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    初心者が最初に練習する番手は、結局、何番アイアンがおすすめなの?

    「初心者は何番アイアンでスイング固めの練習をしたらいいのか?」この問いに確信を持って答えることはできるしょうか。本記事では、諸説あるのを承知で、2024年現在「初心者がゴルフの練習を始めるなら、どの番手のアイアンを選ぶべきなのか」を考察してみます。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年6月10日 09時19分

    • ゴルフライフ
    • アイアン
    目次 / index
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    1.初心者には何番アイアンがおすすめか?

    初心者に何番アイアンを推奨するかは「中間のクラブ」を何番アイアンと考えるか次第となります。しかし「中間のクラブ」の定義が、かつてないほどに曖昧になってきているのです。その理由としては、

    ・昔のアイアンセットは3番からのものが多かったが、最近は5番や6番からのセットが主流になっている
    ・飛び系アイアンの隆盛で、ロフト角の階段が変わってきている
    ・長い番手のアイアンの代わりに、ユーティリティを使うゴルファーが増えてきている

    ……などの要因が「中間のクラブ」の定義を曖昧にしているようです。

    このような状況を踏まえて、本記事では、初心者が2024年現在のいまゴルフの練習を始めるなら、どの番手のアイアンを最初に選ぶべきなのかを考察してみます。

    6番アイアン、7番アイアンが推奨されてきた理由

    これまでは6番アイアンないし7番アイアンを初心者の練習に推奨するケースが多かったように思います。初心者のスイング固めにこれらの番手のアイアンが推奨されてきた理由は、長さ・重量・ロフト角のすべてが、クラブセッティングのおおよそ中間値に位置するクラブだからです。

    ゴルフクラブは、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パターの6種類があり、ラウンドするときは、最大14本までコースに持っていけます。

    一般的な14本の組み合わせ例は、以下の通りです。

    【1】ドライバー(1W)
    【2】3番ウッド(3W)
    【3】5番ウッド(5W)
    【4】7番ウッド(7W)
    【5】ユーティリティ(UT)
    【6】5番アイアン(5i)
    【7】6番アイアン(6i)
    【8】7番アイアン(7i)
    【9】8番アイアン(8i)
    【10】9番アイアン(9i)
    【11】ピッチングウェッジ(PW)
    【12】アプローチウェッジ(AW)
    【13】サンドウェッジ(SW)
    【14】パター

    ゴルフクラブは、一般的に、番手が小さいほどシャフトが長く、重量が軽く、ロフト角が立っており、ボールをより遠くに飛ばすことができます。

    たとえば、ドライバーは最も長く、軽く、ロフト角が立っていて、ボールを遠くに飛ばすことができます。一方、サンドウェッジは最も短く、重く、ロフト角が寝ていて、ボールを正確にカップに寄せるために使われます。

    前述した通り、6番アイアンないし7番アイアンは、長さ・重量・ロフト角のすべてが、おおよそ中間値となるクラブであるため、ゴルフの基礎固めをする番手として推奨されてきました。

    例えば女子プロゴルファーの古閑美保は、坂田信弘が主宰する坂田ジュニアゴルフ塾(坂田塾)でゴルフを始めた半年間、6番アイアンを打たされたそうです。

    坂田塾でのエピソードについては「トッププロレッスン K's STUDIO 古閑美保」(ALBA TV)をご覧ください。

    なお、アイアンは番手が1つ変わるごとに、飛距離が約10ヤードずつ変わるとされています。たとえば、7番アイアンで130ヤード飛ばせる人の場合、6番アイアンでは140ヤード、8番アイアンでは120ヤードといった具合です。

    ゴルフでは飛距離を調整するとき、クラブの番手を変えることがまず最初にとるべき方法となります。

    8番アイアンが推奨される理由

    つぎにロフト角の観点から考えてみましょう。仮に初心者のドライバーのロフト角を10度、サンドウェッジを56度とすると、その中間は「33度前後」となります。

    33度前後のロフト角が「中間のクラブ」に相当するとなると、従来の7番アイアンのロフト角は34度前後がスタンダードだったので、やはり7番アイアンは「中間のクラブ」に相応しい番手といえるでしょう。

    しかし、昨今は飛び系アイアンの隆盛で、ロフト角が極端に立ってきている傾向にあります。

    ロフト角が立つほど飛距離が出るという特性を活かして、ストロングロフト化された(=ロフト角を立たせた)アイアンのことを、飛び系アイアンといいますが、最近の飛び系アイアンの7番アイアンのロフト角は、「30度前後」となってきており、一昔前の6番アイアン並みの水準になっています。

    となると、ロフト角の観点においては、飛び系アイアンの場合、ロフト角「33度前後」の8番アイアンこそが「中間のクラブ」に相当する、という考え方も成り立ちます。

    飛び系アイアンのロフト角については、「「飛び系アイアン」は何がスゴイのか? 飛び系アイアンおすすめ5選も紹介」をご覧ください。

    9番アイアンが推奨される理由

    「中間のクラブ」という観点からはズレますが、さらに短い9番アイアンを推奨する考え方もあります。

    その理由は、9番アイアンは短いために振りやすく、また、ロフト角が大きいためにボールが高く上がりやすく、初心者でも安定したショットを打ちやすいクラブだからです。

    特に初心者にとっては、まずは正確にボールを打つ感覚を覚えることが重要なため、9番アイアンは、ゴルフ練習の最初の一歩としては、とても適しているといえるでしょう。

    結局、何番アイアンを選べばいい?

    以上を踏まえて、2024年現在のいま「初心者がゴルフの練習を始めるなら、どの番手のアイアンを選ぶべき」なのでしょうか?

    結論としては、本当にゴルフに初めて触れるような初心者は打ちやすさ重視の「9番アイアン」を、初級者はある程度飛距離も意識した「8番アイアン」か「7番アイアン」でスイング固めの練習をすることをおすすめします。

    2.初心者のアイアン選びにおけるポイント

    最後に、初心者のアイアン選びにおけるポイントを解説します。初心者のうちはなるべく優しいアイアンを選び、ストレスを軽減しながら、ゴルフに慣れることを優先するといいでしょう。間違って難しいアイアンを選ばないように気をつけてください。

    ソール幅が広いアイアンを選ぶ

    初心者には、ソール幅の広いアイアンがおすすめです。

    ソールとは、ゴルフクラブのヘッド部分の地面と接する底面部分を指します。ソール幅が広い設計になっていると、ボールの多少手前で接地しても、ソールが地面を滑るように動くため、ダフリなどのリスクを減らせます。

    また、広いソールはクラブの重心を低く保つため、球が上がりやすくなります。スイングが未熟な段階でも、ボールを空中にしっかりと飛ばせるようになるでしょう。

    優しいアイアンの対極にある上級者向けアイアンが、マッスルバックアイアンです。見た目がかっこいいからという理由で、初心者が手を出さないように気をつけてください。

    マッスルバックアイアンについては、「マッスルバックアイアンとは? プロ厳選の7モデルや合う人の特徴、メリットも解説」をご覧ください。

    なお、前述した飛び系アイアンは、クラブの芯のエリアが広く設計されていて、完璧にセンター(芯)でヒットしなくても、ボールに十分な力を伝え、遠くへ飛ばすことが可能です。また、ソール幅が広い設計になっているので、ボールの多少手前で接地しても、ミスショットになりにくいという特性もあります。

    初心者のうちは、ミスに寛容で、飛距離を出しやすい飛び系アイアンを選ぶのが得策なのかもしれません。

    3.まとめ

    6番アイアンないし7番アイアンは、ロフト角が中間で、シャフトの長さやクラブの重さもバランスが取れているため、初心者がスイングの基本を身につけるには最適なクラブとされてきました。

    その一方で、現在は飛び系アイアンの隆盛から、8番アイアンあたりがロフト角の中間という状況にもなっています。

    9番アイアンは短いため振りやすく、初心者でも安定したショットが打てるので、正確な打撃感覚を覚えるためのクラブとして有効です。

    しかしながら、初心者がアイアンを選ぶ際にも、自分に合ったクラブを見つけることが最も重要なポイントとなります。どの番手であろうと、スイングの基本をしっかりと身につけられれば、他の番手への応用も自然とできるようになるでしょう。

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    • アイアン

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