ゴルフでスコアをごまかす人が一緒だったら、あなたはどうしますか?
今日はゴルフ、楽しい1日が始まったと思った矢先、スコアを申告し合ったら、絶対に10打以上打ったのに9と言ったり、ダボなのにボギーと言う人がいるという経験は、本当に残念ですが、多くのゴルファーが、大なり小なり経験することです。
配信日時:2023年4月20日 07時40分
楽しい1日が始まったと思った矢先、スコアを申告し合ったら、絶対に10打以上打ったのに9と言ったり、ダボなのにボギーと言う人がいるという経験は、本当に残念ですが、多くのゴルファーが、大なり小なり経験することです。もしアナタが、このようなケースに遭遇したら、どう対処するのが得策なのでしょうか?
二つの選択があります。
悪気はなく、間違っただけだと信じて、指摘するのが一つ目の選択です。1打目があそこで、2打目をここから打って、というように、そのホールのすべてのストロークを伝えて、9じゃなくて、12ですよね、という感じで指摘します。
それでいいよ、と切れ気味な反応する輩は無視しましょう。本当に間違ったのなら、低姿勢で修正するはずで、その後は再発しないものです。もし、再発したら、そのたびに指摘します。この選択肢は、ある意味で、我慢比べなのです。
もう一つの選択は、空気が悪くなるのを避けてすべて無視です。
今後も一緒にゴルフをする可能性があるなら前者で、二度と一緒にしないで済むなら後者が模範解答、ということになります。
マスターズ創設者のボビー・ジョーンズ(米国)は、伝説のアマチュアゴルファーですが、アドレスでボールが少しだけ動いたことを自分にしかわからなかったのに申告して、1打差でチャンピオンシップに負けたことがありました。そのことをフェアプレーだと、讃えられたのですが、「ドロボウしないことを褒めないのと同様で、当たり前のこと賞賛するのはおかしい」と記者たちをたしなめたという逸話が残っています。
スコアを誤魔化すのは、ある意味、病気と言ってもいいかもしれません。誘惑に負けて発病すると、すぐに自覚がなくなり、不治の病になってしまう。更に怖いのは、この病気は伝染するということです。
明らかに病気で、反省の色が見えないような人の場合は、二度と一緒にゴルフをしないようにすれば良いのです。そして、そのことを周囲にも理由まで含めて、宣言しましょう。変に気を遣わせるのは本意ではありませんし、同じような経験を他の仲間がしないで済むように、情報共有するのが大事なのです。(もちろん、波風立てたくない、とか、逆恨みされる危険性もあるので、何もせずそっと自分の胸の内にしまっておく、という選択もありますね)
自ら審判をすることができない人には、ゴルフをする資格はありません。ゴルフは、とても残酷なゲームなのです。誘惑に負けない強さを当たり前のことだと言える美学を共有できる仲間で、ゴルフを楽しみましょう。
(取材/文・篠原嗣典)