冬の終わりから春の始め頃までの季節は“梅春”と呼ばれる。春が近づき暖かい日もあれば、急な気温低下で寒い日もあるこの季節は、サッと羽織れる『高機能アウター』があると重宝するだろう。
最新の『高機能アウター』は伸縮性にこだわっていてスイングしやすく、モノによっては防風性や撥水性が備わっているので天候の変化にも対応することができる。
「春先のゴルフは目まぐるしく天候が変わります。そんな中で快適にラウンドを楽しむには、状況に応じて適切に体温調節することが大切です。今回は機能性やハンディファンを使用した防風性チェックのほかに、保温性の高さを5段階で評価しています」
そう語るのは、ティーチングプロ資格を持ちながら、大手ゴルフショップの販売員を8年経験した追分浩一。
「ゴルファーの中には寒がりな人もいれば、暑がりな人もいますので、自分の好みに合った保温性を持つ『高機能アウター』を選びましょう」
寒い季節から活躍させたいなら保温性高め、春先まで長く使うなら保温性低めのモデルを選ぶのがおすすめだ。そんな『高機能アウター』を追分が着用し、評価した。
今回は『高機能アウター』の最新モデルを、脱着のしやすさ、機能性、ストレッチ性、コストパフォーマンス、保温性の5項目から実施。結果はS+、S、A+、Aの4段階で評価し、ベストバイを決めた。
S+評価でベストバイに選ばれたのは?
■ロサーセン『ニット×タフタ フルジップブルゾン』
生地自体の伸びと部分ごとに最適な素材を使うことでストレッチ性をとことん高めたアウター。体にフィットするような快適な着心地で、スイングなどの動きを一切邪魔しない。お腹周りがシュッとして見えるシルエットの良さもある。
同じくS+評価だったのは?
■アンダーアーマー『ドライブSW 3D FZジャケット』
シンプルなデザインで軽快に着られるウインドブレーカー。生地の質感が抜群に良く、こすれる音がしないし、よく伸びてストレッチ性も高い。さらに防風性も高めなので、ニットなどの上に着れば寒い日にも活躍する。
■オークリー『スカルシンクロジャケット7.0』
高い防風性や撥水性、UPF50+相当のUVカットなど、機能性に優れた生地を使っていて、梅春の気候にしっかり対応できるアウター。肩周りや腰のストレッチ性が高く、スイングのしやすさもハイレベルで使い勝手が良い。
続くS評価は4種。
■トミーアーマー『ワッフルニットジャケット』
メッシュ調の生地がよく伸びて、ストレッチ性の高さはトップクラス。程よい締め付けの袖など、細部の作りも良いので、快適な着心地が続く。見た目に反して、適度な防風性もあるので、風が強く寒い日にも使える。
■トラヴィスマシュー『DOT AIRクオータージップ ジャケット』
かぶって着るタイプのアウターだが、生地のストレッチ性の高さでスムーズに脱着できる。ゆったりした作りで着心地の良さがありつつ、お腹周りがダボッと見えない絶妙なシルエットに仕上げられている。
■フィドラ『ハイブリッドブルゾン』
胴体には風を遮る素材、腕周りにはニットを使用する構造で動きやすさと保温性を両立。腕の動かしやすさが抜群でスムーズなスイングができる。背中部分もニットになっているので、暖かい日でも熱を逃して快適さを保ってくれる。
■プーマ『フルジップフーディ』
冬にも使える厚手の生地で、防風性も備わっているので、保温性がかなり高い。生地が伸びるというよりも、体の動きに合わせてアウター自体が動いてくれて、スイングのしやすさもバッチリ。
残る2種はA+評価となった。
■アディダス『ビヨンド ザ コース 撥水BOSロゴジャガードハーフジップルーズフィット ウインド』
ワキ下の部分にジップがあって裾が開くので、ハーフジップタイプでも脱着しやすい。生地の質感も高めで、柔らかく伸びる。通気性があって蒸れないタイプのアウターなので、春先の寒さ対策にちょうど良い。
■キャロウェイ『ストレッチリップストップ フルジップブルゾン』
薄く軽量なアウターで、たたんでキャディバッグに収納したりと持ち運びやすい。生地に防風性と撥水性が備わっているので、急に天候が変化したときでも安心。適度なストレッチ性で脱着しやすいのもポイント。
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