桜ゴルフマーケット情報 第三十二回[2023年7月13日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年7月13日 01時00分
今年上半期の買い人気上位はお手頃コース
● 総額300万円未満がトップ50の半数にのぼる
● 1位:埼玉の優良コース「高麗川」65件、2位:交通至便な山梨の「上野原」38件、3位:都内立地の「立川国際」29件
● 4位:森ビルの「宍戸ヒルズ」、5位以降は名門・準名門の「高坂」「本厚木」「狭山」「日高」と続く
● 個人のゆとり層、予算を上乗せし300~500万台に手を伸ばす
● 今期目立った150万未満の入会の特徴は「休眠ゴルファーの復活」「初めての入会」「夫婦・仲間と複数で入会」など
コロナ禍のゴルフ人気を契機とする会員志向に衰えがみられません。当社が受けた今年1~6月の買い注文は昨年同期に匹敵する規模にのぼっています。個人の買い注文が全体の82%を占めるなど、個人が買いを主導したのが特徴です。
こうした状況を映して、買い注文がより多く集まった人気上位トップ50にも変化が表れています。別表がトップ50(47位までの60コース)です。大きな特徴は、総額300万円以内のお手頃コースが半数を占めたことです。ちなみに150万円未満・150~300万円未満のいずれも、それぞれ15コースずつ・占有率25.0%となっています。
一方、昨年はトップ50の45%を占めていた501~1000万円未満と1000万円以上の高額コースについては33%に留まりました。昨年大幅に増えた法人の買いが伸びきれなかった影響と思われますが、予算を抑えた法人の買い、個人富裕層が予算を上乗せし300万円台~500万円台に手を伸ばす動きが見られたことは注目される点です。
トップ10も個人需要を映して300万円以内のお手頃コースが1位~4位までを占めました。1位が半世紀を超える歴史をもつ埼玉の名コース「高麗川」で65件の買い注文を受けました。2位が東京近接で交通の便に恵まれリーズナブルな募集金額が注目された山梨の「上野原」(38件)、3位が希少な都内立地の「立川国際」(29件)でした。4位には森ビルが母体で毎年トーナメントを開催している「宍戸ヒルズ」、5位以降には名門・準名門の「高坂」「本厚木」「狭山」「日高」と続いています。
上半期に目立った150万円未満の入会で特徴的だったことは、これまでゴルフから遠ざかっていた層の再開や、コロナ禍によるゴルフ人気で熱心になった層が初めて購入するケース、夫婦や地元の仲間同士での購入が多くみられたことです。
(データは桜ゴルフ総研調べ)
株式会社 桜ゴルフ
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