おやじゴルフニュース「ゴルフとSNSの素敵な関係を掘り下げてみた」
ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。
配信日時:2024年11月5日 02時15分
皆さん、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSをやっていますか? あれには、つぶやきや散歩などの日常風景、食事などをアップしますよね。単に勢いで始めたとき、おやじとしては、手頃なコンテンツが見つからずボヤいておりました。例えば石破政権にもの申すと書いても、面倒臭いオヤジだと思われるし。食事写真もたいしたものを食べてないから載せる意味がないし。旅行はアップしてもいいけど、ベタな観光地にしか行かないし。
そもそもおっさんの旅行写真を見て、誰が喜ぶかってことですよね。結局、おやじはSNSに載せるべきものが少ないんですな。
じゃ一発ウケを狙って、エキサイトな店での武勇伝なんかアップしたら、それこそ各方面からお叱りの言葉を受けるし。そんなあれこれ悩んでるときに、なんだよ灯台もと暗し的な身近ネタがあったじゃん。
そうなんですよ、ゴルフじゃないですか。おやじの遊びとしてゴルフは、多少リッチな気分にさせてくれるし、健康的だし、社交性あるし、何かとプラスイメージがして都合が良いのです。というわけでゴルフとSNSの素敵な関係を掘り下げ、魅力を追求したいと思います
。
①SNSにアップの意義
なんでゴルフの写真やインプレッションをSNSにアップするのか。実は多くの人が日記代わりに使っているんですね。
あの頃何をしてたっけ、どこでラウンドしたか? スコアは幾つだったとかね。当初は別に誰も見てなくてもいい、自分の備忘録として残ればいいと思ってやっていました。ところが、次第に「いいね!」が増えて来ると、サービス精神旺盛なものだから、綺麗な風景写真や食事、エピソードなどを盛り込み、ハッピーゴルフライフ的な投稿に変わって来ます。
そこで調子に乗ってバカウケを狙い、プレー中お腹が痛くなり野○ソしたとか、ボールを蹴ってズラしたとか書いちゃったりして。
やっぱり公序良俗に反することは書かないほうがいいですよ。SNSはデジタルタトゥーと呼ばれて、死んだあとも残ってるケースがあります。あの世でも恥をかき続けるのは、勘弁願いたいですね。
②SNSから見えるもの
ゴルフネタでSNSをアップしていくと、いつの間にかゴルフ好きが集まって来ます。そうなるとフォロワーもゴルフネタをアップするのですが、そこに人間性が現れて来るから面白いです。
有名トップアマでもないのに「今日もさくっと79でした、通常運行です」とかね。自分にとっては当たり前のスコアだけど、ちょっと鼻につくかも。言い方は大事です。
「最後スリーパットで100叩き、けどゴルフの出来ることに感謝!」
これぐらいがよろしいんじゃないですか。以前株の取引をやっていて、1日の利益をみんなでブログなどに公表していた時代がありました。そのとき、凄くウケるのは大損した話です。「他人の不幸は蜜の味理論」は、全てにおいてあてはまるのです。
つまりゴルフでは、叩いたラウンドがウケます。スコア自慢よりは軽いやらかし話、そこらへんを時々入れておくのがよろしいでしょう。あと知り合いの投稿で気になるのは、さりげない匂わせ投稿です。
例えば乗用カートの後ろ部分が映ったときに、やたら派手なレディスのキャディバッグが見えたりします。このおやじは若い女性とラウンドしているのか? なんて妄想が膨らんだりね。
しかも文章にも写真にも説明なし。ワケアリかなって勘繰ったりして。さらにプロフィール欄を見ながら、自分と同じような境遇で、同じような年収なのに、沢山ゴルフに行ってるおやじは気になりますね。
毎週ゴルフが出来るって、あの会社でそんなに給料を貰えるのか? 陰で絶対悪いことをしていると羨んだりして、まあ余計なお世話ですけどね。こういう疑わしき投稿は、あくまで自分の妄想の中で留めておいて下さい。決して確認しないことですよ。
③アップするときの注意点
写真をアップするとき、写真加工しないほうがよろしいでしょう。そもそもおやじは写真の加工技術を知りませんから。だから頑張って加工しても、あっこいつ、髪の毛が増えてないか? などと指摘され墓穴を掘ることになるかも。慣れないものには、手を出さないほうが良いのです。
どうしても若作りをしたいなら、キャップやサングラス、小物&ウェアなどで若々しく見せましょう。毎日、人のゴルフライフを覗いていると、面白いことにも気づきます。この人、同じポロシャツばかり着ているとかね。こいつのローテーション分かったぞ、ポロシャツ4枚を使い回している。襟がよれているからクリーニングには出してないなって、余計なお世話だっちゅうの。
あとSNSに仲間と映った写真を載せるときは、ことわりを入れるのがマナーです。会社をサボって来ている人もいるわけですから、一応確認しましょう。
当然ながらニギリをしたとか、タバコやお酒が頻繁に出てくるのもね、時代の流れで、あまり好感されません。
④友達申請が来る
こまめにSNSをアップしていると、わりと見てくれる人がいるもので、友達申請が来ます。男性の場合はプロフィールなどを見て、身元が大丈夫そうだったら、ゴルフ友達になるのもよろしいでしょう。
さほど友達の輪を広げたくなかったら、面識のある人しか受け入れていませんと、断りを入れておくのもありです。ただSNSの無限の可能性を知る意味では、公開設定を不特定多数にしたほうが良いです。
というのも、うら若き女性があなたのゴルフ姿を見て、友達になりませんかとリクエストをしてくることがあります。えっ~何かの間違いだろと思いつつ、まんざらでもない表情をしているのが目に浮かびますね。
実は私も、何回か若い素敵なゴルフ女性からアプローチされたことがあります。タイミングがあえば、ご一緒にゴルフをしましょうなんて言ってくる女性もおり、最初の頃は物凄くドキドキしたものです。
けど答えから言うと、それは十分怪しいです。冷静に考えて、50歳過ぎのおやじが、若い女性にモテるわけないでしょう。そういう女性は、言葉巧みにほかのコミュニケーションアプリに誘導し、そこから強制的にグループにはめ込み、何十というメッセージが届き、あげくには送金しろとリクエストして来るようです。
ポイントは日本語がたどたどしく、中国系の文字が入っていたりします。何十というそういう美人をSNSで見ていますが、私の見解では、そもそも綺麗な女性は存在してなくて、ただ写真を貼って、誰かがアルバイトでテキストを入力しているだけのような気もします。
チャレンジ精神のある勇者の方、是非、美人女性と友達になり、事の顛末を報告して下さい。健闘を祈るって、煽ってどうするねん。
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木村和久のおやじが気になる旬なゴルフ情報