おやじゴルフニュース「オヤジの夏ゴルフ イケてる日焼け対策」
ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。
配信日時:2023年7月18日 02時00分
今回は男の身だしなみとして、UVや暑さ対策をしつつ、適度に日焼けをした肌を作りたいと思います。松崎しげるや、たいめいけんのおやじレベルになると暑苦しいので、その3分の1ぐらいの小麦色をした肌がちょうどいいでしょう。さすれば楽しいゴルフライフが送れます。
個人的な意見として、おやじが短パンを履いて、足がホワイトアスパラガスみたいになってるのは見苦しいと思います。そうはいっても、夏のはじめは誰でも足が白いじゃないか。もっともな意見です。だから常日頃から足を焼いて地黒にしておけば、2~3回、日に焼いただけで、足が黒くなるというものです。
■5月くらいから短パン多めで徐々に焼いていくのがベスト
そもそもおやじは、夏でも長いパンツをはく習性があります。それは昔、オヤジが珍しく短パン姿でプレーしたときに、足が虫に刺されかゆくなり、しまいには草負けをして、足が細かい傷だらけになったからです。
だから夏でも足を出すのは御法度、ゆえに足は依然白いままです。どうせ夏に2~3回ゴルフをするだけだろう。だったらズボンは長いままでいいと、ますます短パンをはかなくなりました。つまり死ぬまで白い足という、負のスパイラルに突入したのです。
今からでも遅くありません。白い足を露出して鰻の白焼きのようにこんがり焼きましょう。今の努力は秋ごろ報われ、来年は日焼けの下地が付くので、こんがり焼いた、イケてるオヤジの一丁上がりです。
それではオヤジが積極的に足を焼く計画の全貌を公開しましょう。まず短パンの呼び名ですが、今はハーフパンツといいます。ゆえにシルエットは細めで、スタイリッシュです。そう思って先日、有名国産アパレルブランドのハーフパンツを見に行ったら、値札に2万2000円と書いててあんぐり。ユニクロならその金額で7~8着買えます。
つうかハーフパンツを買う金で、立派なウェッジを買えます。ここはひとまず節約し、使い古したジーパンの足を切ってハーフパンツにしてって、それじゃプロゴルファー猿やんか~。
個人的な日焼けですが、ここ3年ほどはコロナの影響もあり、足は白いままでした。今年は5月くらいから短パン多めにし、6月中頃の段階で足の日焼け四分咲きぐらいでしょうか。7月中ごろまでには日焼け満開にして、さっそうとゴルフをしたいです。
こうやって足を黒くすると、今度は街中、日常もハーフパンツでいることが出来て、便利このうえないです。ハーフパンツで街やコースを歩くと、気分的には5歳ぐらい若返った気分になります。
■暑さ対策はどうする?
さて今度は暑さ対策ですが、最初に最大の武器を紹介します。それは意外なアナログなグッズ、氷嚢です。何回か最新の冷え冷えグッズを取り寄せて試したのですが、冷えてる時間が短い、お金が毎回結構かかるという点で、氷嚢が最高評価となりました。
今の氷嚢はアイスバックという呼び名が一般的です。デザインもカラフルです。だから間違っても氷嚢くださいといわないことです。先日、大きめのスーパーに氷嚢ありませんかと聞いたら、「ドラッグストアに行ってください」といわれましたから。風邪でもひいて頭を冷やすと思われたのでしょう。
アシックスやプーマ、タイトリストなんてブランドでアイスバックを売ってますから、スポーツ量販店やアウトドアグッズの店に行けばあると思います。アイスバックは買ってしまえば、永久にほぼタダで使えます。夏場はどのゴルフ場にも、キュービックアイスを準備してますので、スタート前に氷を入れて、お昼休みにレストランでまた入れれば、丸1日もつというわけです。
氷嚢は頭がクラ~と来たときに、首筋にあてがうと生き返ります。熱中症などは首筋に熱がこもりやすいので、そこを集中的に冷やすことが大事かなと。しかも暑さのピークが過ぎて、今日は乗り越えたと思ったあたりから、徐々にやばくなったりします。
だから元気なうちに、首筋周りを冷やしておくことが大事です。あと日焼け止めクリームの類は必須です。特に鼻に塗ること。忘れたら、借りてでもやるべきです。シミが全然つかないですから。
シミの類は知らない間に増殖するので、日頃のガードは大切です。試しにと両手の甲を見比べて見てください。プレー中グローブをしている左手(レフティは逆)がやや白いことに気づきませんか。右手はシミも凄いし、シワも多め。UV対策をしないでゴルフを何十年もすると、漁師さんのような手になるんですよね~。
昔はそれも勲章と思いましたが、今はいつ皮膚ガンになるのか、ビビっています。というわけで焼きたくないところは、しっかりUVクリームを塗ってガードし、露出をしないことです。帽子は汗でベタベタになるので、ふたつあったほうがいいです。
そんななかPGMでは、クールカートという冷風機付き乗用カートのサービスを今年から始めました。これはアルバ本誌(7月13日発売)で、体験記を書いてますのでご覧になってください。思ったより冷えて、凄くコンフォータブルでした。疲れが翌日まで残らず、それが凄く助かりました。
特にPGM系列でいいのは、乗用カートフェアウェイ乗り入れ可能コースが多く、それにプラスクールカートの組み合わせが最高となります。冷え冷え乗用カートで現場でまで行って、カートを停めて打って、また冷え冷えカートに乗る。たまりません。
先日、これをホームコースの扶桑でやったら、すげえモテました。スタート前に涼んでいると、おばちゃんやおじさんが「これいいねえ~」と近づいて来ます。「どうぞ、人が乗ると風が吹くんですよ」というや、おばちゃんが乗り込んで「あ~気持ちいいわ、あんた、うちのカートにも入れてよ」と旦那の顔をギロっと見てるし。「じゃこっちのカートに乗っていけば?」ってナンパしました。おじさんは苦笑いしてましたけどね。
このようにクールカートは話題性が満載で、凄くウケます。試しに使ってみてください。
目下、ロカボ食品を毎日摂取してダイエットにも成功しています。体重が最高77キロぐらいあったのが、今は72キロ台でベルトの穴、1個半ぐらい痩せました。シュッと細めで、ハーフパンツを履いてかっこいい。
どうだおじさんもなかなか決まってるだろうと、大きな鏡で自分の姿を見たら、そこに奇妙なとっちゃん坊やがいたのです。例えるとお笑い芸人の「にゃんこスター」のスーパー3助に似てるかな~トホホじゃん。というわけで妄想ついでに、空の縄跳びでもしましょうかね。
■プロフィール■
木村和久
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
とがしやすたか
1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。
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