ロッテが今季も池田勇太に「プロフェッショナルガム」を提供。ガムを噛むとどんないいことがあるのか?
ロッテが今季も池田勇太に「プロフェッショナルガム」を提供。ガムを噛むとどんないいことがあるのか?
配信日時:2024年5月30日 06時10分
ゴルフでスコアアップしたいなら、簡単で効果的な方法がある。それはガムを噛むことだという。そんな方法でスコアが良くなるのなら苦労はしない、という意見が大半だろう。だが、ガムを噛むことでフィジカルとメンタルの両面で得られるメリットは多々あるのだ。
菓子などの製造および販売を行うロッテは「噛むこと」の重要性を広め、スポーツ選手や子どもたちのパフォーマンス向上をサポートする「噛むスポプロジェクト」を2022年から始動。これまでの研究や知見を生かし、「噛むこと」の意義を普及している。
その活動の一環として昨年に引き続き今季も、プロゴルファーの池田勇太に対して自身に合った形状・硬さ・香味をカスタマイズした「プロフェッショナルガム」を提供し、サポートしていくという。
池田は、「ラウンド中にガムを噛むと集中力が続きやすくなる。特に緊張する場面では、リラックス効果も感じられる」と、“噛むこと”の効果を実感している。また、「僕自身、顎関節の不調によるプレーへの支障がきっかけで、ガムを噛むことのメリットや噛み方への意識が芽生えた」と話しており、ガムを噛むことがプレーにいい影響を与えることは確かなようだ。
同社は、ガムを噛むことで得られるフィジカル面でのメリットを次のように挙げている。まず、動かない状態を保ち続けるための能力である静的バランスの強化。これにより、運動中のヒザに与えるケガのリスクを減少させるという。さらに、ガムを噛むことで瞬発力を高め、スタートダッシュやジャンプ力の向上にも好影響を与える。
メンタル面での効果も見逃せない。ガムを噛むと前頭前野の血流が良くなり、集中力と判断力が向上。また、噛むというリズム運動により、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促進し、リラックス効果をもたらす。これにより、緊張した場面でも冷静さを保つことができるというのだ。
ガムの噛み方について池田は、「昨年8月に『噛むチカラ測定』をした際、片方だけで噛むのは良くないと東京歯科大学の武田先生に教えていただいたので、試合や練習中だけでなく、日常生活でもなるべく左右バランス良く噛むことを意識しています」とコメント。実際、正しい噛み方をすることで、より高い効果を得られるという。
ロッテの「噛むこと研究部」が監修したガムを使った口周りのトレーニングを紹介すると、まず、背筋を伸ばして足をしっかり地面につけること。背筋を伸ばすことで、脳への刺激が高まり、唾液がしっかり出る。さらに、足を地面につけることで、咀嚼効率がアップするという。
他にも、口を閉じたまま左右均等に噛むと、舌の筋肉運動にもつながったり、リズムよく噛むことでセロトニンが増加し、自律神経のバランスを整え、精神を安定させてくれるという。
プロのように専用のガムとはいかなくても、ラウンド中にガムを噛むことは大いにおすすめだ。特に週末ゴルファーは、仕事のストレスを抱えてコースに出ることが多いため、リラックス効果は絶大だろう。また、集中力の向上によりラウンドはもちろん、練習効率も高まるのがうれしい点だ。
今シーズンについて池田は、「手術後、今までやってきたことを全て見直して再スタートを切ったので、7月の本格復帰に向けて、ガムを噛むことが結果にどう生きてくるのか楽しみですね」と意気込みを語る。
プロゴルファーも実践しているこの方法。ゴルフは技術だけでなく、心身のコンディションも重要なスポーツなだけに、ガムを噛む習慣を取り入れることで、ゴルフを長く楽しく続けられるのではないだろうか。
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