PGAツアーで大流行り!?の練習器具“Pro SENDR”はアマチュアにも使えるの?
マキロイが使って話題となった練習器具“Pro SENDR”。数多くのPGAツアー選手が愛用し、日本ツアーでも使用選手がチラホラ見えてきているが、果たしてその効果は? YouTube「マイケルゴルフTV」でおなじみのツアープロコーチ、マイケルこと長谷川哲也が試してみた。
配信日時:2023年9月1日 01時00分
皆さん、こんにちは。長谷川哲也です。今日は前から気になっていた練習器具“Pro SENDR”を試します。マキロイが使用して一気にPGAツアーの選手が使い始めて話題になったんですが、ずっと気になっていたんですよ。ようやく日本でも発売され始め、早速入手したので使ってみたいと思います。
とりあえず、手首に装着して使うので、手首の理想的な使い方が習得できるものというのは容易に分かると思います。ただ、マキロイを始めとしたPGAツアーの選手が使うってことは、相当な上級者やパワーヒッターが使うもので、一般のアマチュアには不要なものかもしれないかな? という思いも。実際使ってみると、すぐにそんな考えが吹っ飛ぶほどの万能練習器具ってことが分かりました!
一般アマチュアは、手首をタテに使い過ぎ、正しいヨコ方向に使えていません。コックを使い過ぎて、ヒンジの方向が間違っている、とも言い換えられますね。この間違いがフライングエルボーにつながり、すくい打ちの原因になるのです。すくい打ちはダフリに直結しますし、フェースが開いて右プッシュ、それを嫌がって左引っかけとあらゆるミスの元。この“Pro SENDR”を装着してバックスイングすると、正しい方向に手首を使う感覚が養われますね。
バックスイングから付随する動きですが、トップの形も自然に出来上がります。トップは右手のヒラにグリップが乗っかり、それを中指と薬指で支える、いわゆる“出前持ち”のような形が理想ですが、力んでしまうと左手首が甲側に曲がりやすく、シャフトクロスやオーバースイングになって、これもミスの原因となります。“Pro SENDR”を装着し、右手の甲をくっ付けていくようにトップを作れば、左手首が手のヒラ側に少し曲がる、正しいポジションに落ち着きます。
ダウンスイングでも“Pro SENDR”を装着するメリットがあります。それはインパクトゾーンが長くなる、ということ。適度なハンドファーストでボールをしっかり押せて、強い弾道になります。ヘッドの軌道は円に近い形ですが、円弧を大きくして入射角を緩やかにすることが、インパクトゾーンが長くなるということ。このとき手首の角度をできるだけ変えずに右ヒジを伸ばしていくことでこそ、理想のハンドファーストインパクトが生まれるんです。手首の返しとかを意識せずに“Pro SENDR”を装着して体の回転と側屈だけを意識すればいいので、スイングがシンプルで再現性が高くなりますね。
また、クッションボールをくっ付けると、両ヒジが締まって、体と腕の同調を習得することもできます。アプローチなどで「手打ち」が原因で距離感が出せないという方は、このクッションボールを使ってハーフスイングの練習するといいでしょうね。
この“Pro SENDR”は、老若男女、上級者から初心者まであらゆるゴルファーにとって“使える”練習器具ってことが分かりました。一般的な練習器具に比べると、お値段がちょっと高めの設定ですが、それ以上の効果はありますから、一般アマチュアゴルファーの皆さんにもぜひ試してもらいたいです。スイングの安定性が上がって、ゴルフがより楽しくなりますよ!
※Pro SENDRの詳細はこちら!
<長谷川哲也>
はせがわ・てつや/かつては深堀圭一郎のキャディ兼コーチを務め、現在はゴルフインストラクターとして、自ら設立したDEPARTURE GOLFでレッスン活動を展開。数多くのスイングを徹底的に分析し、最先端のスイング理論を研究する。YouTube「マイケルゴルフTV」も大好評配信中!