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    ゴルフでミート率を上げるには?練習法や役立つ器具、平均値も紹介

    ゴルフをしていると「ミート率」という言葉を耳にすることがあると思います。「ミート率が高い」「ミート率が良い」などと聞いたことはあるけれど、実は何の数値かわからない。そんな方もいるのではないでしょうか。あるいは、「飛距離が出ない」という悩みから、ミート率を上げる方法を探している方もいるでしょう。そこでこの記事では、ミート率の定義から、ミート率を高める方法、練習に役立つ器具まで、ゴルフのミート率に関する内容を幅広くご紹介します。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年3月26日 07時46分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    ALBA TV『トッププロレッスン K's STUDIO 河本力編』
    ALBA TV『トッププロレッスン K's STUDIO 河本力編』
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    1.そもそもゴルフのミート率とは?

    ゴルフのミート率は、「ボールに伝えることができた力を数値化したもの」です。ミート率が高ければ、それだけ効率よくボールにエネルギーを伝達できているということ。つまり、飛距離が出るということになります。ちなみに、ミート率が「0.05」上がると、飛距離が約8ヤード伸びるとされています。

    ミート率の計算方法

    ゴルフのミート率は、下記の計算式で導き出すことができます。

    ミート率 = ボールの初速(m/s) ÷ ヘッドスピード(m/s)

    この計算式からもわかるように、いくら力強くスイングしてヘッドスピードを高めても、ヘッドの芯でボールを捉えられなければ、理論上は飛距離が伸びないということになります。

    ミート率の最大値

    ゴルフのミート率の上限は「1.50」程度と言われています。ただし、選手の努力や道具の進化もあり、1.5以上のミート率が記録されることもあります。現に、23年シーズンの米国男子ツアーでの松山英樹選手のミート率は平均1.506でした。

    2.ゴルフのミート率の目安・平均数値は?【プロ・アマ別】

    ゴルフのミート率は、プロとアマチュアで異なります。あくまで目安、平均的な数値にはなりますが、下記の表は「ドライバー」と「7番アイアン」を使用したときの両者のミート率の違いを示したものです。

    ▼ミート率の目安

    ドライバー

    7番アイアン

    プロ

    1.5程度

    1.3〜1.38

    アマチュア

    1.3〜1.4

    1.2〜1.24

    上記の表を見ると、アマチュアプレイヤーの場合、ドライバーのミート率は1.4を超えれば高いと言えます。また、プロの選手はアイアンでも高いミート率が出せることがわかります。

    3.ゴルフのミート率が上がるポイント

    ここでは、ゴルフのミート率が上がるポイントとして、以下の2つをご紹介します。

    ・クラブヘッドの芯で捉える
    ・軸がブレないようにスイングする

    クラブヘッドの芯で捉える

    「スイートスポット」と呼ばれるクラブヘッドの芯で打つことで、ミート率は上がります。ゴルフクラブの中には「スイートエリア」が広いものもありますが、それは「芯を外してもヘッドがブレにくい」ということを意味しているため、点を外せばボールに伝わるエネルギー量は減ってしまいます。ミート率を高めるために大事なのは芯で打つことであり、芯であるスイートスポットは「点」であることを覚えておきましょう。

    軸がブレないようにスイングする

    クラブヘッドの芯でボールを捉えられるようになるためには、軸がブレずにスイングすることがポイントです。左右に動きすぎたり、頭の高さが上下しすぎたりすると、ボールをとらえることが難しくなります。体重移動をしつつも、なるべくスイングの軸がブレないように心がけてください。

    元賞金女王のイ・ボミ(韓国)も「軸を保つこと」を大切にしていたと話しています。軸を保つポイントは「『いかにシンプルにするか』イ・ボミの“ぶっとい”一軸スイングの秘密」で紹介していますのでぜひご覧ください。

    4.ゴルフのミート率を上げる練習方法

    ここからは、ミート率を上げるのに役立つ、下記3つの練習方法をご紹介します。

    ・ハーフスイングで芯に当てる
    ・スタンスを閉じて素振りする
    ・スプリットハンドで打つ

    ハーフスイングで芯に当てる

    特に初心者の方やゴルフを始めて間もない方は、最初からフルスイングでボールを芯で捉えるのは難しいです。そこで役立つのがハーフスイングで当てる練習。自分の目で見える「腰から腰までの振り幅」で振ることでスイングが安定し、芯でボールを捉えやすくなります。

    練習時は、まず以下のポイントを押さえましょう。

    手元は常に身体の正面をキープしながら、以下の動作でボールを打つ
    1)手元と身体の関係を変えずに身体全体を捻る
    2)下半身はアドレス時の状態をできるだけキープする
    3)手元が腰の高さまで上がったら身体を捻り戻してボールを払い打つ
    4)そのままボールの飛球線方向に身体を回す

    上記の方法でハーフスイングに慣れてきたら、ヘッドスピードを上げるために「コック&リリース」を取り入れてみましょう。このとき、以下の4ステップを意識してみてください。

    1)体と手元を同調させつつ、手元が腰の位置まで上がったら“コック”する
    2)体を捻り戻すとともに、インパクト(打つ瞬間)までに“リリース”
    3)ボールを払い打ったら、ボールを打つ方向へ向けて体を回す
    4)左手首を折ってクラブを立てる

    長いクラブのスイングが安定していない人は、7番アイアンや9番アイアンなど短めの振りやすいクラブから始めるのがおすすめです。ハーフスイングで安定してボールを芯で捉えられるようになったら、徐々に幅を広げてフルスイングに近づけていきましょう。

    スタンスを閉じて素振りする
    クラブヘッドをブレさせず芯に当てるためには、スイングの軸を安定させることが大切です。スタンスを閉じ、振り子のようにしてクラブを振る・戻すを繰り返すと、軸がブレない感覚を掴むことができます。西村優菜もおすすめのドリルの詳細は「【第10回】西村優菜の“ザ・レッスン” ドライバーのスライス撲滅♯2『ボールは視線でつかまえる』」をご覧ください。

    スプリットハンドで打つ
    手首を使いすぎるとインパクトの打点が安定しません。手首の使い方が気になる人は、スプリットハンドで(右手と左手の間を拳ひとつ分開けてグリップを握りながら)打って、手首がどこで返っているかを確認するとよいでしょう。以下のポイントを押さえながら実践してみましょう。

    ・グリップエンドを押し下げ、地面に向けるようにしてバックスイングする
    ・バックスイングの始動では、できるだけ腕を伸ばし、肘が曲がらないようにする

    下記のページでは「スプリットハンドドリル」を文章と動画で解説しています。詳しく学びたい方は、ぜひご覧ください。
    堀尾研仁 真っ直ぐな飛びが手に入る!スプリットハンドドリル

    5.ゴルフのミート率アップに役立つ練習器具

    最後に、ミート率を上げる練習に役立つ器具として、以下4つのアイテムを紹介します。

    ・弾道測定器
    ・スイング撮影器具
    ・練習用ショートアイアン
    ・ショットマーカー

    これらの器具は必ず用意しなければならないものではありませんが、練習効果を高めるのに役立つので、ぜひ導入を検討してみてください。

    弾道測定器

    自分のミート率を正確に確認したい場合は、ゴルフショップの試打室や弾道測定器がついている練習場を活用するといいでしょう。弾道測定器がヘッドスピードとボール初速からミート率を自動で算出してくれます。

    スイング撮影器具

    自分のスイングを客観的に確認して矯正したい場合は、スマホで撮影するのがおすすめです。椅子やキャディバッグに立てかけても撮影できますが、倒れてしまったり、位置が変わってしまったりということもあります。スマホスタンドや三脚などを用意すると、定点で撮影し、自分のスイングを比較しやすくなるでしょう。

    練習用ショートアイアン

    通常のアイアンよりも短い、練習用のショートアイアンもミート率向上に役立つ器具です。ヘッドが小さい(つまり、芯=スイートスポットが小さい)ため、それで芯を捉える練習をすることで、通常のクラブを使ったときに芯に当てやすくなります。

    ショットマーカー

    クラブのどこでボールを打っているかを確認したい場合は、ショットマーカーを活用しましょう。クラブのフェースにショットマーカーを貼り付けて打つことで、ボールとクラブの設置面を記録できます。記録された跡を見ながら、芯に当てるためにどうすればいいかを試行錯誤しましょう。

    6.まとめ

    ゴルフのミート率は「ボールに伝えることができた力を数値化したもの」であり、ボールの初速とヘッドスピードによって導き出すことができます。ミート率を上げるためには「芯で打つ」「ヘッドスピードを上げる」「スイングがブレないようにする」の3点を意識しましょう。「なかなかボールの飛距離が出ない」という方は、ぜひ今回ご紹介した練習方法に取り組んでみてください。

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