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    坂田信弘氏が永眠 京都大学→自衛隊→プロゴルファー→作家→指導者と、早足で駆け抜けた多才すぎる人生

    ゴルフ漫画『風の大地』の原作者であり、自ら創設した『坂田塾』で数多くのプロゴルファーを育てた坂田信弘プロが永眠した。

    配信日時:2024年7月25日 08時49分

    • ゴルフライフ
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。2018年鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。2018年鹿沼カントリー倶楽部にて (撮影:米山聡明)
    • 週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
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    • 週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    • 週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
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    • 週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
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    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて
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    週刊パーゴルフで連載していた「スイング進化論」の取材中。鹿沼カントリー倶楽部にて (撮影:鈴木祥)

    平成から令和のゴルフ界に大きな影響を与えた坂田信弘プロが、7月22日0時33分に永眠した。

    「1993年8月、坂田塾熊本校を開塾した。当時、坂田塾を快く思わない人は多かった。理解がなかった。ゴルフにかかわるもの、何もかもが無料というのが反発を招いた。「いい商売思いついたな。一枚かませてくれ」と、いってくる人がいた。みんな、プロゴルファーだった。その後、札幌、福岡、東海、神戸、船橋と開塾したが、ボランティアと分かった途端、彼らは背を向けた」
     
    そんな書き出しで『坂田信弘のラウンド進化論』(週刊パーゴルフ連載)の最終回は始まる。まだ誰ひとりとして、本格的なジュニアゴルフ塾など始めていなかったころの話だ。坂田さんは私財を投じ、協力者たちから援助を受け、95人のプロテスト合格者を育てた。そのうちの13人がシード権を取得し、2人が賞金女王を獲得している。
     
    1984年にゴルフ雑誌やスポーツ新聞で執筆活動を始め、多くの著作を残してきた。ゴルフ漫画『風の大地』を知らぬゴルファーはいないだろう。坂田さんが書く物語には人としてのあり方、多くの人生訓がメッセージとして盛り込まれていた。
     
    スイングレッスンにおいても『ジャイロスイング』など、その後に定番化された新たな理論を打ち出した。プロゴルファーが感覚で行っていることを、言葉に置き換えさせたら右に出る者はいなかった。感覚的な難しい動きを、誰よりも分かりやすく読者に伝えていた。
     
    そして毎年、どんなに忙しくても『マスターズ』と『全英オープン』には足を運んでいた。選手のほんの小さな変化を見逃さず、ゲームの流れを的確に推測した。スタート前の練習では、その日どの選手がバーディを連発してスコアを伸ばすかを見事なまでに見抜いた。「球の高さを見るんじゃ。いつもどおりの高さを安定して打てている者は、上がってくる」と、言っていたのが忘れられない。
     
    1947年10月11日生まれ。熊本県出身。京都大学文学部を中退し、1969年に自衛隊体育学校に入隊。71年に陸上自衛隊を任期満了で退職し、プロゴルファーを目指した。鹿沼カントリー倶楽部(栃木県)で研修生となり、75年にプロテストに合格。ツアープロ生活の傍ら、84年から執筆活動。そして93年に坂田ジュニアゴルフ塾を開塾。2008年には大手前大学ゴルフ部監督に就任し、たった2年で女子チームを全国女子大学ゴルフ対抗戦優勝にまで導き、亡くなる直前まで総監督として部員の指導にあたっていた。
     
    ツアーが開幕すると、毎週末、「いまスコアはどうなっとる?」と電話がかかってきた。一日に何度も。トーナメントに出ている坂田塾出身者、教え子のスコアと順位を確認するためだ。プロになって卒業した塾生の「面倒はみない」と言っていたが、いつまでも見守り続けていた。
     
    プロゴルファー、作家、そして指導者。多才すぎる人生を早足で駆け抜けた坂田さん。非凡な76年と9カ月の生涯は、あとに続く者への大きな愛情にあふれていた。だからこそ、その教えは坂田塾門下生の心に、そして多くの読者の心にしっかりと根付いている。
     
    坂田さんの教えが、ゴルフ界に与えた影響は計り知れない。これからは坂田塾門下生たちが、その教えを次世代につないでゆくだろう。坂田信弘の教えは、永遠だ。合掌。(文/元週刊パーゴルフ編集長・河合昌浩)
     
    ◇ ◇ ◇
     
    ゴルフ漫画の傑作『風の大地』の原作者・坂田信弘と、男を描いたら右に出る者がいない竜崎遼児がコンビを組んで描いた名作『インパクト』を全話無料で購読! 続々更新中! 関連記事→IMPACTをクリック

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