桜ゴルフマーケット情報 第二十二回[2023年4月26日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年4月26日 01時00分
会員権価格は底離れも依然低水準
● コロナ禍のゴルフ人気で20年以降値上がり続く
● 今年3月末の指数(2000年末=100)は53へ
● 特に21年から相場上昇力高まり大底を脱する
● 株価・地価に比べて依然として評価は低水準
● 会員の権利保全や諸費用軽減等で魅力向上を
ゴルフ会員権相場が上昇に転じています。コロナ禍でのゴルフ人気を追い風に2020年後半から続伸し、2000年末の相場価格を「100」とした場合、2023年3月末時点での指数は「53」にまで回復しました。
ただし、16~19年(40前後)の大底を脱したとはいえ、バブル期に同様に大きく買い上げられた株価や土地などの相場性商品に比べ、依然として低い評価に甘んじているのは否定できません。それぞれの指数は、日経平均株価が上下動を繰り返しつつも200を超え、公示地価も13年初を底に88まで伸びるなど大きく水をあけられています。
かつてみられた会員権価格と株価との連動性も、影を潜めているのが実情です。これは2000年の民事再生法施行を契機に会員制ゴルフ場の法的整理が相次ぎ、会員の利益が損なわれた後も明確な会員保護策が施されず、会員権の信頼感が回復されないままになっていることも影響しています。
会員志向が定着している現在、会員の権利保全策や諸費用の軽減など一層の会員魅力の向上による入会促進が求められているのではないでしょうか。会員権相場の維持・上昇は会員の資産保全にもつながります。
(データは桜ゴルフ総研調べ)
株式会社 桜ゴルフ