ニューバランス『UGH1001v4』が頼りになるスパイクレスとして評価が高いワケ
カジュアルなデザインや機能面でスパイクレスシューズに不安を感じているゴルファーもいるのでは。だがニューバランス『UGH1001v4』の本気モードはそんな懸念を払拭してくれる。
配信日時:2023年12月18日 03時06分
この春、ニューバランスから登場したスパイクレスシューズ『UGH1001v4』。柔らかさとホールド感の両立、パフォーマンスを向上させるフィットというもち味が、多くのゴルファーから共感を集めている。このニューバランスを代表するゴルフシューズがどうして高い評価を受けているのか。ゴルフショップのシューズ売り場に立ち、数多くのゴルフシューズを目にし、試してきたショップスタッフの眼を通して教えてもらった。話をうかがったのはヴィクトリアゴルフ新宿店でシューズを担当するマネージャー、河野啓昭さん。ゴルフシューズの販売を担当して15年というエキスパートだ。
「ニューバランスはタウンユースで大人気のスニーカーの存在もあって、まだファッション寄りと思っているゴルファーがまだいるのでは。でもそれは思い込みです。スニーカーがベースではなく、日本人の足を想定しながら、ゴルフをするためにイチから開発されたシューズも多く、そのクオリティは名だたるゴルフシューズブランドと比べてもまったく遜色はありません。これまでも絶賛されたモデルもあったのですが、この『UGH1001v4』は一段と良くなっている印象です」
この河野さんの話を裏づけるように、山下美夢有、稲見萌寧といったトッププロたちがニューバランスのシューズをはいてツアーに参戦し、山下美夢有は今年再び賞金女王に、稲見萌寧も賞金獲得ランキング9位という確かな実績を残している。稲見萌寧は『UGH1001v4』のはき心地についてこう話している。
“ゴルフシューズは自分に合ったものでないとパフォーマンスが変わってきます。この『UGH1001v4』は締めたいところが締められる。自分に合わせた調整ができるので心強いですね。それに疲れにくく、フィット感や柔らかさにも満足しています”
そんな『UGH1001v4』の優れた機能性について河野さんに詳しく聞かせてもらった。
スペシャルなソールがもたらす安定感、グリップ力、そして歩きやすさ
「まず注目してほしいのがソールパターンです。スパイクタイプは鋲によって点でグリップしますが、スパイクレスは面でグリップするイメージです。『UGH1001v4』のアウトソールには規則正しく、突起が100個以上並んでいます。仮に7つの突起をもつ鋲が8個ついたスパイクタイプなら56の “点” でグリップするわけですから、『UGH1001v4』のほうが“点” は多いわけです。それがグリップ力にはプラスに作用します。実際に芝が刈り込まれたフェアウエイなどでは、スパイクタイプよりむしろ『UGH1001v4』のほうがグリップしやすく感じますよ」
“マルチ フレックス ソール” と名づけられたソールには、三角形の突起が整然と並び、高いグリップ力を実感できる。さらにTPU特有の剛性も保たれており、スイングするときのシューズのよれを防ぐため、パワーが逃げることなくダイレクトにボールに伝わるようになっている。スパイクレスをはくときに気になるグリップや安定感といった部分もしっかりとケアされているのだ。
「一方で歩きやすく、疲れにくいというスパイクレスのメリットも『UGH1001v4』は重視しています。大切なのは歩くときに地面をけるソールの足裏前部がどれだけ屈曲するか。シューズによってはエリアが限られた屈曲性の高い部分が広くとられており、人によって異なる、足裏が地面をけるポイントにもきちんと対応してしなやかに屈曲します」
疲れることなくストレスなく歩くための柔らかさと、グリップと安定感を支える硬さが巧みに融合したアウトソールが、『UGH1001v4』のアドバンテージのひとつだ。
フィット感、ホールド感を高める進化したBOA®フィットシステム
「もうひとつ『UGH1001v4』で良くなったのが、BOA®フィットシステムのパフォーマンスフィット™ラップ構造が採用されていることです。BOA®はみなさんご存じかと思いますが、パフォーマンスフィット™ラップ構造というのは、甲全体を包み込むように、足の内側から外側に向かってしっかりと締めることができるようになっています。このフィット感がスゴくいいですね。これまでのBOA®フィットシステムよりもしっかり締まるそうです」
格段に向上したフィット感は体からはずれるような横ブレを感じることなく、スイングパワーをそのままボールに伝わることになる。安定感を増した分だけ、しっかりとクラブを振ることができるわけだ。
「またラップについたダイヤルもとても使いやすくなりました。締める方向とは逆向きにダイヤルをカチカチ回すことで緩めることができるようになっています。以前のように一度完全に緩めて、締め直すのではなく、緩めるための微調整もできるようになったわけです。スイングするときを基準にきつめに締めたBOA®が、歩いているときや、ラインを読むときに気になったら、ダイヤルを回すだけで、ほどよい締まり具合に簡単に調節できるのは本当に便利です。もう昔のBOA®には戻れなくなりますね」
回す向きを変えるだけで締める、緩めるといった操作が可能になった “Li2” と呼ばれるダイヤルをパネル上部に配置。手際よくデリケートな微調整を簡単にできるようになっただけでなく、カカト近くにガイドを配することで、甲まわりだけでなく、カカトのホールド感もアップしている。
「あとBOA®フィットシステムだけでなく、インソールも優れたフィット感もたらしてくれる大切な存在です。表面にはナノファイバーという素材が貼られていて、靴の中で足がズレるのを防いでくれます。気持ち大きめなシューズをはいても、足の小指がアッパーの内側に当たって痛くなるような心配はありません」
河野さんの話以外にも、反発性に優れ、地面反力を生かしたスイングを支えるミッドソール、メッシュのソフトで軽い特性を生かしながら、PUコーティングを施すことで剛性、防水性を高めたアッパーなど、『UGH1001v4』にはニューバランスの先進的なテクノロジーがふんだんに用いられている。
最後に河野さんはこう話してくれた。
「スパイクレスはいくつも取り扱っていますが、前向きにゴルフと向き合い、スコアアップを目指している方や、長くゴルフをしてきた方にも自信をもって薦められるのがこの『UGH1001v4』です」
確かにニューバランスの『UGH1001v4』にはシリアスゴルファーも十分に満足するだけの機能が備わっている。もうスニーカーのイメージで侮るわけにはいかない。
まずは試履きキャンペーンではき心地を実感してほしい
撮影/蜂谷哲実