ゴルフ場のショートコースは、全レベルのゴルファーの強い味方だった!関東近郊のおすすめショートコースも紹介
ショートコースはホール数が少なく距離が短いので、初心者にうってつけです。芝から打つ感覚やコースの雰囲気、プレーの流れを体験しておけば、自信を持って本コースデビューに臨むことができます。なによりゴルフの楽しさが実感できるので、ゴルフが好きになるでしょう。中~上級者にとっては、スコアを左右する小技磨きにぴったりの場所です。しかも、本コースで1ラウンドするよりプレー時間が短く、プレー料金もリーズナブル。とはいえ本物のゴルフコースですから、打ちっぱなしやインドアゴルフでは得られない練習効果も期待できます。
配信日時:2024年3月25日 09時51分
- 1.ショートコースとは
- 2.ショートコースのプレー料金の相場
- 3.ショートコースの5つのメリット
- 【1】ショートゲームが上手くなる
- 【2】芝から打つことができる
- 【3】緊張感を持って1打に臨める
- 【4】自分の課題に集中して取り組むことができる
- 【5】時間がなくてもプレーできる
- 4.上達のためにショートコースで試すべき3つのポイント
- 【1】さまざまなアプローチショット
- 【2】ラフやバンカーからの脱出
- 【3】新しいクラブやボール
- 5.ショートコースでの注意点
- ゴルフウェアを着用しよう
- 必要なクラブだけを持って行こう
- マナーを守ろう
- 6.関東近郊のおすすめショートコース4選
- ■ジーン・サラゼンエグゼクティブコース(ジュンクラシックカントリークラブ内)【栃木県】
- ■総武カントリークラブ 北コース【千葉県】
- ■ゴルフパートナー千葉ショートコース【千葉県】
- ■大磯ゴルフコース【神奈川県】
- 7.まとめ
1.ショートコースとは
ショートコースとは、本コースと比べてホール数が少なく距離も短いゴルフ場のことで、一般的には9ホールで構成されています。パー3のショートホールがメインで、パー72の半分のパー36とは限らず、パー30前後のところもあります。
中には、距離の長いミドルホールを持つショートコースもあります。ドライバーでフルショットの練習をしたい人は、探してみるといいでしょう。
対して本コースは18ホールで構成されており、全長6,000~7,000ヤード。通常は18ホールのうち4つがロングホール、4つがショートホール、残りの10ホールがミドルホールで、パー72という設定になっています。
2.ショートコースのプレー料金の相場
ショートコースのプレー料金は、本コースで1ラウンドするよりかなりお手頃です。相場は場所によって異なりますが、都市部では9ホールが2,000~4,000円前後、地方だと平日は1,000円を切るところもあります。回り放題を実施しているショートコースも少なくありません。回り放題の相場は2,000~5,000円前後と、こちらも非常にお得です。
9ホールだけ回ることはもちろんですが、9ホール×2回で18ホールスループレーをしたり、回り放題を利用して1日みっちり練習したり、予算や都合に合わせてフレキシブルに利用できるのがショートコースの特長です。
予約制のところと当日到着順のところがあるので、予め調べておきましょう。
3.ショートコースの5つのメリット
ショートコースには、本コースやインドアゴルフにはないさまざまなメリットがあります。本コースでいいスコアを出すためにも、積極的にショートコースのメリットを活用してください。
【1】ショートゲームが上手くなる
ショートコースはパー3のショートホールが多く、距離も100ヤード前後以下で構成されていることがほとんど。つまり、ショートアイアンやウェッジの出番が多くなります。ハーフショットやアプローチショットの経験値が必然的に上がりますから、スコアメイクのカギとなるショートゲームのスキルがアップするのです。ショートコースに通って腕を磨いたというプロゴルファーも、少なくありません。
【2】芝から打つことができる
ショートコースでは本コースと同じように芝の上から打つため、実際のラウンドとの差がありません。ティショットがマットの上からというコースはありますが、そうであっても2打目以降は芝の上から打つことになります。
一方、打ちっぱなしではマットの上で球を打ちますが、このマットは多少ダフってもクラブヘッドが滑りやすいため、自分がダフっていることに気づきにくいのです。「打ちっぱなしでは上手に打てるのに、コースに出るとダフッてしまう」という人はマットの上で打つことに慣れすぎて、間違ったスイングが体に染み付いてしまっていることが考えられます
また、マットはフラットですがコース内にはさまざまな傾斜がありますから、ショートコースでは傾斜地からのショットにも慣れることができます。
特にコースデビュー前の初心者は打ちっぱなしでの練習だけでなく、ショートコースでのプレーを体験しておくと芝から打つ感覚がわかり、安心して本コースに挑むことができるでしょう。
【3】緊張感を持って1打に臨める
ショートコースは本コースよりも気軽にプレーできるとはいえ、ゴルフ場であることに変わりありません。プレーファストは当然のことながら、ルールやマナーは厳守です。
また、打ちっぱなしではつい、より多くの球数を打つことに一生懸命になりがちですが、ショートコースでは本コースでのプレー同様、1打に対する集中力が試されます。そのため、練習のマンネリ解消につながります。
初心者は、ショートコースで緊張感を持ったプレーを経験することで、自分のショットに集中しつつスムーズにプレーを進めていく意識が体得でき、ゴルファーとしての自覚が芽生えるでしょう。
【4】自分の課題に集中して取り組むことができる
ショートコースに通う中~上級者は自分の課題を自覚し、明確な目的を持って利用しています。
「日頃の練習の成果やスイング改造の効果をチェックする」「あえて苦手な距離を残してアプローチショットの練習をする」「新たなクラブに慣れる」「タイプの違うボールを試す」など、ショートコースを練習場として上手に活用すると、レベルアップの近道になります。
【5】時間がなくてもプレーできる
18ホールを1ラウンドする場合、スループレーでも4時間~4時間半かかりますが、9ホールのショートコースであれば短ければ1時間、長くても2時間前後です。自宅の近所などアクセスしやすいコースを選べば、例えば仕事前に行くなど、効率よくプレー経験を積むことができます。
そのためにも、通いやすい場所にお気に入りのショートコースを見つけておくと便利です。
4.上達のためにショートコースで試すべき3つのポイント
コースでプレーするとなるとつい、スコアにこだわってしまうかもしれませんが、ここではあえてスコア以外のことに目を向けてみるのも、ひとつの上達の手段です。
【1】さまざまなアプローチショット
本コースでも打ちっぱなしでもできないショットを試せるのが、ショートコースの強み。ティショットをあえてショートアイアンで打って長めのアプローチショットを練習したり、使用するクラブを限定してショットしてみたり、普段はできない攻め方、打ち方にトライしてみましょう。その経験は、本コースで必ず活きるはずです。
【2】ラフやバンカーからの脱出
本コースではラフやバンカーにボールを入れるとガックリきますが、ショートコースでは「いい練習のチャンス!」と考えましょう。回数をこなせばこなすほど経験値が上がり、ラフからのショットやバンカーからの脱出に対する苦手意識がなくなります。可能ならあえてラフやバンカーを狙うのも、一石二鳥の練習です。
【3】新しいクラブやボール
新しいクラブを買ったら、本コースでデビューさせる前に慣らし運転をしたいもの。本当の芝から打って、打ちっぱなしではわからない微妙な感覚、今まで使っていたクラブとの違いなどをチェックしましょう。これはシャフトでも同様です。
ドライバーが打てるショートコースなら、調整機能付きゴルフクラブの“カチャカチャ”をいじり、自分に合った設定を探すのもおすすめです。
また、打ちっぱなしでは新しいボールを試すことができませんが、ショートコースではそれが可能です。パー3のホールが多くOBもしにくいので、思う存分ボールの性能をチェックしましょう。
5.ショートコースでの注意点
ショートコースには本コースでのプレーと共通する注意点のほか、ショートコースならではの注意点もあります。これらを守れば初心者でも安心して、快適にプレーすることができます。
ゴルフウェアを着用しよう
ショートコースのドレスコードは、本コースのように厳しくありません。とはいえ、肩周りがゆったりして動きやすいものなどプレーに適したウェア、つまりゴルフウェアで行くのが一番。特にコースデビュー前の初心者は予行練習としてゴルフウェアを着用し、「パンツの右のポケットにはティー、左ポケットにはグリーンフォーク」など、スムーズにプレーできるようウェア慣れするといいでしょう。
ショートコースによってはドレスコードがなく、TシャツやジーンズでもOKというところがありますが、あまりにもラフすぎる格好はともすると“浮く”可能性があるので注意してください。
シューズは、普通のスニーカーでも大丈夫というショートコースが多くあります。しかし、ちゃんとプレーしたいならゴルフシューズがベスト。グローブはマストです。
必要なクラブだけを持って行こう
ショートコースには、フルセットのクラブを持っていく必要はありません。7番アイアン、9番アイアン、ピッチングウェッジやサンドウェッジ、パターなど3~5本で十分です。ドライバーが打てるホールのあるショートコースなら、これらにドライバーも追加しましょう。
ショートコースは乗用カートではなく、手引きカートを使用した徒歩でのセルフプレーが基本。普通のキャディバッグでは重すぎるので、自立式のクラブケースがおすすめです。クラブ数本なので軽く、持ち運びも便利です。
マナーを守ろう
ショートコースは、さまざまなレベルのゴルファーが目的に合わせて活用できるフィールドです。場所によっては、1人でプレーできるところもあります。ですが、ショートコースはれっきとしたゴルフ場。マナーを忘れてはいけません。
スロープレーは言わずもがな、大声を出したり、1人だからといって何度も打ち直しをしたり、まわりの人に迷惑をかける行為はご法度です。
ショートコースは初心者にとってゴルフのルール、ディボット跡やピッチマークを直すなど、ゴルファーとしてのマナーを学ぶ場にもなります。
本コース同様、みんなが気持ちよくプレーできるよう努めましょう。
6.関東近郊のおすすめショートコース4選
関東近郊にあるショートコースを、厳選してご紹介します。ひと口にショートコースといってもそれぞれレイアウトやロケーションが異なるので、チャレンジする楽しさがあります。
■ジーン・サラゼンエグゼクティブコース(ジュンクラシックカントリークラブ内)【栃木県】
本コースでのラウンド前日、ゴルフ場敷地内にあるホテルに宿泊した人はショートコースが無料で利用できます。しかもプレー無制限で食事付き、ソフトドリンク無料と太っ腹です。
アクセス/東北自動車道・矢板 21km
コース/12H・1,319 Y・Par36
プレー料金/平日3,500円、土日祝4,600円
■総武カントリークラブ 北コース【千葉県】
名匠・富澤誠造が設計した9ホール。さまざまな要素が凝縮されており、戦略性は高めです。数々のトーナメント会場になった、総武コースの雰囲気を味わうことができます。
アクセス/東関東自動車道・四街道 14km、常磐自動車道・柏 30km
コース/9H・2,999Y・Par35
プレー料金(3月)/平日4,200円~、土日祝6,000円~
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■ゴルフパートナー千葉ショートコース【千葉県】
目玉は、池越えがある3番ホール。日にちによっては「1日1組限定ワンコイン(500円)」プランもあるので、ぜひチェックを。打ちっぱなしやパター&バンカー練習場を併設。
アクセス/千葉東金道路・中野 5km
コース/10H・1,418Y・Par31
プレー料金(3月)/平日1,500円~、土日祝2,000円~
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■大磯ゴルフコース【神奈川県】
相模湾を望むシーサイドのショートコース。爽快感は抜群ながら、海風が難易度を高めているので油断は禁物です。大磯観光のひとつとして、気軽にプレーしに行ってみてはいかがでしょうか。
アクセス/小田原厚木道路・大磯IC 2km
コース/9H・1,040Y・Par27
プレー料金(3月)/平日3,555円~
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7.まとめ
ショートコースは初心者にとって強い味方であるとともに、本コースや打ちっぱなし、インドアゴルフではできない実践的な練習の場として、最高のフィールドです。なにより、本コースと同じように自然の中で、芝の上から打てるのでゴルフの楽しさも、難しさも感じることができます。ぜひショートコースを上手に活用し、スコアアップを目指しましょう。