2779日ぶりVのエミリアーノ・グリジョ 少年たちとの交流が優勝を呼び込んだ!?
「チャールズ・シュワブチャレンジ」にて2779日ぶりの優勝を遂げたエミリアーノ・グリジョ(アルゼンチン)。プレーオフの前に子どもたちとグリジョが交流している様子を米国男子ツアー公式インスタグラムが公開した。
配信日時:2023年5月29日 03時10分
「チャールズ・シュワブチャレンジ」にて、2015年10月「フライズ・ドットコム・オープン」以来、実に2779日ぶりの優勝を果たしたエミリアーノ・グリジョ(アルゼンチン)。先にホールアウトして後続組の結果を待つグリジョと少年2人の交流の様子が、米国男子ツアー公式インスタグラムにて公開された。
18番を2位と2打差の単独首位で迎えたグリジョだったが、痛恨のダブルボギーでトータル8アンダーでのフィニッシュ。後続の結果を待つこととなった。グリジョはレンジに移動し、練習を開始。その際、後ろで見ていた少年2人に「ちょっと打ってみる?」と話しかけ、レンジへと招いたのだった。
グリジョは少年が逆手に持っているのを見て「レフティかい?」と話しかけたり、ショットしたあとに「いい感じだね」と褒めたりと、積極的に少年たちとコミュニケーションを取っていた。プレーオフの可能性があり、ピリピリとしてもおかしくない状況にもかかわらず、子どもたちへの素晴らしい対応を見せた。
グリジョとの交流を終えた2人の少年は、「多分生きてきた中で一番の出来事だよ!」 「本当にとっても素晴らしい出来事だった!彼は本当に良いゴルファーだ」と興奮した様子。最後には、「いつか僕も彼みたいになるんだ」 「そうだねいつか、PGAツアーの舞台で!」と満面の笑みで希望溢れるコメントを残していた。トッププロが夢と希望を与えた瞬間だ。
そして、この小さな善意が、大きな運を呼び込んだようにも思える。プレーオフの2ホール目は16番・パー3。グリジョの放ったボールはグリーン右サイドに外れたかに思えた。しかし、左方向に大きくキックし、ピンそば1メートルほどまで転がっていったのだ。このパットを沈めたグリジョは2779日ぶりの優勝。プロの世界では、ときに運が勝敗を分けることもある。運を呼び込めるかは、日頃の行いにあるのかもしれない。