精悍なモノトーンに“旬のブラウン”をミックス
胸元部分に大胆なグラフィックでブランドロゴの入ったブラックのブルゾンがキーアイテム。
〈BEFORE〉は抜け感のあるホワイトのモックネックシャツ、スウェットライクなグレーパンツという、よくある好印象で当たり障りのないモノトーンのスポーティルック。
そこで、〈AFTER〉ではトレンドカラーのブラウンのクルーネックセーターと同色のタータンチェックのポロシャツをトップスにアレンジ。重すぎる印象にならないようにボトムスは軽やかな防風加工の白パンツにしているのもポイントだ。
「細かいところでは、〈AFTER〉のポロシャツのチェック、セーターの柄、ベルト、ソックスにネイビーを取り入れることで、ブラックとブラウンのトーンバランスを整えています」(栃木)
“柄オン柄”がこなれた雰囲気を醸し出す!
スイングの動きを考えた中綿の入れ方で着心地の良いネイビーの中綿ベストが主役。
〈BEFORE〉ではそこにボンディング素材が特徴のグレーのモックネックスウェットシャツ、立体裁断で機能的なブラックのジョガーパンツという男の定番カラーというべき組み合わせ。
そこに遊び心を加えるために〈AFTER〉では散りばめられたブランドロゴが印象的な起毛素材による白のクルーネックニットセーター、トラッド感のあるチェック柄のネイビーパンツという柄×柄の新鮮さを巧みに盛り込んでいる。
「〈BEFORE〉はよくある正統派スポーティミックスですが、〈AFTER〉のテーマとしては“大人のチャーミングさ”を全面に出しています。耳あてボア付きキャップも脇役として効果的です」(栃木)
アースカラーによる“優しいアウトドアテイスト”
軽やかで保温性に優れたホワイトの中綿ジャケットを軸としたスタイル。
〈BEFORE〉はストリート感のあるグレーフーディ、オールマイティで合わせやすいネイビーのストレッチパンツで好印象にまとめている。
〈AFTER〉はアウトドアテイストのあるベージュのフリースベストにグレーのボーダー柄モックネックシャツというタウンユースでも重宝しそうなトップスレイヤード。そこにオリーブグリーンの中綿入りパンツ、モコモコ感が愛らしい起毛素材のカーキバイザーでやわらかく優しい表情を生み出している。
「ホワイトにグレー、そしてネイビーパンツという万能で無難な色合いの〈BEFORE〉。〈AFTER〉ではアースカラーを効果的に取り入れて、優しくマイルドなトーンに仕上げているのがポイントです」(栃木)
ファッションを楽しむことで、もっとプレーも楽しめることは間違いない。ブラック、ホワイト、ネイビー、グレーの4色だけのコンサバなアレンジ以外に、今回紹介したような遊び心のあるカラーやアイデンティティのあるアイテムを混えることで、よりスタイリッシュで一目置かれるゴルフスタイルを築いてほしい。
写真/小林孝至 スタイリング/栃木雅広 文/高橋真之介