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    ゴルフのグリーンコンパクションとは? 数値の平均と目安を知ってコース攻略に役立てる!

    ゴルフ場のフロントやマスター室前などにあるコースコンディションのボード、そこにある数値の意味を理解していますか?日常生活では耳なじみのない「コンパクション」や「スティンプ」は、当日のグリーンの状態を示す数値であり、その日のグリーンの状態を把握するために欠かせない情報です。しかし一方で、植物である芝は環境によって刻々と変化するので、必ずしもそのまま攻略に生かせない場合もあるかもしれません。それぞれの数値の意味と生かし方を知って、より戦略性のあるゴルフを楽しみましょう。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年4月23日 08時51分

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    目次 / index
    • グリーンコンディションを表示するゴルフ場のボード
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    1.「コンパクション」はグリーンの「硬さ」を表す数値

    「コンパクション」は、グリーンの硬さを表します。コースコンディションのボードに表示されている数値の一つで、単位はkg/cm2です。

    このボードでは、グリーンの硬さを表すコンパクションのほか、速さを表す「スティンプ」、そして芝の長さを表す「刈り高」なども確認できます。

    また、刈り高はグリーンの芝の長さを示すことが多く、一般的には通年3.5~4mm程度です。フェアウェイやラフの刈り高も合わせて表示するゴルフ場もあります。

    コンパクション

    (kg/cm2)

    グリーンの硬さ

    数値が大きいほど、はじきのよい(跳ねやすい)硬いグリーン

    スティンプ

    (フィート)

    グリーンの速さ

    数値が大きいほど、よくコロがる(止まりにくい)速いグリーン

    刈り高

    (mm)

    芝の長さ

    グリーンコンディションを表示するゴルフ場のボード

    グリーンコンディションを表示するゴルフ場のボード

    コンパクションメーターでグリーンの硬さを測る

    ほとんどの場合、日本では「山中式土壌硬度計」でコンパクションを測ります。この計測機には2種類の目盛りがあり、どちらも数値が大きいほどグリーンは硬くなります。

    名称

    単位

    内容

    絶対硬度

    kg/cm2

    円すい部の単位容積を土壌中に圧入するために必要な理論値

    指標硬度

    mm

    ある硬度に対するバネの伸縮度合い

    コンパクションは基本的に絶対硬度(kg/cm2)で表しますが、指標硬度(mm)を用いる場合もあるので、参考にする際は単位に注意が必要です。

    コンパクションの平均

    コンパクションの平均値は、プロの試合とアマチュアがプレーする一般営業のコースで異なっています。プロは12~14kg/cm2、アマチュアは11~12kg/cm2が平均的な目安です。

    コンパクション

    目安など

    絶対硬度(kg/cm2)

    指標硬度(mm)

    10以下

    23.0以下

    柔らかい・大きなピッチマークがつく

    跳ねにくいため、ランが出づらい

    11~12

    23.5~24.0

    一般的なグリーンの平均値

    12~14

    24.0~25.0

    日本プロのトーナメントの平均値

    14以上

    25.0以上

    硬い・ピッチマークはほとんどつかない

    跳ねやすいため、ランが出やすい

    基本的には絶対硬度で表すコンパクションですが、テレビ中継などで22や25などの数値を挙げている場合は、指標硬度と考えられます。ゴルフ場ではボードに記載の単位を確認するとよいでしょう。

    なお、山中式のほかにも代表的な硬度計がいくつかあり、世界的にも、コンパクションの測定方法はゴルフ場間で統一されていません。その意味で、絶対ではなく参考として、プレーに生かせる数値です。

    2.「スティンプ」はグリーンの「速さ」を表す数値

    コンパクション同様に耳なじみのない「スティンプ」は、グリーンの速さを表し、単位はフィート(ft)が使用されています。スティンプはコンパクションと合わせてグリーン攻略に活用できる数値です。ショットやパッティングの止まりにくさに関わってくるので、数値の意味を理解しましょう。

    スティンプ・メーターでグリーンの速さを測る

    スティンプには世界共通の測定方法があります。測定に使うスティンプ・メーターは、考案者・E.スティンプソンにちなんで名づけられました。長さ3フィート(≒約90cm)の棒に溝が付けられた金属レールのような簡易な形状で、これを使ってボールを転がしグリーンの速さを計測します。

    実際の測り方は、「溝にボールを置いて、本体を20度傾けてコロがす」という原始的な手法です。グリーンの2~4か所から行い、それらの平均値がスティンプとして示されます。コロがった距離の平均なので、数値が大きいほど速いという意味です。

    スティンプの平均

    スティンプの平均値は、8~9フィートです。

    スティンプ(フィート)

    目安

    7以下

    遅い

    8~9

    普通

    10~11

    速い

    12以上

    かなり速い

    ちなみに、国内男子ツアーの平均は10~12フィートです。マスターズになるとさらに速く、ゴルフの聖地オーガスタ・ナショナルのグリーンは、スティンプが14フィート前後と推測されており「ガラスのグリーン」といわれています。

    3.コンパクション(硬さ)とスティンプ(速さ)を自分のプレーに生かす

    意味を理解したら、さっそくコースコンディションを攻略に生かしましょう。ラウンド前にはゴルフ場のパター練習場を活用し、当日のグリーンの硬さと速さを把握しておくことも重要です。

    とはいえ、コンディションには芝の刈り高も影響します。ボードの数値は早朝に掲示される場合がほとんどですが、トップスタートの場合でも、ホールアウトするまでに芝は少しずつ伸びているでしょう。

    そもそも水はけや日当たり、散水などといった環境の条件が異なるため、実際の体感もホールごとに微妙に違いがあることも考えられます。

    さらに、春先・秋の“ゴルフ日和”は速く感じられる、春のエアレーション中は遅くなるなど、季節ごとに特有の変化もあるはずです。

    ただ、さまざまな条件下でのラウンドを繰り返すうち、実際のコンディションを予測する感覚が徐々につかめてくるはずです。できるだけ数値と環境条件から戦略を立てて経験値を上げ、自分のプレーに生かしていきましょう。

    4.まとめ

    グリーンのコンディションは、さまざまな条件が重なって常に変化するものです。ボードの数値は目安として参考にしつつ、ホールごとの環境に応じたグリーンの状態を予測してみましょう。まずはよく行くゴルフ場でコースコンディションをチェックして、実際のグリーンの硬さと速さを体感してみてください。

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    • ゴルフ場

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