米通算20勝目を挙げたリディア・コ デビュー当時はメガネ女子だった?
米国女子ツアー開幕戦「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」を制し、通算20勝目を挙げたリディア・コだが、デビュー当時“メガネ女子”だった。
配信日時:2024年1月24日 09時00分
「天才少女」と呼ばれたリディア・コ(ニュージーランド)がゴルフ界で初めて注目を集めたのは2012年1月のこと。世界最年少記録となる14歳でニュージーランドのプロの試合を制した。同年8月には15歳で米国女子ツアー「CNカナディアン女子オープン」を制し、当時のプロツアーの最年少記録になるなど次々と記録を塗り替えた。
センセーショナルに登場した当時のリディアの姿を覚えているだろうか? “丸い黒縁の眼鏡”のトレードマークは、まるで漫画「ドクタースランプ」の “アラレちゃん”。あどけない笑顔が印象的だったが、それが大きく変身したのは14年のオフだ。
1年前の13年にプロ転向を果たし、ルーキーイヤーとなった14年に3勝、最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」も制したリディアは、12月に「レーシック手術」を敢行。年明けに眼鏡を外し、ばっちりメイクして大人の女性へ“変身”した17歳は、「コースで会っても誰だか分からなかった」とキャディが焦るほどだった。
「近眼を治すために手術をしたのはプレーする上での将来を考えてのこと。眼鏡だと斜めからラインを見ることができない」とリディアは説明。眼鏡を外したことで内面も大きく変身、当時のインタビューでは「自分に自信を持つことはすごく大事だと分かった。昔の自分も好きだけど、今の自分はもっと好き」と話している。
世界ランキング1位にもなり、女子ゴルフ界の女王となる活躍を見せ、不振に見舞われるシーズンもあったが、その美しさからか韓国のイケメン男子と〝セレブ婚〞を達成した。昨年12月30日、ソウル特別区にある教会、明洞聖堂で超豪華な挙式を挙げたコのお相手はチョン・ジュン氏。韓国・ヒュンダイグループ名誉会長の孫で、ヒュンダイカード副会長の御曹司であり、関連会社の重役を務めている。
出会いは21年4月。共通の友人を通じて知り合うと、その後二人は順調に交際。そしてある日、「ゴルフボールに『Will you marry me?』 と書いて渡したの」と、リディアは自らチョン氏にプロポーズをしたと告白している。
22年のツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」で勝利すると、当時はフィアンセだったチョン氏と共にトロフィーを掲げた。レーシック手術による変身は、大きく人生を変える出来事だったといえそうだ。(文・武川玲子=米国在住)
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