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    セルフプレーで起きる「困った」は自己責任 もしもの時を救う、キャディバッグに携帯すべき備えとは

    キャディ付きラウンドが主流だった頃は、切り傷などのちょっとしたケガの対処をはじめとして、キャディさんはゴルファーの様々なピンチを救ってくれる頼もしい存在でした。ところがセルフプレーが主流になってからは、その部分は基本的に自己責任になりました。

    配信日時:2023年10月9日 02時15分

    • ゴルフライフ
    キャディ付きラウンドの時代では、切り傷など、ちょっとした困ったことはキャディさんが対応してくれた 写真はイメージ(撮影:GettyImages)
    キャディ付きラウンドの時代では、切り傷など、ちょっとした困ったことはキャディさんが対応してくれた 写真はイメージ(撮影:GettyImages)
    • 救急セット、絆創膏、湿布スプレー、S字フック、目土袋&スコップなどもキャディバッグに携帯
    • 救急セット、絆創膏、湿布スプレー、S字フック、目土袋&スコップなどもキャディバッグに携帯
    • 救急セット、絆創膏、湿布スプレー、S字フック、目土袋&スコップなどもキャディバッグに携帯
    • 救急セット、絆創膏、湿布スプレー、S字フック、目土袋&スコップなどもキャディバッグに携帯
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    約10年前にデビューラウンドにお付き合いした女性から以下のようなメールが届きました。

    「まったく同じシーンで、後輩を助けることができました。後輩や仲間に感謝され、褒められるほどに、すっかりご無沙汰になってしまっている無礼に気が付いて、改めてお礼とお元気ですかというメールです」。

    その彼女のデビューラウンドでのこと。親戚から譲ってもらったというちょっとだけサイズが合わないシューズが原因で、靴擦れを起こしました。僕のキャディバッグから絆創膏を出して「二重にしたほうが良いよ」と、応急処置をしてどうにか18ホールを完走したということがあったのです。その帰りの車の中で、キャディバッグは単なるクラブとボールを運ぶアイテムではなく、ピンチを助けてくれる救急バッグの役割もあると説明しました。

    その彼女、先日のラウンドで、彼女の後輩が同じように靴擦れを起こし、キャディバッグに入れていた絆創膏が役に立って感謝されたそうで、冒頭のメールは初ラウンドで準備をすることの重要さを教えてくれたおかげ、という感謝のメールだったのです。

    歩きのプレーでキャディさんがいるゴルフなら、絆創膏を始め緊急で必要なものはキャディが携行している大きなバッグに入っているものですが、セルフプレーが主流になってからは、その部分は自己責任になりました。百均ショップに行けば色々なサイズが入った絆創膏のセットもありますし、“これがあったら便利”というものが千円もかからずに揃う時代。

    自分の場合、スポーツサイズのタオルは3枚ぐらい入っています。汗拭き用のタオルを忘れたときにキャディバッグの背袋から引っ張り出して使います。S字フックも2本入っています。収納が少ない乗用カートでカートバックなどをぶら下げるのに使います。S字フックは他にも何かをぶら下げたいシーンで活躍します。シューズ用のレンチやシャフト交換するためのレンチも入っています。百均で買った絆創膏セット、色々なものを締められるバンド、捻挫や突き指などもしもの時のために湿布スプレーも入っています。

    カートに常備されてはいますが、目土袋とシャベルなども入っています。マイ目土袋を持つ理由は、ひとつしかないものを誰かが離れた場所で使っていると、待ったり、譲り合ったりなど諸々が面倒臭くストレスになること、さらに下手をするとスロープレーになってしまう可能性があるからです。

    冒頭の女性だけでなく、自分の大小のピンチも『あれが、あればなぁ』という『あれ』をキャディバッグのサイドポケットや背袋から出して、「あるよ」と素早く処置したことは数えきれません。感謝もされましたし、リスペクトして真似をするという話になったこともたくさんありました。

    自慢話ではありません。そもそも、キャディバッグの収納力の高さは、宅配便で送るときに、シューズを入れられるとかで終わらせるのはもったいない。キャディバッグのサイドポケットや、複数の背袋はゴルファーを試しているのです。それらのファスナーにすら触ったことがない、というのは言語道断。

    頭を使ってこそゴルフです。人のためではなく、自分のピンチのためにキャディバッグを上手に使うのは当たり前。さあ、セルフラウンドで役立つアイテムで、ゴルフ談義を始めましょう。

    (取材/文・篠原嗣典)

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