ドライバーのヘッドスピードで目安の飛距離が分かる! 飛ばしの3要素とおすすめ練習法も解説
自分のドライバーの飛距離はなんとなく分かっているかと思います。ただ、それが自分のヘッドスピードに応じた適切な飛距離なのかまで把握しているでしょうか?現在、ヘッドスピードに応じた飛距離が出ていなければ、まだまだ飛距離が伸びるかもしれません。この記事では、ヘッドスピードに応じた目安の距離や飛ばしに大切な3つの要素を紹介します。また、プロが実践するヘッドスピード向上のコツや練習法も合わせて紹介していますので、参考にしてください。
配信日時:2024年2月27日 11時00分
1.ドライバーのヘッドスピード×5.5で目安の飛距離が分かる
自分のドライバーのヘッドスピードから、おおよその飛距離を計算できます。ヘッドスピードが1m/s上昇すると、飛距離は「約5.5ヤード」伸びるとされているため、自身のヘッドスピードに5.5をかければ、大まかな目安が分かるのです。
以下の表はヘッドスピード別の飛距離の目安をまとめたものです。
ヘッドスピード | 飛距離の目安 |
---|---|
38m/s | 209ヤード |
40m/s | 220ヤード |
42m/s | 231ヤード |
44m/s | 242ヤード |
46m/s | 253ヤード |
48m/s | 264ヤード |
50m/s | 275ヤード |
なお、気温や風速といった気象条件やコースのコンディション、ご自身の使っているドライバーやボールなどによって実際の飛距離は変わります。あくまでも上記の数字は参考値だと思ってください。
2.実際のドライバーの飛距離を決める3要素とは?
ドライバーの飛距離は、以下の3つの要素で決まるとされています。
・ボール初速
・打ち出し角
・スピン量
ヘッドスピードに応じた適切な飛距離を実現するには、これら3つの数値を理想的なものに近づける必要があります。もちろん、実際の飛距離は気象条件やコースコンディション、道具によっても左右されますが、自分のヘッドスピードに対して極端に飛距離が出ていないということが頻繁に起きていれば、いずれかの数値に問題があるかもしれません。
ボール初速
ボール初速とは、ドライバーでボールを打ち出した瞬間の速度のことです。基本的にはヘッドスピード×ミート率で算出できます。ミート率は1.5がほぼ最高値なので、ヘッドスピード40m/sで、ボール初速が60m/s出ると理想的です。
ヘッドスピードが出ているのに飛距離が出ない場合、ミート率が低く、初速が出ていない可能性があります。ショットマーカーを使ってフェースのどの部分に当たっているかを確認したり、弾道測定器を使ってミート率を測ってみたりしながら練習するといいでしょう。
打ち出し角
打ち出し角とは、ドライバーショットしたときに、地面に対してどれくらいの角度でボールが飛び出したかを示す数値です。一般的には13度〜18度の範囲が理想的とされています。
同じボール初速であっても、打ち出し角が高すぎたり低すぎたりすれば理想的な飛距離は実現できません。打ち込む角度を意識して変えてみたり、ロフト角を調節できるいわゆるカチャカチャがあるドライバーであればロフト角を変えてみたりするといいでしょう。
スピン量
スピン量とは、打ったボールの回転数(バックスピン)を指します。ドライバーの理想的なスピン量は、一般的には2,000回転〜3,000回転です。スピン量が多すぎると球は高く上がりやすく、少なすぎると打ち出してすぐに落ちてしまうドロップという現象が起きます。なお、スピン量はインパクト時のロフト角や打ち込む角度などによって変化します。
3.自分のデータを計測する3つの方法
自分のヘッドスピードは、コースで「平均して飛んでいる距離÷5.5」でおおよそ求められます。ただ、それだけでは自分のどこに課題があるかまで把握できません。弾道測定器を使って自分の各データを計測してみることをおすすめします。計測は以下の3つの方法でできます。
【1】試打コーナーがあるゴルフショップへ行く
【2】弾道測定器が設置されている練習場へ行く
【3】弾道測定器を購入して把握する
ただし、弾道測定器によって数字が異なることもあります。自分の成長を見るのであれば、なるべく同じ機器を使うといいでしょう。
【1】試打コーナーがあるゴルフショップへ行く
多くのゴルフショップでは、最新のゴルフクラブを試すための試打コーナーに弾道測定器が用意されており、ヘッドスピードに加え、ボール初速、打ち出し角、スピン量まで把握できます。フィッティングスタッフがいるショップであれば、分からない点を質問できたり、自分に合ったヘッドやシャフトを提案してもらえたりする点が魅力です。
ただし、ショップでの試打は自分のクラブでないケースがほとんどなので、実際の数値とは異なる可能性があります。
【2】弾道測定器が設置されている練習場へ行く
弾道測定器を備えた外の打ちっぱなしやインドアの練習場では、自分のクラブを使って各データを把握できます。ただし、練習場によっては計測される数値がレンジボールのままということもあるため、事前に練習場のスタッフに確認するといいでしょう。
【3】弾道測定器を購入する
自宅や練習場で自由に測定したい場合、個人用の弾道測定器を購入するという選択肢もあります。価格は1万円~10万円ほど。携帯性に優れたコンパクトなモデルやクラブに装着して使うモデルもあり、場所を選ばずに使用できます。機器が設置されていない練習場や、実際のラウンドでも計測できる点も魅力です。また、最近ではスマホアプリで計測できるものも出ています。
4.ヘッドスピードを上げるおすすめレッスン2選
自分のヘッドスピードに応じた飛距離が出ていない場合、課題を克服することが大切ですが、自分の最大飛距離を伸ばすという観点では、やはりヘッドスピードの向上が必要になります。ここでは、ALBAの過去のレッスンから厳選したヘッドスピードアップにつながるコツを2つ紹介します。
【1】切り返しのタイミングでコックを入れる
【2】軽い素振り棒と重い素振り棒を使って素振りする
【1】切り返しのタイミングでコックを入れる
ドラコン選手の豊永智大がおすすめするのは、切り返しのタイミングでコックを入れること。切り返しでコックを入れると、アーリーリリースを防ぎ、インパクト時に最大のヘッドスピードを迎えやすくなります。
アドレス時から力を入れず、手首をリラックスさせることも、インパクトでヘッドを走らせるためのポイントです。
詳しくは「バックスイングのどこでコックを入れるのか?ヘッドスピードを上げるコツ」を参考にしてみてください。
【2】軽い素振り棒と重い素振り棒を使って素振りする
23年シーズンのドライビングディスタンス248.55ヤードを記録した飛ばし屋の山路晶が取り入れているのは、軽い素振り棒と重い素振り棒を「重い」→「軽い」→「重い」の順番で素振りする練習。
最初に、大きな筋肉を意識し体をほぐすために、重い棒で素振りします。次に、軽い棒を30秒間全力で振り続けてください。連続で振ることで体のキレが良くなりヘッドスピードが向上します。
このままボールを打つと違和感が出てしまうため、重い棒で素振りをして振り感を戻しましょう。
詳しくは「山路晶の笑い飛ばそう!!【ヘッドスピードUP】軽い素振り棒で限界突破「進みながら30秒全力で振り続けます」」を参考にしてみてください。
5.まとめ
自分のヘッドスピードを把握すれば、おおよその理想の飛距離も分かります。平均的な自分の飛距離が理想値よりも大きく下回っていれば、ミート率や打ち出し角、スピン量に問題があるのかもしれません。