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    おやじゴルフニュース「やる気を喚起! いかにしてゴルフ熱を盛り上げるか?」

    ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

    配信日時:2023年9月5日 02時00分

    • ゴルフライフ
    イラスト・とがしやすたか
    イラスト・とがしやすたか
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    長い間、ゴルフをやっているとテンションが下がったり、マンネリやスランプになることがあります。なんかやる気が起きないと。そこを知恵と工夫で乗り切りたいのですが、現実はなかなか難しいです。皆さんはどのようにゴルフを盛り上げ、気分転換し、次に繋げていますか? あれこれ考えたいと思います。

    1)スコアを競うゲームで盛り上げる
    昔はラウンドするときに、スコアを競うゲームをやったものです。同伴メンバーの年長者が「ゴルフを盛り上げるスパイスだからやろう」と誘って来るのです。個別にスコアを競うのが「ニギリ」。メンバー同士が競い、運も左右するのが「オリンピック」や「お友達」というゲームです。

    基本的に賭けたりすることは刑法第185条の賭博法で禁じられています。しかし条文には「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りではない」と但し書きが付加されています。つまり場を盛り上げるために、昼飯程度のものを賭けるのは黙認されています。

    だから平成の中頃までは、ゲームばっかりやらされて大変でした。ゲームに参加しないと「付き合いが悪い」「やらないと上達しない」と言われましたからね。結果、しぶしぶ応じても、トータルでは負けることが多かった。何故でしょうか? それはゲームを仕切る人が、自分に優位なハンデやルールを提示するからです。

    そして現在、ゴルフでゲームをしようとする人は、ほとんど見かけなくなりました。これは世代交代が進んだからだと思います。というわけでゴルフの3大悪弊、『ゲーム、飲酒、喫煙』はほぼ消え、健全なスポーツ&レジャーに変貌したのです。

    じゃあ現在は人と競わなくなったのか? 直接的なやりとりはありませんが、お互いライバル視している関係では「エアーニギリ」が起きています。つまり会話だけでスコアを競うのです。例えばコンペのラウンド上がりで仲間と会うと、こういう会話をします。「スコアいくつだった?」「93かな」「オレ92だよ、勝った~」みたいなことで戦果を確認しあうのです。可愛いものでしょう。

    結果、何かを渡したり、奢ったりはないです。それでも仮想ライバルとの勝負事は、妙に楽しいのです。

    2)壮大なトーナメントに参加
    ゲーム消滅の代わりに最近注目を浴びているのが、カートについているナビゲーションボードです。これがコンペの場合、スコアボードとなり、上位からズラ~と名前が表示されます。これを数組の団体でやると、凄く盛り上がります。さながら自分がトーナメントに参加しているような気分を味わえるのです。

    ゴルフの選手って、こんな感じでスコアボードを見ているんだってね。だいぶレベルが違いますが、ライバルのスコアを見て、こっちも発奮します。うまい人はもちろんですが、初心者でも、あいつにだけには負けたくないという闘争心に火がつき、誰かと競います。ニギらなくても楽しいのです。


    ちなみに最後の2ホールあたりからは、スコア表示は固定されたままの事が多いです。つまり最終成績はお預け。パーティで楽しんでくださいということです。

    3)SNSでの報告で盛り上げる
    最近、SNSでゴルフネタをよく見かけますが、スコア自慢よりも、単純に楽しかったと報告をする人が増えてます。特に女性はそういう傾向が強いです。ゴルフはお金、時間、そして修練を必要とするスポーツ&レジャー。だからSNSで写真1枚を載せれば、それなりのプチセレブ的生活を送っていると、さりげなく周囲の人に報告できるのです。

    一方男性はゴルフネタをアップしても、セレブの実感は湧きません。むしろ淡々と日記みたいにして、SNSにあげている人が多いです。大袈裟に言えば生きた証です。それはスコアでもいいし、高級コース探訪でもいいし、旅でもいいし、家族との交流でもなんでもいいんです。

    昔、スケジュール帳にゴルフのスコアをつけていましたが、今読み返すとスコアだけが残り、誰と何しに行ったかまったく覚えていません。コースの印象が何もなく、本当にラウンドをしたのか? 記憶が飛んでいるのです。

    だからラウンド報告をSNSにアップさせておけば、後で見返すことが出来てアルバム的に使えて便利かと思います。自分のゴルフアルバムをSNSで知り合いに見せる、そのためにラウンドする。沢山「いいね」をもらい、友達のゴルフ日記にも「いいね」を押す。それはそれで楽しいんじゃないですか。

    4)競技参加や70台を狙うゴルフは?
    アマチュアゴルファーの盛り上げ方の王道は、なんといっても倶楽部競技の参加です。昔は大きな競技で優勝もしました。現在10数年ぶりにメンバーになり、ハンデも取得しています。さあどうしようかと迷っています。

    答えから言うと、今はちょっと苦しいかな。競技出場はやり甲斐がありますけど、準備のためにギアを揃えたり、練習したりと手間がかかります。ついでに言うと、先月ハーフ39を出しました。実に10年ぶりの快挙です。じゃ今度は70台を狙うか? それもちょっと違うかなと。70台はハーフ30台を5~6回頻繁に出してから、初めて達成出来るものです。

    そこまでの甲斐性はありません。初の30台を出してから、70台を出すまでに2年ぐらい頑張ったでしょうか。もうあの苦しさは味わいたくないです。残り少ない人生だから、ゆったりしたゴルフライフを送りたいのです。

    5)スコア維持より体重維持で盛り上がる
    スコア的には、月に1回ぐらい80台を出してれば満足です。それよりも今後、どれだけ長くゴルフをしていられるかが大事かなと。それには健康を維持しないといけません。最近痩せて若く見えるようになったので、それを続けたいです。しかもゴルフ場で帽子を被ると薄らハゲが隠せて、さらに5歳くらい若返ります。太った方が多いオヤジゴルフ界じゃ、痩せていることは美徳です。

    だって太ると血圧が上がり、動脈硬化、コレステロール増加、痛風や外反母趾の悪化となり、薬代や通院に余計なお金がかかります。なるべくなら、その世界に戻りたくないんですけど。

    というわけで以前は77キロあった体重が、今現在は72キロ。なんと体重でパープレー達成です。今の趣味は毎朝体重計に乗ること。これが理想の体重を維持していると結構楽しです。

    もし体重が増えていたら、その日にゴルフの練習や散歩をしようとなりますね。今後頑張って、ゴルフじゃ出来なかったアンダーの世界(69キロ台)を目指しますかね。
     
    ■プロフィール■
    木村和久
    きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
     
    とがしやすたか
    1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。

    連載

    木村和久のおやじが気になる旬なゴルフ情報

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