絶対負けられない戦いがある人!「ニギリ」でメンタル力をアップしよう!
秋の本格ゴルフシーズン到来!コンペや仲間内でのラウンドにヒートアップする時期でもある。そこで今回はメンタル力アップに、いわゆる「ニギリ」をやってみよう、というお話。ここぞという「クラッチパット」を入れられれば、悔しい1打で負けないで済むかもしれませんよ!
配信日時:2023年10月6日 08時31分
なぜ「ニギリ」をすることでメンタル力がアップするのか。ティーチングプロの常住充隆に、実際いくつかの「ニギリ」を例にとりながら以下に解説してもらった。
もちろん実際に金銭を賭けてのゴルフは賭博罪に当たるので絶対NGです。そこを踏まえた上で、ゲームのスパイスとしての「ニギリ」がゴルフのメンタル力アップのトレーニングになるという理由をお話ししたいと思います。ゴルフは、野球のバッティングのような反射運動と違って、自分の意志や意図に基づく随意運動になります。つまり脳の指令を筋肉に伝えて体を動かすのですが、そのときプレッシャーなどによって筋肉が硬くなったり、関節の可動域が狭くなったりすると、いつも通りの動きができず、ミスショットやミスパットになってしまうのです。プロの試合でも、トップ争いの渦中の選手が最終ホールが近づくにつれ突如崩れたりするのを見ますが、優勝争いのプレッシャーの影響はそれほど大きいといえます。この種の緊張からくるパフォーマンス低下への対処法は、普段のラウンドからメンタルに負荷をかけるようにしておき、プレッシャー下でのプレーに慣れておくしかありません。そのトレーニング法として結構有効なのが「ニギリ」ともいえます。まず、プレッシャー下で自分が普段通りのスイングができなくなるタイプなのか、もしくは高揚感でよりプレーのパフォーマンスが上がるタイプなのかを知っておくのが大事です。もし、プレッシャーでいつものプレーができなくなるのであれば、やはりその緊張状態に免疫を付けておくことが、ゴルフ力の強化につながります。「メンタルに強いゴルファー」を目指すのであれば、「ニギリ」は効果的なトレーニングであり、ある種ゲームのスパイスとして考えてみてはいかがでしょう。
初級者の方には、スコアで競うゲームではなく、「オリンピック」「竿イチ」のパッティングゲームをお勧めします。「パット・イズ・マネー」とよくいいますが、パットの大切さにフォーカスしたゲームで、ワンパットごとの集中力アップにつながります。中級者の方は「雪ダルマ」や「オネストジョン」で、ハザードやペナルティを避けるマネジメントとスコアメイクを意識する習慣を付けるのがいいでしょう。ゲームメイクのポイントが分かればレベルアップに大きな効果があると思います。上級者の方は、あえて「ラスベガス」「お友達」というペアマッチをお勧めします。ペアマッチだと、仲間のミスや大叩きも連帯責任になり、心の平静を保ちづらいものです。しかし、ゴルフは自然の中でするゲームであり、たとえ自分に非がなくてもトラブルに陥る場合が多々あります。ペアマッチでの経験は、そうしたときのアンガーコントロールにも通じるメンタル強化法といえるでしょう。