足元から差をつける!ゴルフにインソールが重要な理由と選び方のポイント
ゴルフ専用のインソールは、スイング時に足をしっかりとサポートし、ゴルフに伴う疲労や痛みを軽減する効果が期待できます。本記事では、ゴルフにおけるインソールの重要性や選び方、プロが愛用する製品などを紹介し、ゴルフのパフォーマンスを一段と向上させるためのヒントをお届けします。
配信日時:2024年9月5日 07時55分
ゴルフ専用のインソールは、スイング時に足をしっかりとサポートし、ゴルフに伴う疲労や痛みを軽減する効果が期待できます。本記事では、ゴルフにおけるインソールの重要性や選び方、プロが愛用する製品などを紹介し、ゴルフのパフォーマンスを一段と向上させるためのヒントをお届けします。
1.インソールは靴に入れる中敷きのこと
インソールとは、靴に入れる「中敷き」のことを指します。靴にはあらかじめデフォルト(純正)のインソールが装着されていますが、たいていの靴で取り外しが可能です。
一般的に、インソールの主なメリットは、以下の3つです。
【1】サイズの微調整により、フィット感が向上する
【2】土踏まずのアーチをサポートし、歩行や姿勢を補助する
【3】クッション性が増し、衝撃を吸収する
さらに、ゴルフ専用のインソールを使用することで、ゴルファーの足や体全体をサポートする、さまざまな機能を追加することができます。具体的には、正しい足の使い方を形状面で補助し、足の疲労や痛みを軽減する効果が期待できます。
ゴルフに専用インソールは必要?
結論から言うと、ゴルフ専用、もしくはスポーツ用のインソールを使用することをおすすめします。
ゴルフは長い距離を歩き、下半身の踏ん張りが求められるスポーツです。足元が安定していないと疲労がたまりやすく、バランスを取るために力んでしまい、身体を痛めてしまうこともあります。
ゴルフ専用のインソールを使うことで踏ん張りが効き、体がしっかりと支えられ、力強いショットにもつながります。インソールが飛距離の向上に貢献するともいわれるのは、これが理由です。
インソールは体のバランスや重心を整え、スイング時の姿勢と軸をサポートします。また、長時間の歩行による衝撃を吸収し、ラウンド中の疲れを軽減します。
一般的にスポーツ用のインソールは、激しい動きにも対応し、パフォーマンス向上やスポーツ障害・外傷の予防に効果が期待されています。ゴルフ専用に特化したインソールであれば、なおのこと良いでしょう。
実際、“足底筋膜炎”に悩まされてきた深堀圭一郎、そして“腰痛”に悩まされてきた植竹希望が、ゴルフ専用のインソールとの出会いにより、症状が改善されたと語っています。詳しくは関連記事より、「深堀圭一郎の“足底筋膜炎”、植竹希望の“腰痛”を改善させたインソールのチカラ」をご覧ください。
プロも使用しているインソール
2024年8月現在、プロ愛用として紹介されているインソールには、主に以下のような製品があります。(※掲載情報は各メーカーの公式サイトに基づく)
■BaNeインソール(ウィニングワン株式会社)
主な使用者:片山晋呉、小祝さくら、西村優菜、永井花奈、中島啓太、鍋谷太一 ほか
「BaNeインソール」は、その形状によりスイング時の横ブレを軽減、全身のバランスを改善することで、スイングの再現性を高めることを目指しています。ゴルファー以外のアスリートにも多くの利用者がいる製品で、大手通販サイトでも購入可能です。価格は5,000~6,000円程度です。
■ドクターバランス・スポーツ(小原工業)
主な使用者:深堀圭一郎
「ドクターバランス・スポーツ」は義肢装具メーカーが手掛けるインソールで、内側型変形性膝関節症に効果がある「ドクターバランス」のゴルフ向け製品です。正しい姿勢を保つことで、スイング時に力を発揮しやすくし、膝を中心に下半身の疲労が軽減されることを目指しています。価格は約2万円です。
2.インソールの選び方のポイント
インソールの使用によって解決したい悩みは人それぞれですが、インソールの強み(特徴)は、インソールごとに異なります。まずは自分にとって“必須”な機能を押さえた上で、コストに見合った製品を選ぶといいでしょう。
例えば、ALBA Netでも取り上げたことのある「インソールプロ・スポーツ ゴルフ」(株式会社村井)と「ドクターバランス・スポーツ」(小原工業)は、現在も高評価を得ている製品ですが、「インソールプロ・スポーツ ゴルフ」は左右の足に求められる動きの違いに着目して安定した球筋をサポートし、一方の「ドクターバランス・スポーツ」は親指の動きをサポートすることで膝の痛みを軽減する効果が期待できます。
これらの製品が目指す効能には明確な違いがあり、“人気”のインソールでも全てのニーズに応えるものではないことがわかるでしょう。
初めてインソールを選ぶ際には、機能の優先順位を決め、自分に必要ないくつかの条件を満たす、購入しやすい価格のインソールから、試してみることをおすすめします。
以下の項目を参考に、自分に合ったインソールを探してみてください。
【1】土踏まずにしっかりフィット
【2】カカトをしっかりホールド
【3】衝撃を吸収するクッション性
【4】防臭・抗菌・速乾
ひとつずつ項目を見ていきます。
【1】土踏まずにしっかりフィット
フィットしないインソールは、ゴルフへの効果以前に体を痛めてしまいます。インソールの立体構造が自分の「土踏まずのアーチ」(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ、の3つのアーチが歩行や姿勢を安定させる役割を果している。以下アーチ)に合っているかを、必ず確認しましょう。
アーチ本来の働きは、体重の分散や衝撃の吸収、体重移動の円滑化です。これにより足の剛性(強さ)が高まります。
アーチの高さは、人によって異なるため、自分に合ったインソールを選びましょう。動きたいときには動き、支えてほしいときには支えてくれる適度な柔軟性もあると、より良い効果が期待できます。
【2】カカトをしっかりホールド
カカトが安定しないと足が左右にブレ、疲労やケガにつながる場合があります。これも必ず確認すべきポイントです。
カカトが片側に過剰に倒れ込むことでアーチの異常を引き起こす可能性があるため、深めのヒールカップでカカトの骨を安定させられるインソールを選びましょう。
また、目的に応じたインソールの選び方も参考にしてください。
■ミスを減らすことが目的の場合:スイングが安定するカカトのホールド感が重要
■飛距離を補強したい場合:カカトが上がっているインソール(ヒールリフト)を選ぶ
■ラウンド中の疲れを軽減したい場合:インソール全体に安定感があるものを選ぶ
【3】衝撃を吸収するクッション性
クッション性はさほど重要ではないと考える人もいますが、足に長時間負担がかかるゴルフのラウンドで、衝撃を吸収しにくいインソールはおすすめできません。
ただし、反発性能が高過ぎるとバランスが崩れることがあるため、強過ぎず、かつ柔らか過ぎないクッション性のあるインソールを選びましょう。インソールの厚さによっては靴のフィット感も変わるため、試着して選ぶことをおすすめします。
【4】防臭・抗菌・速乾
靴の中のムレやニオイは、季節を問わず気になるものです。快適にゴルフを楽しむため、周囲への配慮、エチケットとして、防臭・抗菌・速乾の機能があるインソールを選ぶといいでしょう。
3.インソールのデメリット
ゴルファーにとって、良いことばかりのように思えるインソールですが、以下のようなデメリットもあります。インソール選びの際には注意してください。
【1】アーチに合ったものを選ばないと、逆に疲れやすくなる
【2】高性能・高機能なものは、高額である
足の形状には個人差があり、特に土踏まずに特徴がある場合は注意が必要です。アーチが高過ぎると足が痛くなり、低過ぎると十分なサポートが得られないかもしれません。購入前にはインソールを実際に触ったり、可能であれば試着したりすることをおすすめします。
また、インソールは消耗品であるにもかかわらず、高性能・高機能であればあるほど、高額になる傾向があります。1万円前後もざら、製品によってはゴルフシューズ本体と同じような価格になるものもあります。本記事を参考に、自分の悩みや予算に合った製品を選んでみてください。
インソールに保険は適用される?
ゴルファーにとってインソールは効果的なアイテムですが、すでに述べた通り、高性能・高機能なものほど費用がかさんでしまう点がネックです。
ただし、足に痛みがある場合は、保険適用を受けて病院で作成することも可能です。整形外科で偏平足(へんぺいそく)などの診断が出れば、保険適用のインソール療法が受けられます。費用は5,000~6,000円程度で、そのうちの自己負担額を支払うことで、適切なインソールが手に入ります。
インソールの寿命はどのくらい?
インソールはあくまでも消耗品であり、定期的な交換が推奨されます。通常の寿命は、週に1度の使用で約1年前後とされていますが、使い方や頻度によって異なります。インソールがヘタってきたり、効果を感じなくなったりした場合は、新しいものに交換しましょう。
耐久性が低いとされているゲル素材は、より早く劣化する可能性があります。パフォーマンスを維持するためには、使用感の変化に注意を払いましょう。
4.まとめ
ゴルフ専用のインソールは足元の安定を確保し、ゴルフのパフォーマンスを向上させる強力なサポートアイテムです。自分に合ったインソールを選ぶことで、疲労軽減やバランス改善が期待でき、長時間のラウンドでも快適にプレーできるでしょう。正しいインソールの選び方を知り、より良いプレーを目指しましょう。