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王貞治氏、小林浩美、樋口久子らが別れを偲ぶ 陳清波氏の「お別れの会」

王貞治氏、小林浩美、樋口久子らが別れを偲ぶ 陳清波氏の「お別れの会」

1月14日に93歳で逝去されたプロゴルファー陳清波(ちん・せいは)氏の「お別れの会」が3月17日に執り行われた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年3月17日 04時49分

多くの功績を残した陳清波氏
多くの功績を残した陳清波氏 (撮影:ALBA)

1月14日に93歳で逝去されたプロゴルファー陳清波(ちん・せいは)氏の「お別れの会」が3月17日に執り行われた。

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1931年10月1日に台湾北部の淡水出身。1951年に日台国交の準備で来訪していた外務省スタッフから「日本へ来ないか」と声を掛けられたのがきっかけに初来日し、川奈ホテルGC(静岡県)でゴルフを学んだ。

59年に東京GC(埼玉県)所属となり、本格的に活動の場を日本に移すと、同年の国内メジャー「日本オープン」でツアー初優勝を飾ったのを皮切りに多くのタイトルを獲得した。60年には自身のゴルフ理論をまとめた「近代ゴルフ」を発行。多くのゴルファーのバイブルとなり、『ダウンブロー』という言葉を浸透させた。

「お別れの会」には野球界から王貞治氏、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の会長を務める小林浩美、顧問の樋口久子も参列し、陳氏との思い出に馳せた。

10年ほど前に一緒にゴルフをする機会もあったと話す王氏は、「本当に素晴らしい。いつも同じような球を打てるでしょ。年齢的なことも含めてそう思いました」と当時を回想した。さらに、「日本だけでなく、世界でも有名でしたから。そういう先輩達を追いかけて頑張らなければいけないと思っていました」と戦う舞台は違えど、陳氏の活躍は自身の刺激にもなったと述べた。

そして、樋口は「人間的にも素晴らしい方で、どなたにも公平に接してくれて、台湾と日本の架け橋でした。陳さんがいらしたから台湾のプレイヤーが男子も女子にも来ましたよね。すごい方だなと思います」とゴルフファーとしてはもちろん、その人間性に感銘を受けたと話す。

陳氏からレッスンを受けたことがある小林もこう続けた。「日本のゴルフ界で、外国人の方といったら台湾の方が多くいらっしゃって、その歴史の始まりというのが印象で、雲の上の存在を見るようなイメージ。『ガンっ』ていうダウンブローを習得したい。それに必要な技術力はすごく難しかったですが、自分の身になっていると思います」。

ゴルフ界、そして野球界のレジェンドからの言葉は、陳氏への深い敬意がにじみ出でいた。(文・齊藤啓介)

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