【ゴルフ会員権】第106回 大宮ゴルフコース(埼玉県)
「会員権の購入を考えているけど、一体どのコースを買うのが一番いいのか?」。こんな悩みを抱えているゴルファーは多いはず。そこで、編集部が厳選したオススメコースの“本当に知りたかった情報”をお届けします。
配信日時:2023年9月1日 01時00分
土日祝の早朝にメンバータイムあり。1人でフリー来場もOK
「大宮」と聞いて、さいたま市内の河川敷コースを思い浮かべる人がいるかもしれないが、こちらは上尾市内にある昭和34年開場の林間コース。歴史と伝統の名門クラブが数多ある埼玉県内で8番目に古く、当初からセミパブリック運営を続けている老舗クラブだ。
武蔵野の面影が残るコースは都心から40km圏に位置し、電車利用でも桶川駅からタクシー5分、土日祝はクラブバス運行とアクセス良好。開場から64年が経ち、周囲は住宅地へと変化を遂げたがコースの中は別世界。今も静かで落ち着いた雰囲気が漂っている。
コース設計は殿堂入りプレーヤーで後年、設計家としても活躍した浅見緑蔵。ホール間を樹林がセパレートし、フェアウェイはほぼフラット。一見シンプルなようだが、ルートにかかってくる赤松の大木とバンカーの配置が絶妙で、ドッグレッグや砲台グリーンなど18ホールそれぞれに趣向を凝らしてあり飽きさせない。
2017年には赤ティよりも短いピンクティ(Aグリーン使用時4,648ヤード)が新設され、ベテランプレーヤーやジュニア達に好評という。夫婦や家族連れで訪れるメンバーも多く、季節によりメンバー同伴優待券の配布もある。親や子どもと一緒に2世代、3世代ゴルフを楽しむのもよさそうだ。
プレースタイルはキャディ付・セルフ、徒歩・乗用カート利用の選択制。また、手引きカートでまわる休場日セルフデーも年数回実施している。練習施設はドライビングレンジ(230ヤード・20打席)、アプローチ練習場、バンカー練習場を完備。ドライビングレンジの一部打席は住宅地が近いことからアイアン専用となっている。
直近の会員数は正会員493名、平日会員(土曜可)37名。セミパブリックでかなり少ないにもかかわらず、土日祝日の早い時間にメンバータイムをきっちり確保している点は好感が持てる。公式競技は月例杯、開場記念杯、理事長杯、クラブ選手権、シニア選手権を開催。入会者からはメンバー層がいい、アットホームな雰囲気が気に入っているという声がたびたび聞かれ、いい仲間作りができそうだ。また、スタッフ教育にも特に力を入れており、キャディやフォアキャディの対応も評判がいい。
名義書換料は正会員110万円、平日会員55万円。年会費は正会員44,000円、平日会員38,500円(以上すべて税込)。入会時の総費用は450万円前後で推移している。メンバー数が少ないので会員権の希少価値が上がっている状況だが、近隣から通えるのであれば、交通費や移動時間を考えたらコスパは決して悪くないだろう。
歴史があるのに格式ばったところがなく、フレンドリーで親しみやすいクラブを探しているならここは最適。下の写真の通りクラブハウスも新しくはないが、仲間が集い、スタッフの温かなサービスを受けることができる。関心のある人は会員権業者に早めの相談がおすすめだ。
基本情報
大宮ゴルフコース
https://omiyagc.jp/
住所:埼玉県上尾市中分6-40
TEL:048-771-2377
開場日:1959年11月1日
コース設計:浅見緑蔵
アクセス
・車
首都高速/与野ICから13km約20分
圏央道/桶川・北本ICから5km約10分
・電車
JR高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン/桶川駅からタクシー約5分(土日祝はクラブバス運行)
ヤーデージ
18ホール・パー72
Back 6,900ヤード
FRONT 6,560ヤード
RED 5,349ヤード
PINK 4,648ヤード
(Aグリーン使用時)
【ゴルフ会員権】メンバーに聞いたホントの話