藤田寛之が米シニアツアーのプレーオフシリーズに出場! シード獲得でかつての青木功や尾崎直道のように本格参戦なるか?
6月の全米シニアオープンで、惜しくも優勝を逃し2位となった藤田寛之が、来季の米シニアツアー出場に向けて準備をしている。
配信日時:2024年10月10日 06時27分
来季の米シニアツアー(PGAツアー・チャンピオンズ)に向けて、藤田寛之が準備を整えている。
藤田は、今年の「全米シニアオープン」最終ラウンドの10番を終えて3打差の単独首位に立っていた。しかし、悪天候でサスペンデッドとなった。翌日の再開後、それまでと逆の風の中、失速。追いついてきたリチャード・ブランド(イングランド)にプレーオフ4ホール目で敗れ、2位に終わっている。
悔しい惜敗。だが、同時に来季へのチャンスを得た結果でもあった。全米シニアと同様に、日本シニアツアーの前年の成績で出場権を得た他のメジャー2試合でも予選を通過し、9月30日時点の米シニア賞金ランキングは43位。レギュラーシーズンはあと2試合残っているが、同72位以内でプレーオフ初戦、「ドミニオン・エナジー・チャリティ・クラシック」(10月18~20日、バージニア州、ザ・カントリークラブ・オブ・バージニア)に出場できることは確実だ。そこで同ランキング54位以内に入れば、プレーオフ2戦目に進出でき、同時に来季の米シニアツアー出場権も得られる。
2戦目を終えて同36位以内ならプレーオフ最終戦の「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」(11月7~10日、アリゾナ州、フェニックスCC)出場が決まり、来季の米シニアフル参戦権も得られる。目標はそこにあるわけだ。
日本選手の米シニアツアー参戦の歴史を振り返ってみると、シニアデビューから間もない1992年の「ネーションワイド選手権」での優勝から通算9勝を挙げた青木功(92~2010年)がその第一人者。83年の米レギュラーツアー「ハワイアンオープン」優勝の資格で50歳になるとすぐにデビューし、メジャーでも何度も優勝争いをしている。残念ながらメジャータイトルには手が届かなかったが、一時期の同ツアーを引っ張るひとりだったことは間違いない。
青木と同い年で92年の日本シニアツアー賞金王の天野勝(96~98年)や、米レギュラーツアーで8年間シード権をキープした尾崎直道(2006~11年)、倉本昌弘(06~08年)はQTを突破し、米シニアツアーで戦った。
また、前年の日本シニアツアーの賞金ランキング2位で「全米プロシニア」に出場した井戸木鴻樹が優勝したのは13年のことで、それから2年間米国で戦っている。
昨年、QTで出場権を得られなかった宮本勝昌、そして片山晋呉らも、藤田と同じ舞台を目指しており、海外シニアで再び日本勢が躍動する日は近いかもしれない。(清流舎/小川淳子)
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