桜ゴルフマーケット情報 第二十九回[2023年6月22日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年6月22日 01時00分
来場者数の記録的回復、ビジターの伸びが顕著
● コロナ禍によるゴルフ人気で22年度の利用者数は大幅に増加。20年度に比べ+16.3%(147.9万人)
● 特にビジターの伸びが同年比+21.4%と顕著。土日祝日利用に比べ平日利用者が大きく伸びた
● 休眠ゴルファーの復活、若年層の台頭でゴルフ場は賑わっている
● 1人で予約できクラブライフを楽しめる会員権需要が高まった
経済産業省の「特定サービス産業動態統計」で、コロナ禍でのゴルフ人気の高まりが改めて証明されました。限られたゴルフ場を対象にした調査ですが、ゴルフの安全性への認識が広がった20年度後半以降にゴルフ場利用者が記録的な回復をみせ、22年度の利用者総数は20年度に比べて147.9万人、率にして16.3%増えました。とくに直近2年度は、+13.4%の大幅増となった21年度の後を受けた22年度も+2.5%と安定した伸びをみせています。
特にビジター利用者の伸び率が来場者全体の伸びを牽引しており、22年度は20年度と比較して+21.4%と大幅増となっています。ビジターが利用者全体の約7割を占める中、増加率も利用者の多いビジターがメンバーを上回り、ゴルフ人気を増幅させていることが注目されます。なおメンバーの利用者数はビジターほど伸び率が高くありませんが、ここ数年は安定して増加傾向が続いています。
また、メンバー・ビジターともに土日祝日利用者数よりも平日利用者数の方が、増加率が高い統計となりました。コロナ前の19年度と比較した22年度の増加率は、ビジターが平日+18.1%、土・日・祝日は+4.1%で、伸び率に大きな差が出たことが特徴的です。一方、メンバーは平日+16.6%、土・日・祝日+14.5%と、平日利用の方が若干高い伸びとなりました。
休眠ゴルファーの復活や若年層の台頭でゴルフ場は曜日を問わず賑わっており、相変わらずスタート予約が取りにくいゴルフ場は多いです。そのためスタート枠の設定がありビジターより予約が取りやすい、会員志向が高まっています。会員は一人で予約ができ、クラブライフが楽しめるということもあって、会員権売買の需要が増加しています。
会員の魅力をなお一層向上させるとともに入会しやすい施策を講じるなど、ゴルファーの会員志向というニーズに応えることがゴルフ界の更なる発展に資することになるのではないでしょうか。
(データは桜ゴルフ総研調べ)
株式会社 桜ゴルフ
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