石川遼も愛用中! 真夏のゴルファーはキャップではなくバケットハットをかぶる
コースでかぶるのはキャップかバイザーというのがゴルファーのスタンダードだったが、このところツバが大きめなハットをよく見かける。しかもそれが若いエントリー層に限った傾向ではないらしいのだ。
配信日時:2023年8月17日 07時36分
真夏の直射日光から頭を守り、ボールが当たってしまうことにそなえるといった効果のあるキャップ類。最近よく見かけるのがアウトドアシーンでよく見かけるバケットハット。これはバケツを逆さまにしたような台形のトップを、ツバが取り囲むハットのこと。ツバが小さく下に向いたタイプはちょっと尖ったストリート風なイメージで、ツバが大きく横に広がったタイプ(サファリハットと呼ばれることも)はキャンプやフェスなど、アウトドアシーンでよく見かける。このツバが大きめなタイプが、同じくアウトドアを舞台とするゴルフシーンでも注目を集めている。
実は先日の日本プロゴルフ選手権、横浜ミナトチャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~で、石川遼もこのツバが広めのバケットハット風のハットをかぶっていた。しかもネイビーやブラックといったお約束なカラーではなく、純白のハットがスポーティで、ゴルファーらしさが伝わってきた。
キャロウェイのアパレルPRに問い合わせてみると、これは既存のUV機能を備えたエコ素材のベーシックなハットを、プロ仕様にロゴサイズを変更しているそうだ。とはいえそのルックスはバケットハットの特徴をしっかりと満たしている。「バケットハットと称するハットはキャロウェイでも以前からラインナップしていましたが、このところそのニーズが高まってきて、バリエーションが増えてきています。さらに石川プロをはじめ、プロが着用すると問い合わせもたくさんいただきます」とのこと。
では実際、ゴルフショップ店頭でのバケットハットの人気はどうなのだろう。こだわりのゴルフウエアを揃えるダブルイーグルの松原簾さんに聞いてみた。
「バケットハットはここ数年売れていますね。当初は女性ゴルファーから火がついたアイテムということもあり、若い世代に人気と思われがちですが、このところ年配の男性ゴルファーがよく買われているイメージです。流行りのアイテムということもありますが、広めのツバが首の後ろもカバーしてくれるので、日焼け対策としてかぶるという話をよく聞きますね。またアゴにかけるヒモの有無もよく確認されています」
日焼け止めを塗るだけでは手に負えない日差しを遮り、さらにトレンド感もあることがバケットハットの人気を支えているようだ。さらにゴルフブランドが手がけるモデルなら吸水速乾、透湿、UVケアなどに対応する素材を用いていたり、ベンチレーションをつけたり、ゴルフウエア並みに夏ゴルフを意識した機能を備えているものも多い。
こなれて見えて、お役立ちのバケットハットだが、購入前にサイズだけはきちんと確認しておいたほうがいい。実はキャップなどのようにサイズがいくつか設定されていたり、マジックテープやヒモなどでサイズの調整ができるものもあるが、中にはフリーサイズとしてワンサイズ仕様となっていることもあるからだ。
サイズが合わないために、頭の上に乗っかっているだけのように見えるかぶり方になってしまっては、バケットハットのカッコよさも半減。それにすぐに脱げそうな状態ではプレーにも集中できない。ゴルファーのバケットハットに、首の後ろに垂らすようなかぶり方は求められていないので、サイズのチェックだけはお忘れなく。