ランニングこそゴルフ上達への近道
ランニングによる下半身の筋力強化がもたらすゴルフへのメリットは大きい。なぜならどっしりと安定したスイングができるようになり、それが飛距離アップはもちろん、確実に技術向上につながるからだ。さらにラウンド後半で足腰が疲れてしまい、スコアを乱してしまうことも減るだろう。国内男子ツアーでも注目のプロゴルファー・篠 優希、ゴルフ好きのタレント&ランナーとしても活躍する佐野千晃がゴルフにおけるランニングの重要性、そして正しいランニングシューズ選びを考える!
配信日時:2023年12月28日 06時08分
ランニングとゴルフの密接な関係性
「ツアーで戦っていくには、連戦でもバテないフィジカルを作ることが非常に重要。だからこそ、トレーニングではランニングをしっかり取り入れて体力維持、そして飛距離を伸ばすための筋力アップを図っています」と語るのは、プロゴルファー・篠 優希。プロアスリートの世界に身を置いている場合、当然のようにランニングは日常にあるようだ。学生時代は元陸上部というタレント&ランナーの佐野千晃は「ランニングすることで脳も活性化し、疲労も軽減します。18ホールプレーしても疲れにくく、それがゴルフの上達につながるはず」と言う。
そこで、効果的なランニングをするためにも足にちゃんとフィットするシューズ選びがマストになってくる。今回紹介する足型測定サービス〈フィートアクシス〉は3D計測器を使用し、1.3万足というデータから足型に合うランニングシューズをピックアップ。スーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店でスポーツシューフィッターとして活躍する小笠原槙治氏は「ランニングシューズの性能を活かすためにも、個人個人に適正なモデルを選ぶことが大切です」と力説する。
身体と地面を繋ぐランニングシューズの重要性は言わずもがなだろう。なぜなら、ここの選択を疎かにすれば、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できない。ゴルフ上達への道からは大きく遠ざかってしまう。
いざ、〈フィートアクシス〉を使ってみると「足長」「足幅」「甲の高さ」「土踏まずのタイプ」という4つのデータが明らかに。特に「土踏まずのタイプ」に関して、篠はプロアスリート特有の「ニュートラル」。一方、佐野は約7割の人が属する「平ら」のアーチ形状という分析結果となった。
「人間の足の骨は体重を支え、バランスを取り、最適な歩行ができる構造になっています。それがアーチという弓なりの形状になりますが、篠プロはまさにアスリートの足。アーチがかなりしっかりできています。佐野さんはアーチが小さいですが、この状態の方はランナーの方にも多いです。理想のアーチをインソールでつくっていくことで、適正なパフォーマンスが発揮できるようになるでしょう」(小笠原氏)
いざプレートを使った動的分析へ
足の形状がわかったところで、次はプレートの上を片足3回ずつ歩き、運動時の体重のかかり具合や負荷を分析する。
「プレートがあると、意識してしまい不自然な動きになりがち。より正確なデータを取るために片足それぞれ3回ずつ計測します」(小笠原氏)
歩行による動的分析では、篠は左足の負荷が強く、これは右打ちのゴルファーに見られがちなデータ結果とのこと。佐野は左右におけるバランスの良さがランナーならでは、ということだ。
「たまに左膝に痛みが出たりするのは、こういった左右のバランスの悪さから来ているのだとわかりました」(篠)
「自分がどういったバランスで歩いているのか可視化できるのは、非常に参考になります」(佐野)
そして、足のデータ分析は一通り終了。あとは、〈フィートアクシス〉が最適なシューズを導き出してくれる。
その場でインソールをカスタマイズ
自分の足型に合ったシューズがわかれば、あとはオーダーメイドによるインソール作成へと工程は移る。
「〈フィートアクシス〉によってジャストフィットするシューズがセレクトできれば、カスタムインソールでさらにシューズ自体の完成度を上げていきます。それぞれの足型にしっかりと合わせたものに、細やかな手作業を混えて整えていきます」(小笠原氏)
ついにインソールが完成。篠曰く「左足のインソールのアーチが『こんなに?』ってほど大きくて驚きました。セレクトしたシューズに合わせるとかなり足にしっくりきます」とのこと。佐野も「アーチを作るためにインソールで調整してもらっているので、履いた瞬間は違和感がありますが、馴染んでくるとそのフィット性の高さがわかります」と笑顔を見せた。
「今回の篠プロと佐野さんはまったく真逆のアプローチでインソールを作っています。篠プロはアーチとシューズの隙間を埋めるための、佐野さんはアーチを作るためのインソール。ただ、このインソールとシューズの組み合わせによって、さらなるパフォーマンスを発揮させるという目的は一緒です」(小笠原氏)
計測からインソールの完成までの所要時間はひとり30分。あっという間の完成に篠と佐野の二人も「丁寧なデータ計測から、この短時間で理想のランニングシューズが手に入るなんて、まさに職人芸!」と小笠原氏を絶賛していた。
「疲れにくいとスイングも安定して、ボールもコントロールしやすく、飛距離も伸びます。確実にスコアアップへとつながるのは間違いありません。それには〈フィートアクシス〉で自分に最適なランニングシューズとインソールを見つけるのが、最も効果的な方法だと感じています」(篠)
「これまでもインソールの大切さはランナーとして理解していたのもあり、オーダーメイド含め色々試してきました。でも、正直ここまでフィットするものは初めてなので感動しています。これでしっかりランニングして、より身体能力を高めて、ゴルフのスキルアップにつなげたいですね」(佐野)
「足のアーチの崩れを知ることで、それをインソールという手段を使って改善できれば、日常生活で身体の負担も軽減します。健康寿命を考えるうえでもぜひ試して頂ければうれしいですね」(小笠原氏)
ゴルフクラブを選ぶ際、当たり前のように時間を割いているフィッティングのように、ランニングシューズにもちゃんとこだわりを持って自分だけのカスタム仕様を手に入れれば、走りへのモチベーションもグッと上がるはず。全国のゼビオグループ各店で導入されている〈フィートアクシス〉で最適なランニングシューズを手に入れて、春の本格シーズンに向け、ゴルフ上達のために楽しく走りまくろう。
〈ランニング特設ページ〉
〈次世代の足型測定サービス「フィートアクシス」〉
写真/山上 忠