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    おやじゴルフニュース「シニアティでいつからラウンドをするのか?を考えてみた」

    ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

    配信日時:2024年5月21日 02時45分

    • ゴルフライフ
    イラスト・とがしやすたか
    イラスト・とがしやすたか
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    先日、70歳以上の高齢者が多いコンペに参加し、シニアティで打つことを推奨されました。せっかくだから、打とうと思ったのですが、たまたま同じ組にプロゴルファーがいて、プロはレギュラーティで打つとのこと。滅多にないプロとのラウンドです。プロと会話をしたい、プロのショットを間近で見たい誘惑に負け、いざ打つとなったときにレギュラーティを選んでしまいました。

    麗しき女性とラウンド ティは違えどグリーンは一緒「同伴者のスカートの中が見えそう! こんなとき、どうする?」

    結果、シニアティデビューは幻となりましたが、いい機会なのでいつしか打つであろうシニアティについて、考えたいと思います。

    1)シニアティは周囲の環境で打つのか
    例えば4人でラウンドして、うち3人が高齢者でシニアティラウンドするとしましょう。そうなると自分だけひとり、レギュラーティでラウンドするのもどうかと思いますよね。お付き合いということで、シニアティを使用することとなります。

    だからシニアティで打つかどうかは同伴メンバーさん次第、コンペなどの組み合わせによります。ただ自分の周りは、75歳ぐらいでもレギュラーティで打つ人が多いので、怪我や病気でもしない限り、しばらくレギュラーティラウンドを続けようと思います。

    こうなってくると同世代ゴルファーのチキンレースになりますか。とうとうあいつもシニアティだとなれば、付き合うかも。でも決してこちらから率先して、シニアティで打とうとは言いません。先にジイさんになったと認めることになりますから。


    2)パーオンする距離、しない距離
    昔はドライバーの飛距離が210ヤードぐらいあって、400ヤードのミドルホールでも、2回ナイスショットをすればパーオンしたものです。


    今はミドルホールなら頑張って360ヤードがパーオン達成可能距離でしょうか。だから昔はパーオン可能ホールが18ホール中8割ぐらいあったのに、今は3~4割って感じかな。

    それでは距離の長いホールをどう攻めましょうか。ここは発想の転換をし、長いミドルホールは短いロングホールと思いたいです。だからボギーで充分なのです。攻め方も自分の好きな距離を、例えばグリーン手前100ヤードに残すという戦略もあります。これが出来るのは、アプローチが得意な方です。

    例えば昔、こういう方がおられました。


    3)ゴルフのダンディズム
    以前、漫画家の大御所、藤子不二雄A先生に可愛がってもらい、東京よみうりCCに連れてってもらったことがありました。先生はすでに70代、レギュラーティでラウンドしますが、ミドルやロングホールはパーオンしません。ゆえにボギーオンを狙うのですが、どれも100ヤードぐらい残します。けどその残り100ヤードを巧みに乗せて、ボギーを重ねて行く。気づくと90台前半で、自分のスコアとたいして変わりませんでした。

    実はわざと自分の得意な100ヤード程を残してラウンドしていたんですね。これには感服しました。自分も老いて飛ばなくなったら、藤子先生みたいなゴルフをしたいと思った次第です。


    このようなゴルフを出来るのは、以前どこぞのメンバーで競技に出ていた人に多いです。若いときにバックティでラウンドしていますから、距離の長いコースのボギーオンゴルフを熟知しています。

    ちなみに私のバックティでのベストスコアは鶴舞CC東コースでの80です。鶴舞の西コースは距離が長くて84がベストでした。

    バックティでボギーオンゴルフをやっていると、年老いてからの刻みゴルフが、さほど苦にならないのです。

    4)高反発ドライバーの誘惑
    扶桑CCに入ってから競技に出るのを前提に、ドライバーもルール適合の低反発ドライバーを使ってラウンドしていました。それはそれで楽しいのですが、実は5年前から高反発クラブを併用しており、それを久しぶりに打ってみたら、なかなか好感触です。

    やっぱり高反発クラブは飛ぶなあ、実感でいうと低反発クラブより10ヤードアップって感じですか。ナイスショットしたときの威力はすさまじく、今の50歳代ぐらいの人の飛距離と遜色ないかなと。つまり10年若返ったゴルフが出来るのです。

    高反発クラブを使えば、あと10年はシニアティのお世話にならずに済む。今いろいろ考えていますが、時々高反発クラブ使用、二刀流でラウンドする方向に傾いていますね。

    6)今後のシニアティの使い方
    以前、ひとりゴルフのとき、80歳を超えたシングルさんと一緒にラウンドしたのですが、その人は、距離の長いホールはシニアティで打ちますと宣言して、打つ場所を変えていました。だから今後、どうみてもこれは長過ぎだろうというホールが出て来たときは、シニアティで打つのもありです。

    あとやたら長いコースとかね、レギュラーティで全長6400ヤードぐらいあると、全部シニアティで打ってもいいかなって。そもそも距離の長いコースには行かないようにしよう、そうなりますよね。

    6)最後は気の持ちよう
    人生において、いかに老けないで生きるかが大事です。フリーランスなので定年はありませんが、仕事を減らしセミリタイヤした方が、老け込むのではないでしょうか。

    それと同様に、シニアティでラウンドすると楽をしてしまい、おじいちゃんゴルフになってしまう。というか若者とラウンドをする回数が減って、年配の方とのラウンドが増える、これがいけない気がします。

    やはり飛ばないながらも、若者とラウンドをして、エネルギーをもらうのが長生きの秘訣ではないか。飛距離で負けるぶんを、ショートゲームでカバーして、若者に対しギャフンと言わせることで、若さを保ちたいかな。


    シニアティと女子ティって近いというか、同じ場所にある場合があります。今まで飛距離で負けたことのないアマチュア女子に、近い将来同じ場所から打って負ける、そういう時代が確実に来ます。

    歳を取ると息子に負けて当たり前になりますが、さらに孫娘に負ける時代が来るかも。多分そういうときは、悔しいより嬉しいのでしょうかね。

    ◇ ◇ ◇
     
    胸を張って「自分のゴルフマナーは完璧だ」と言えますか。実は知らないところで無作法なことをしているのでは? 関連記事→カップに入ったボールを拾うとき「カップの近くを踏むな」と言われた。なぜ?【今さら人に聞けないゴルフのマナー&作法 厳選シチュエーション10】

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