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    ゴルフの救済ってどうやるの? よくある5つのシチュエーションの対処法を解説

    ゴルフはあるがままにプレーすることを求められるスポーツだが、木の根やカート道にボールが止まり「こんな状況からあるがままに打つなんて無理だ」とラウンド中に感じたことのあるゴルファーは多いだろう。 ゴルフ規則には、こういった無茶なシチュエーションにおいてボールを動かすことを認める「救済」というものが定められている。無罰でOKな場合と、ペナルティが付く場合があり、プレーヤーには正しく判断するための知識も必要だ。 この記事では、「マンホール」「ディボット」「金網」「切り株」「カート道」の5つのケースについて解説する。

    配信日時:2023年4月6日 04時42分

    • ゴルフライフ
    • ゴルフルール
    目次 / index
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    1.【Q1】ティショットしたボールがマンホールの上で止まっているときに救済は受けられるのでしょうか?

    コース上に点々とあるマンホールの上にボールが止まったとき、ショットするのは難しく、仮にショットすればクラブが傷つくことも考えられると思います。このケースで救済は受けられるのでしょうか。

    【A】マンホールの上にボールがあるときや、スタンスがマンホールにかかるときは無罰でボールを動かせる。
    コース上のマンホールは「動かせない障害物」に該当するため、無罰の救済の対象となる。ボールが止まった場合はもちろん、アドレスしてスタンスがかかる場合も救済の対象。マンホールを完全に避けてショットできる地点にドロップし、次のショットを打つことが可能だ。

    詳しい救済方法については、「マンホール上にボールがあったときは無罰で救済を受けられる! 正しい救済方法を解説」を確認しよう。

    2.【Q2】ディボット跡に止まっていたボールを「動かしてもいいよ」と言われましたが、ルール上はどうなっているのでしょうか?

    ティショットでフェアウェイをとらえたものの、セカンド地点に行ってみるとボールはディボット跡に入っていました。同伴者の方から「良いショットだったし、動かしてもいいよ」と声をかけていただき、フェアウェイに置きなおしてショットしました。ルールを遵守するとなれば、そのまま打つしかありませんよね?

    【A】ディボット跡からは救済はなく“あるがまま”でプレー。ただし、地面にくい込んでいれば救済が受けられる。
    ディボット跡にボールがあっただけでは救済を受けられず、ゴルフの大原則である、あるがままのプレーをしなくてはならない。スキルが必要な難しいショットだが、この1打も上達につながると思って、前向きにプレーしよう。ただし、ディボット跡に球の勢いでボールが地面にくい込んでいれば、無罰の救済が受けられる。
     
    ディボットからの打つコツについては「ディボット跡にボールが止まったときに救済は受けられる? ディボットからの打ち方も紹介」で解説している。
      

    3.【Q3】金網が邪魔でアドレスができないときに救済は受けられますか?

    ティショットを大きく曲げて「OBかもしれない」と思ってボールを見に行ったところ、金網の手前でコース内に残っていました。けれど、その金網が邪魔でグリーン方向にはスタンスすることができません。救済は受けられますか?
     
    【A】金網や防護ネットがOB杭の内側にあれば救済が可能。
    OBやペナルティーエリア以外のコース上にある金網や防護ネットは「動かせない障害物」なので救済を受けることができる。横に出すには邪魔ではなく、グリーン方向だと邪魔になる場合ももちろん救済対象だ。

    ただし、隣接ホールやOBゾーンとの「境界物」として定められている金網については、動かせない障害物とみなされないため救済は受けられないので注意しよう。
     
    詳しい救済方法や障害物に関する定義については「金網が邪魔でスイングできないときの救済方法とは? 『障害物』の基本的な考え方も紹介」 を確認しよう。

    4.【Q4】ボールが切り株の近くに止まりました。そのまま打つとクラブが傷つきそうなのですが、救済は受けられますか?

    ボールは切り株の近く、木の根元に止まっていました。グリーン方向へ打つにはクラブの入るスペースがなく横に出すのがやっとの状況。そのまま打ったところクラブが傷ついてしまったのですが、救済は受けられたのでしょうか?。

    【A】ボールが切り株や木の根の付近にあっても、救済は受けられない。アンプレヤブルを宣言する選択もあり得る。
    切り株や木の根は、コースにある通常の木と同じ自然物なので、救済を受けることはできない。あるがままのプレーとなる。

    一方で、このケースではそのまま打つとクラブが傷ついたり、怪我をしたりすることも少なくなく、ボールを動かしたいところでもある。そんなときは、アンプレヤブルが選択肢に入るだろう。1打罰となるが、運が良ければフルショットできる位置にボールを動かせるケースもある。

    また、アドレスしてスタンスがカート道にかかるから、救済を受けられると思いがちだが、ルールブックには「球をプレーすることが明らかに不合理な場合、救済はない」と明記されている。つまり、カート道の有無にかかわらず打てない状況であり、そこでは「あるがまま」が優先されるのだ。

    コースによっては一時的なメンテナンスを行っていて、修理地となっていることもあるので、スタート前に確認しておこう。
      
    アンプレヤブル時の救済の受け方については「切り株や木の根の近くにボールがあるとき救済を受けられる? 対処法と同伴者への声のかけ方を紹介」を確認しよう。

    5.【Q5】ティーショットしたボールがカート道の上で止まっていました。そのまま打つとクラブが傷つきそう。救済は受けられますか?

    セカンド地点に行ってみると、ボールがカート道の上で止まっていました。グリーン方向に障害物はないですが、クラブが傷ついたり、怪我をしたりしそうと思いボールを動かしてプレーしました。ルール上、適切な処置はどのようなものだったのか教えてください。
     
    【A】ボールがカート道に止まっている場合は無罰の救済が認められ、ボールを動かせる
    カート道は「動かせない障害物」であり、異常なコース状態からの救済が認められている。つまり、無罰でボールを動かすことが可能となる。ゴルフ場によっては、ローカルルールで「カート道からは必ずボールを動かさなければない」と定められているところもあり、カート道からは無罰でボールを動かせると覚えておこう。
     
    カート道からの救済方法については「カート道に止まったボールは救済を受けられる! 正しい救済方法とポイントを解説」で紹介している。遭遇しやすいシチュエーションなので確認しておこう。
     

    6.まとめ

    ラウンド中に遭遇しやすい5つのシチュエーションの救済方法を紹介した。知っていなければ、クラブが傷つく、怪我をする、スコアが悪くなるなどにつながるリスクが高まってしまう。無理せず難しい状況から脱する方法の一つとして、競技ゴルファーはもちろん、ゴルファー全員に知っていてほしい。

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