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    アメリカンSUVの雄、ラングラーがより身近な存在に!

    アメリカ伝統のSUVと言えば、なにはなくともジープ。唯一無二の武骨なスタイルはもちろん、悪路走破性の高さにも注目だ。その頂点であり、一番ジープらしいのがラングラーシリーズ。ガッチリとしたスタイルと、機能美溢れたインテリアなど、これぞジープの真骨頂と言っていい。今回、改良が施されて最新モデルへと進化したラングラーに試乗してきた!

    配信日時:2024年5月30日 04時46分

    • ゴルフライフ
    • 自動車
    目次 / index
    • 背面タイヤなど、ハードなイメージを強調したデザインはジープらしさにあふれる
    • 今回の改良でわずかだが引き締まったイメージとなった
    • 新しくなったホイール。悪路走破性も重視したルビコンではタイヤもブロックタイプになる
    • 新しくなったフロントガラスにはこんなシルエットも。シープらしい遊び心がずい所にある
    • 無骨さと機能、そしてデザイン性も兼ね備えた運転席まわり
    • オプションでキャンバス地のサンルーフも選ぶことができる
    この記事の写真 13 枚を見る

    アメリカらしさあふれる唯一無二、それがラングラー

    背面タイヤなど、ハードなイメージを強調したデザインはジープらしさにあふれる

    背面タイヤなど、ハードなイメージを強調したデザインはジープらしさにあふれる

    サイズもさまざまあって、スタイリッシュなモデルもラインナップするジープ。もともとジープは軍用車として誕生して以来、アメリカンSUVの頂点に君臨してきたブランドだ。そのなかでも、往年のジープらしさを色濃く残しているのがラングラーとなる。スクエアなボディとジープのアイコンである7スロットのグリルなど、存在感はかなりのもので、実際のサイズもそれなりに大きい。車重は2トンを超える。

    現行型は2018年に登場した4代目で、今回はマイナーチェンジを実施して装いも新たになったのがトピックス。また価格も装備が充実しつつ、全体的な下がっている点にも注目だ。

    細かく手が入り、磨き上げられたエクステリア

    今回の改良でわずかだが引き締まったイメージとなった

    今回の改良でわずかだが引き締まったイメージとなった

    エクステリアから見ていくと、まずジープのアイコンであるグリルのデザインを変更。上下のサイズを縮小することで、凝縮感を増しつつ、カラーリングもグレードによって異なっている。そしてラジオのアンテナがボディサイドに付いていたのをフロントガラスのプリントタイプへと変更。これは悪路を走った際に枝などに引っかからないようにするためとのことで、ジープらしいこだわりが感じられる。

    また、ガラス自体もコーニングのゴリラガラスへと変更。ゴリラガラスはスマホでもお馴染みで、高強度、高耐擦傷性なのが特徴となる、今注目のガラスだ。そのほか、ホイールのデザインも変更になっている。

    新しくなったホイール。悪路走破性も重視したルビコンではタイヤもブロックタイプになる
    新しくなったフロントガラスにはこんなシルエットも。シープらしい遊び心がずい所にある
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    新しくなったホイール。悪路走破性も重視したルビコンではタイヤもブロックタイプになる

    インテリアはナビまわりの使い勝手の向上を重視

    無骨さと機能、そしてデザイン性も兼ね備えた運転席まわり
    オプションでキャンバス地のサンルーフも選ぶことができる
    パワーシートで快適。座り心地もよくて、ロングドライブでも疲れは少ない
    リヤシートも大ぶりでとても座りやすい。スペースは最小限ではある
    下半分は横開きで上半分がガラスハッチとなるので、使い勝手はとてもいい。ラゲッジ自体も広い
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    無骨さと機能、そしてデザイン性も兼ね備えた運転席まわり

    ラングラーに実際に乗り込んでみると、武骨な空間が広がる。かといって使い勝手が悪いとか、デザインが素っ気ないということもなく、プレミアムな空間に仕上げているのはさすがだ。今回の改良でまず注目なのが大きな12.3インチタッチスクリーンを全グレードに標準装備したことで、見やすさと使い勝手が向上。Uconnect 5と呼ばれるインフォテインメントシステムはアップルカープレイやアンドロイドオートに対応している。ちなみにアップルカープレイはリモート接続が可能だ。

    シートまわりではルビコンとサハラの前席に、ラングラー初の12ウェイパワーアジャスタブルシートを採用。また、全グレードで前後サイドカーテンエアバッグを標準装備され、これもラングラーでは初のことで、安全性が向上しているのは喜ばしいことである。

    ジープがなんたるかを全身で感じられる走り

    ボディの大きさや重さを感じさせないキビキビとした走りを楽しむことができる

    ボディの大きさや重さを感じさせないキビキビとした走りを楽しむことができる

    以前は、V6の3.6リッターなど大排気量を搭載していたが、現在は2リッターの直4のみ。ちなみにPHEVのラングラー4xeも別ラインながら設定されていている。大排気量こそ、アメ車、そしてジープのイメージだけに、2リッターと聞くと心もとなさがあるのも事実。
    実際に乗ってみるとターボを組み合わせていることもあって、巨体をストレスなく動かす。ゆったりと流す的なアメ車らしい雰囲気も味わえる味付けは、さすがと言っていい。また乗り心地もよく、以前のラングラーにあったステアリングの常に揺れて、抑えつけるようなことも一切なし。スクエアなボディということもあって、フロントガラスも四角くてサイズはかなり小さいものの、フロントの見切りがわかりやすいこともあって、乗りづらくないのは少々不思議。これもラングラーの魅力のひとつではある。

    いい意味で普通に気兼ねなく乗れて、ラングラーらしい雰囲気だけを存分に味わえるという、絶妙な着地点としている。街でもよく見かけ、女性のドライバーも多いのはこういった点もあるのだろう。

    ゆったりと駆け抜けるのももちろん得意で、タイヤなどからの騒音も少ない

    ゆったりと駆け抜けるのももちろん得意で、タイヤなどからの騒音も少ない

    今回最大の注目ポイントは価格!? 

    どこから見てもジープ。多くのSUVが存在する今、唯一無二の個性ブランドとして、ジープは注目だろう

    どこから見てもジープ。多くのSUVが存在する今、唯一無二の個性ブランドとして、ジープは注目だろう

    クルマの場合とくに、結局のところ気になるのは価格。よくはなったけど、高くもなった、では胸中複雑だ。そのような心配も無用。今回復活したエントリーグレードのスポーツは799万円。中間グレードとなるサハラは31万円安の839万円で、今回試乗したルビコンは16万円下がって、889万円となる。装備は充実しているので、実質はさらなるお得になっているわけで、このご時世にかなりのバーゲンプライスとなっているのはうれしい限り。あまたあふれるSUVのなかで、超が付く個性モデルに乗りたいなら、ラングラーはオススメだ。


    JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON
    ◆全長全幅全高:4870×1930×1855mm ◆車両重量:2110kg ◆エンジン形式:直4DOHCターボ ◆総排気量:1995cc ◆最高出力:200kW(272ps)/5250rpm ◆最大トルク:400N・m(40.8kg-m)/3000rpm ◆ミッション:8速AT ◆WLTCモード燃費:9.2km/ℓ ◆定員:5人 ◆価格:889万円


    お問い合わせ
    ジープフリーコール 0120-712-812
    https://www.jeep-japan.com/


    文/近藤暁史【MUSHROOM】



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