ゴルフ前夜は質の良い睡眠をとりたい 良い枕は頭ではなく、首を支えるものだって知ってましたか?
ラウンドの前夜は、とりわけ質の良い睡眠をとりたいもの。それはゴルファーなら、誰もが思うことではないだろうか。
配信日時:2024年5月13日 01時15分
睡眠の満足度は寝具で変わる。とりわけ快眠のカギを握るのは「枕」だ。一晩頭をあずければ疲労回復もエネルギーチャージもおまかせ。「そんな相棒がほしい」と早起きすることが多いゴルファーなら誰もが思っているのではないだろうか。睡眠コンシェルジュの青野麻紀子さんに良い枕の選び方を教えてもらった。
「良い睡眠を支えるのは良い枕です。このことに頷く一方で、『でも実は、良い枕に出合えていないのです』という声をお聞きします。数え切れない数の商品から自分に合う枕を選び抜くのは容易なことではありません。そもそも良い枕選びの基準もメーカーによってまちまちです。そこで、私の考える良い枕の選び方についてお話ししたいと思います」
まず最初にチェックしたいのは、枕の反発度合いだという。
「反発の大きいほうから高反発、低反発、無反発の3段階があります。高反発は反発弾性が高く沈みにくく、寝心地よりも寝姿勢が睡眠の良し悪しに影が響あり、睡眠の質を追求したい人におすすめです。低反発は反発弾性が低く、軽く沈んで包み込むタイプ。どちらかというと柔らかく包み込まれる枕が好きな人に人気です。そして無反発は反発弾性がないものです」
好みの反発度合いを決めたら、いくつかの枕を手に取り試していく。このときのチェックポイントは3つあるという。
「①骨格・体格に合っているか、②良い寝姿勢を一晩保てるか、③寝返りを打ちやすい形状か。例えば①では、枕を装着したとき首の後ろに隙間ができていないかを確認します。枕は頭ではなく、首を支えるためのもの。首の後ろに正しく装着して隙間が生じるなら、その枕は体格に合っていないと考えられます。②と③についても、正しい使い方をした上で自分に合うか合わないか判断していきます」
枕は頭を乗せるものという思い込みは誤りだという。正しくは頸椎の骨を乗せるもの。つまり首を支えるものだ。そのため首の筋力・太さ・長さに枕が合っているかが大事になる。中肉中背の人に合う枕で中央付近の高さは9 〜10センチ。首の後ろに隙間ができないように装着したい。
人の頸椎は全部で7個あるが、上から2個目の頸椎の後ろに枕を入れるイメージを持つと良いそうだ。枕が自分より上にあって頭だけで全身を支えるようだと隙間ができやすい。枕を首の下へしっかり引き寄せることが大切だ。
「一つずつチェックしていくには時間と労力を使いますが、良い枕に出合えたときの喜びはそれだけ大きくなるでしょう。ぜひ良い枕を選び、毎朝、快眠の幸せを噛みしめてください」
●青野麻紀子(ライズ睡眠コンシェルジュ)
一般社団法人 日本睡眠改善協議会認定睡眠改善インストラクター。2011年ライズTOKYOの設立に参画し、16年より睡眠コンシェルジュとしてセミナーや体験会を通じて健康睡眠啓蒙活動を開始した。
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