2019年に大幅なゴルフ規則の改正が行われ、さらには2023年にも4年に1度の改定サイクルを受け、いくつかのルールが変更になった。このルール改定により、プロでもルール誤認によって失格になったケースがある。今回は、打ったボールを見失ってしまったときの捜索時間について確認していこう。
【間違いやすいルール2】
打ったボールが深いラフに! 5分以内に見つかったのでそのままプレーしても平気?
■ボールを発見しても捜索から3分経過していた場合は「紛失」扱い
以前は5分だった捜索時間が、2019年のルール改定後にはプレーヤー、またはそのキャディがボールを捜し始めてから3分以内に見つけることができなければ、「紛失」扱いに(規則18.2a(1))。そのため、3分経過後にたとえ見つかったとしても紛失球となる。
このルール改定によって苦い経験をしたのが濱田茉優だ。2019年のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、濱田がラフでボールを見失った。捜索時間が3分になったことは知っており、3分経ったところで諦めて打ち直しに戻りかけた。だが、その直後にボールを発見。しかし、そのボールは既に紛失球。にもかかわらずプレーを続行した結果、最終的に「誤所からのプレー」で競技失格となった。
ちなみに、2023年の改正により、ボールの捜索時間3分に加えて、遠くで見つかったボールの確認のために1分間が設けられることとなった。
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