ゴルフ初心者が最低限買うべき6つのものとは? ウェアやクラブ選びのポイントも紹介【総額5万円以下】
ゴルフを始めたいけど「なにを買ったらいいかわからない」「一式そろえたら高そう……」そんなことで悩んでいませんか? 実は最低限6つのものをそろえれば、コースデビューできます。もちろん、いい道具を買おうとすれば費用はかさみますが、最初から無理せず、まずはゴルフを始められるだけのものをそろえれば、すべて新品でも総額5万円以下で抑えることも可能です。この記事では、初心者が買うべきものと価格について、マナーを交えて解説しています。
配信日時:2024年1月22日 03時17分
1.ゴルフ初心者が買うべきものは練習場で1000円、コースで5万円以下!
初心者がゴルフを始めるとき、練習場なら1000円ほど、ラウンドなら総額5万円以下で必要なものをそろえられます。ゴルフ自体になんとなく高級なイメージがあったり、プロの道具を調べて「高い!」という印象を持ったりしているかもしれませんが、案外手の届く金額ではないでしょうか。
特に初心者のうちは、プレーに必要なものをレベル的にも金額的にも最低限でそろえれば問題ありません。ゴルフに必要なものとその価格について、以下にまとめました。
買うべきもの | 総額 | |
---|---|---|
練習場 | ・グローブ|1000円~ | 1000円~ |
コース | ・グローブ|1000円~ | 45300円~ |
2.練習場で必要なモノは究極”グローブだけ”【1000円~】
レンタルクラブを用意している練習場も多いため、ゴルフグローブだけ持っていけばすぐに楽しめます。なお、ボールは練習場専用のものを使うので、自分で用意する必要はありません。
グローブはクラブとのフィット感を高めて力のバランスを取るほか、思わぬケガや事故を防ぐ役割もあります。素材にはさまざまなものがありますが、初心者には1000円ほどで購入できる人工皮革や全天候型と書かれた耐久性のあるものがおすすめです。天然皮革は2000円以上と値が張るわりに傷みやすく、すぐに買い替え……なんてことになりがちです。
忘れてしまっても、練習場で販売しているケースも多いため、あわてずに確認してみましょう。
3.コースデビューに必要なモノは全部で6つ【総額5万円以下】
コースに出る場合さまざまな道具を買う必要がありますが、必要なアイテム6つをそろえればコースデビューできます。うまく探せばすべて新品でそろえても、5万円でお釣りがきます。
- 【1】グローブ:1000円~
- 【2】シューズ:4000円~
- 【3】クラブ:初心者セットで3万円~
- 【4】ボール:2000円~
- 【5】ウェア:8000円~
- 【6】小物:1300円~
総額5万円以下というのはゴルフ用のものをすべて新品でそろえた場合の費用なので、手持ちの服を流用したり、クラブなどは中古品にしたりすれば、さらに安くそろえられるでしょう。
ゴルフグローブ:密着性アップ&ケガ防止の必需品【1000円~】
先ほど練習場の項目で取り上げたように、グローブはクラブをしっかり握るために必要です。自分の手にフィットする丈夫な素材のものを選びましょう。
ゴルフシューズ:スニーカーはNG【4000円~】
練習場と違って、コースでのスニーカー着用はケガのリスクを高めるためNGです。そもそも、ゴルフシューズとスニーカーでは、踏ん張り(グリップ力)に決定的な差があります。ゴルフは滑りやすい芝の上のボールを打つスポーツ。下半身が安定していないと、いいボールは打てません。さらに、露や雨で濡れた芝は、その上を歩くだけでも転ぶ危険さえあります。
ゴルフシューズには、樹脂製のスパイク(鋲)がついたソフトスパイクと、スパイクレスの2種類があります。
種類 | 特長 | 屈曲性 | 重量 | グリップ |
---|---|---|---|---|
ソフトスパイク | ・ソールに樹脂製のスパイクがついている ・すり減ったらスパイクのみ交換可能 ・グリップが強い反面芝に足を取られ疲れやすい | △ | △ | 〇 |
スパイクレス | ・ソールに凹凸がある ・ソールが劣化したら買い替え ・軽量で歩きやすく疲れにくい | 〇 | 〇 | △ |
初心者には違和感なく履けて疲れにくいスパイクレスがおすすめ。できればショップで実際に履いて、感覚を確認してから選びましょう。
また、スパイクレスシューズを家から履いていけば荷物が減ると思うかもしれませんが、絶対にやめてください。靴底についた雑菌がグリーンの芝を痛めてしまいます。家からは革靴やスニーカーを履き、ゴルフ場に到着してからゴルフシューズに履き替えましょう。
ゴルフクラブ:初心者セットでOK【3万円~】
ルール上、ゴルフクラブは14本まで入れられますが、最初からフルでそろえる必要はありません。初心者セットと呼ばれる、メンズ10本程度、レディース8本程度で構成されているもので十分楽しめます。また、多くの場合、キャディバッグもついています。初心者セットには、以下のようなクラブが入っています。
クラブの種類 | 主な特徴や用途 |
---|---|
ドライバー | ・一番長くヘッドが大きい、ティーアップ必須 ・飛距離が出やすく、パー4、パー5で最初に使う |
フェアウェイウッド | ・ドライバーの次に長いクラブ ・パー4、パー5のセカンドショット以降で長い距離が残っているときに使う |
ユーティリティ | ・フェアウェイウッドと似た形状で、アイアンに近い長さのクラブ ・フェアウェイウッドより短い分当たりやすく、アイアンより距離を稼ぎやすい |
アイアン | ・パー3の最初、パー4、パー5のセカンドショット以降にグリーンを狙って打つクラブ ・番手が小さいほど飛距離が出やすい |
ウェッジ | ・100ヤード以内のアプローチ、バンカーで使うクラブ ・ボールが高く上がりやすく、スピンもかかりやすい |
パター | ・カップに入れるためのクラブ ・基本的にグリーン上で使う ・グリーン近くの短い距離のアプローチでも使える |
ある程度上達して自分のプレーに足りないクラブがわかったら、その都度買い足したり、買い替えたりしていきましょう。
中古クラブなら初期費用はもっと抑えられるかも
20年ほど前のモデルで、やや傷ついているものでも気にしない方であれば、中古クラブという選択肢もあります。選択肢が広がるだけでなく、価格もさらに抑えられます。例えば、ドライバ―5000円、アイアンセット5000円、ウェッジ2本で6000円、パターで3000円ほどで販売されているため、19000円ほどでそろえられるのです。
ただし、中古クラブを選ぶ際には、番手が同じでも古いクラブと最新のものでは飛距離の差があるなど、見極める難易度が上がってしまう場合があるため注意が必要です。シャフトの硬さやヘッドの形状などといったチェックポイントも、初心者には少しわかりにくいかもしれません。ショップのスタッフに相談したり、ゴルフ経験者と一緒に見たりするようにしましょう。
新品で価格を抑えたいならアウトレットの選択肢も
アウトレットのショップに行くと、マークダウンした新品クラブが、定価よりかなり安く販売されていることもあります。「初心者セットはなんだかな……」「せっかくならきれいなクラブで始めたい!」という方は、訪れてみると運命的な出会いが待っているかもしれません。
ゴルフボール:10~20個あると安心【2000円~】
ゴルフボールは池に落としたり林や茂みに打ち込んだりして見失うこともあるので、特に最初のうちは多めに持っておくと安心です。
ロストボールという中古のゴルフボールであれば、安く大量にボールを確保できます。ロストボールは年数が経っていたり、池に落ちていたりしたもので、劣化している場合もありますが、きれいな状態のものを買うといいでしょう。
また、少し高くなりますが、新品のボールであれば2ダース(24球)購入すれば問題なくラウンドを楽しめます。価格が抑えられており、初心者のヘッドスピードでも飛びやすい、ディスタンス系と呼ばれるボールがおすすめです。
ゴルフウエア:トップスは襟付きがマナー【8000円~】
襟付きのトップスというマナーさえ守れば、ある程度フォーマルで清潔感のある普段着を流用できます。自分の手持ちでそろえられれば、新たにウェアを購入する必要はないかもしれません。
なお、NGとされるのは、Tシャツやデニム、スウェットなどのラフすぎる格好です。ゴルフの基本の服装は、男女ともに、襟付きのシャツにフルレングスのパンツ。男性であれば短パン、女性であればスカートを履いても問題ありません。ただし、林や草むらに入るのが嫌だという方は、フルレングスのパンツを履きましょう。
一方で、ゴルフウェアは通気性や動作性に優れたオシャレなデザインも多いので、それもゴルフの楽しみのひとつとなり得ます。余裕があればお気に入りのウェアを準備するのもいいでしょう。シャツ3000円、パンツ3000円、ベルト1000円、ソックス1000円など、手に取りやすい価格のウェアも販売されています。
ちなみに、名門と呼ばれるコースでは、タートルやハイネック、モックネックのような襟が禁止されていたり、短パンやミニスカートでの入場を断られたりする場合もあります。同伴者に「いいゴルフ場に行くからね」などと言われた場合は、コースのWebサイトや電話でドレスコードを確認しましょう。
【帽子】なくてもルール違反ではないが推奨マナー【1000円~】
帽子はかぶらなくてもルール違反にはなりませんが、着用が強く推奨されています。紫外線や日差しを遮ることはもちろん、暑さや寒さ対策にもなりますし、なによりボールが飛んできた場合に被害を軽減するという安全面が重視されています。
キャップやハット、ニットキャップやサンバイザーなど、選択肢も多くあり普段使いの帽子も流用できますので、季節に合わせてかぶってください。なお、クラブハウスに入る際には、かならず脱帽するのがマナーです。
小物:ロングティーとショートティー、グリーンフォークを準備【1300円~】
ティーはロングとショートの2種類準備しましょう。飛んでいって行方不明になったり、折れて使えなくなったりした場合に備えて多めに持っておきます。
ティーの素材には2種類があり、木製は安価ですが折れやすく、樹脂製は木製より値が張るものの丈夫で繰り返し使え、いろんな形状や色があるのが魅力です。木製は数十本入っていて300円程度で、樹脂製は5本から10本程度で500円程度から販売されています。どちらでも好みの素材を選んで大丈夫ですが、ロングとショート両方をそろえましょう。
ほかに準備したい小物は、グリーンを修復するグリーンフォークです。ボールの落下でできるグリーンの凹み(ピッチマーク)を放置したままにすると、芝は枯れてしまいます。自分で作った凹みは自分で直すのがマナー。1000円程度で購入できますので、用意しましょう。
必需品とされるマーカーですが、簡易のものがコースに無料で置いてあることが多いため、購入せずとも問題ありません。
4.まとめ
ゴルフは初期費用がかさむイメージがありますが、最初から最高レベルのものをフルでそろえる必要はありません。まずは必要十分なものをそろえて、気軽にゴルフをプレーしましょう。上達とともに少しずつ買い足したり買い替えたりしていくのもまた、ひとつの楽しみになるはずです。
なお、日焼け止めやレインウェアなどの身の回り品や予備のボールを入れるラウンドバッグですが、こちらも手持ちのバッグを使えます。記事「ゴルフ場に行くときのカバンのマナー ボストンバッグ?トートバッグ?それともリュック?」が参考になりますので、合わせて目を通してみてください。