ゴルフ場の「パブリック」ってどんな意味?パブリックコースの特徴を知ってゴルフ場をもっと楽しもう!
ゴルフ場の予約サイトなどでゴルフ場を選ぶとき、「パブリックってどんな意味なんだろう?」「会員制との違いはなんだろう?」このような疑問を持った人もいるでしょう。ゴルフ場には大きく分けて、パブリックコースとメンバーシップコースの2種類があります。本記事では、ゴルフ場のパブリックの意味や特徴、そしてメンバーシップとの違いについて解説します。
配信日時:2024年7月4日 07時15分
ゴルフ場の予約サイトなどでゴルフ場を選ぶとき、「パブリックってどんな意味なんだろう?」「会員制との違いはなんだろう?」このような疑問を持った人もいるでしょう。ゴルフ場には大きく分けて、パブリックコースとメンバーシップコースの2種類があります。本記事では、ゴルフ場のパブリックの意味や特徴、そしてメンバーシップとの違いについて解説します。
1.パブリックコースとは?
「パブリックコース」とは、いわゆる会員権を発行せず、誰でも気軽にゴルフプレーができるゴルフ場のことです。「パブリック(Public)」とは、英語で「公的な、公共の」という意味で、公的機関(地方自治体など)が実際に所有しているゴルフ場もあります。
一方で、会員本人か、会員の同伴や紹介がなくてはプレーできないゴルフ場のことを「メンバーシップコース」と呼びます。
2024年4月現在、日本全国にはおよそ2,100ヶ所のゴルフ場が存在していますが、そのうちの9割ほどがメンバーシップコースで、1割ほどがパブリックコースといわれています。
ただし、多くのメンバーシップコースでは、会員とその同伴者や紹介者だけでは経営が成り立たなくなっており、ビジター(会員メンバーではない一般の来場者)の受け入れを積極的に行ってきました。また逆に、パブリックコースの中にも、ゆるやかな会員制(プレー料金が優遇される「友の会」的なものも含め)を導入しているところもあります。
さらに、千葉県の紫カントリークラブのように、「あやめコース」はパブリックで、「すみれコース」はメンバーシップという、ハイブリッド型のゴルフ場も存在し、パブリックとメンバーシップの境界線は、現在、かぎりなく不明瞭になっているのが実情といえるでしょう。
昔ながらの厳格なメンバーシップ運営を行っているゴルフ場は、メンバーシップコース全体の1割ほどともいわれています。
2.パブリックとメンバーシップの違い
ゴルフ場には大きく分けて「パブリックコース」と「メンバーシップコース」の2種類がありますが、前述したように、その実態がつかみにくい時代になっています。
そして、ビジターとしてゴルフ場を利用するゴルファーにとっても、パブリックだろうと、メンバーシップだろうと、いつも通りにゴルフをするだけなので、影響は特にないものと思われます。
それでは、パブリックとメンバーシップの違いは、現在どのように考えるのが適切なのでしょうか?
アマチュアゴルファーの競技会を主催する日本パブリックゴルフ協会に、パブリックコースとメンバーシップコースの違いを問い合わせたところ、その境界線については、差し当たり以下のような線引きを考えればいいだろう、と回答が返ってきました。
◆パブリックコース:「会員権」を発行しておらず、誰でもプレーができる運営を取っているコース
◆メンバーシップコース:「会員権」を発行し、ゴルフ場を運営しているコース(※ただしビジターを受け入れているコースが多い)
パブリックコースとメンバーシップコースを区分けする際の、基準のひとつは「会員権」発行の有無にある、という考え方です。なるほど、利用者の視点よりも、経営や運営の視点から捉えることで、より明確な整理が可能になります。
3.メンバーシップコースの特徴
上記日本パブリックゴルフ協会の意見を参考にすると、メンバーシップコースの特徴は、ゴルフ場を経営している企業が会員権を発行し、その資金を元にゴルフ場を設立・運営する点にあるといえるでしょう。
会員権の販売により、会員を集め、安定した運営を図ることがその目的です。定期収益と顧客ロイヤルティの確保という点では、サブスクリプションビジネスとも共通点があるのかもしれません。
ところで、多くのメンバーシップコースがビジターを受け入れているため、メンバーシップにはもはやメリットが少ないと思われるかもしれません。
しかし、メンバーシップコースを特徴づける「会員権」には、例えば以下のような特典があります。
優先的な予約:会員は優先的に予約を取ることができます
料金の優遇:通常価格よりも安くプレーできます
オフィシャルハンディキャップの取得:公式のハンディキャップを取得する機会が提供されます
これらの特典は、ゴルフの上達を目指す人にとって、非常に大きなメリットとなりえるのではないでしょうか。
このように、メンバーシップコースはビジターを受け入れつつも、会員に対して特別な価値を提供しています。
ゴルフ会員権の詳細については、関連記事より「ゴルフ会員権の基本の“き” メリットとデメリットも丸わかり!」をご覧ください。
4.パブリックコースのドレスコード
パブリックコースは、名門コースやメンバーシップコースと比べて、厳しいドレスコードが少ない傾向にあり、カジュアルな服装で参加しやすいです。しかし歴史的にゴルフは、紳士淑女のスポーツとして親しまれてきたため、社交場としてのマナーを守りつつ楽しむことが大切です。
男性の場合、行き帰りはジャケットやスラックス、革靴を着用したスマートカジュアルが推奨されます。プレー中はポロシャツとスラックスを着用していれば問題ありません。
女性も同様にスマートカジュアルを意識すると良いでしょう。行き帰りはワンピースの着用も可能で、プレー中はポロシャツとスラックス、またはキュロットやスカートでおしゃれを楽しめます。
ジーパンやカーゴパンツや、露出の多い服装は、基本的に避けるべきです。また、ゴルフウェアから外れたTシャツやジャージなども控えるべきでしょう。
ゴルフ場によっては、ドレスコードが公式ホームページに記載されているので、事前にチェックしておくようにしてください。
5.まとめ
パブリックコースとは、会員権のない、誰でも気軽に楽しめるゴルフコースです。全国各地にさまざまなパブリックコースがあり、初めてゴルフをプレーする人でも比較的楽しみやすいでしょう。ぜひパブリックコースも大いに活用してゴルフを楽しんでください。