冬のゴルフは、いかに寒さ対策をして快適にプレーできる状態を作るかが大切。その意味で防風性を備えたゴルフ用の『ブレーカーパンツ』は大きな武器になる。
『ブレーカーパンツ』とは、生地の表面加工や特殊な素材を用いることで防風性を高めたパンツのこと。一般的には薄く軽量で、通常のパンツの上から着用するモノを指すが、ゴルフ用の『ブレーカーパンツ』は保温生地や中綿などをプラスして、1枚でも暖かく履けるモノが多い。
「冷たい風が吹いていると、晴れていても気温以上に寒く感じます。風が服を通過することで体が芯から冷えるからです。今回、窓からの風を『ブレーカーパンツ』に当てて防風性をチェックしましたが、冷たい風を遮ることでかなり暖かく感じられました」
そう話すのは、プロゴルファーの海老原秀聡。鋭い感性を生かして、ギアやモノの性能を的確に分析することに長けている海老原に、『ブレーカーパンツ』を実際に履いて評価してもらった。
「最新モデルはその上で、発熱生地を使用して保温性を高めたり、ストレッチ性を高めて動きやすさを出したりとゴルフで使いやすいように工夫されています。暖かさ重視のパンツで真冬のラウンド対策をしても良いですし、春先まで使えるように薄手のパンツを選ぶのも良いでしょう」(海老原)
今回は『ブレーカーパンツ』の最新モデルを、保温性、振りやすさ、ストレッチ性、機能性、コストパフォーマンスの5項目から実施。結果はS+、S、A+、Aの4段階で評価し、ベストバイを決めた。
S+評価でベストバイに選ばれたのは?
■プーマ『コブラ オクタ ジョガーパンツ』
パンツ全体に柔らかい生地を使っていて、ストレッチ性も高いので非常に動きやすい。また、裏がモコモコ生地で暖かく、風も通さないので保温性も抜群に高い。生地が厚過ぎず軽快さもあるので、厚みのあるパンツが苦手な人にも最適。
同じくS+評価だったのは?
■アクシネットジャパンインク『フットジョイ 撥水ストレッチアクティブ アンクルパンツ』
よく伸びる生地が使われていて、しゃがんだりしてもまったく突っ張らない動きやすさを重視したパンツ。すっきりとしたデザインでシルエットもキレイなのでコーディネートもしやすい。程良い厚みと暖かさなので、冬から春先まで長い期間使えることもポイント。
■プーマ『オールシーズンウィンドパンツ』
生地は全体的に薄めだが、風を通さないのでパンツの中は暖かく感じられる。ゆったりした作りでストレッチ性も優れていて、スイング時に動きを邪魔しない。深めでモノがしっかり入るポケットなど、機能性も高い。別のパンツの上から大きめサイズで履くのもアリ。
続くS評価は3種。
■トミーアーマー『ムーブアップパンツ』
パンツ全体に発熱性のある生地を使い、中綿もあるので真冬でも暖かい。特にヒザ上からお尻までの保温性が高くなっている。部分ごとに生地を変えることでストレッチ性を出しており、厚めのパンツでも動きやすく、履き心地にもクセがない。
■ハーレー『ファントムハイブリッドパンツ』
ヒザから上は保温性が高い生地を使用。しっかりしているので型崩れせずにシルエットもキレイになる。一方でヒザから下はストレッチ性のある生地なので、スイング時やしゃがんだときでも突っ張らずに動きやすくなっている。
■オークリー『STALWART CRESCENTウィンドパンツ』
しっかり感のある生地で防風性が高く、パンツの中に空気の層を作る構造によって保温性はトップクラス。発熱性もあるので1枚で汗ばむような暖かさがある。適度な撥水性も備わっているので、急な雨でも安心。
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