/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)
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お父さんゴルファーの『錬金術』