アジアゴルフ紀行
【タイ編】ローカル色を濃く感じる自然が美しいゴルフ場
いつか海外でプレーしてみたい! そんな思いを持ったゴルファーの皆さん、アジア諸国から届いた旬なゴルフ事情を紹介しましょう。
配信日時:2023年1月30日 04時32分
◆Lam Luk Ka Country Club
今回ご紹介するLam Luk Ka(ラムルッカ) Country Clubは、バンコク中心部から北東方向に車で約1時間、高速を降りるとローカル色を濃く感じるラムルッカ通りにあります。ラムルッカとはこの当たりに生息する青色の小鳥のことです。スズメよりも少し大きく、警戒心が強くてすばしっこく、写真に撮るのは難しいですがとても美しい鳥です。スコアカードのイラストもその鳥です(分かりづらいですが・・・)。キャディにスコアカードのイラストを見せながら「ラムルッカ見たい」と伝えておくと、その鳥を見つけて教えてくれますよ。
◆ABとCDの全36ホール
距離が長いチャンピオンコースのABコースと、距離が短い多様性に富むCDコースの全36ホールです。
AとB、CとDでセットになっており、基本的にACやBCといった回り方はできません。ABとCDでは、ガラッとコースの印象が変わるので、午前にAB、午後にCDと1日中プレイできたら最高ですね。
AB、CDの両方に共通していえるのは、ミドルとロングで「ドライバー以外のクラブでティショットしたほうが良いのでは?」と考えること。そういう戦略的なコースです。
ABはコンペの会場になっていることが多いですね。また、タイ人はABの方を好むようでタイ人比率が高いことが多く、日本人よりもスロープレーの傾向にあるので、待たされる場合が多いです。
AとBは、どちらからスタートしても、出だし3ホールは「ミドル→ロング→ショート」の順で距離も同程度。どちらからスタートしてもあまり変わりません。
Aスタートの場合、ティショットは右側に注意してください。右側がバンカーで開けて見えるのですが、その奥は池です。左側から窮屈なプレッシャーを感じるので、どうしても開けている右側に意識が逃げがちになってしまいますが、設計者の罠に惑わされないように。また、Bのスタートホールはドッグレッグですが、レギュラーティの場合、190〜200ヤードぐらいで奥のバンカーに入ってしまうので距離には要注意。こちらも設計者の罠で、右側に大きな池があることで、距離感が惑わされて遠くに感じる錯覚をしてしまいがちです。また、池超えのショートカットを狙う場合はキャディに一言ことわり、前の組に注意してチャレンジしてください。
CDは、全体の距離こそは短いですが、その中でも長短やドッグレッグ、池の配置、巨大バンカーなどなど、バラエティ豊富で何回プレイしても飽きがこないほど。土日でもバックティから回れますが、スコアカードを見て距離が短いからと安易にバックティからスタートすると大変な目に合います。バックティの場合、全く違うコースになってしまうようなところにティグランドがあるホールが数個あります。460ヤードの打ち下ろしではないパー4や、180ヤードの浮島の様なショートなど、一気に難易度が上がるホールが登場します。
Dはスタートホールとしてはとても難しいので、多少待たされるとしても絶対にCスタートにしてください。Cスタートの場合、特に罠もない短いミドルからスタートでき、素直なロング、ショートと続くので気持ちよくスタートがきれるはずです。その後5・6番でいきなり難易度があがりますが、それはそれ。
Dのスタートホールは左の池のプレッシャーが強いですが、右サイドも池です。「ティショットはとりあえずドライバー」ではなく170〜180ヤードを落ち着いて打ちましょう。池ポチャするプレーヤーが多く、詰まりがちです。順番待ちはキャディに任せて、茶屋でのんびり待つのがオススメです。2打目は打ち上げで、ショートしがちなので大きめに。
土日でも歩いて回れます。平坦なので負担はありません。
◆クラブハウスでの流れ
このクラブハウスは、ロッカーで着替えてから、プロショップでお金を払います。一般的なゴルフ場とは順番が逆です。
①クラブハウスの車寄せに到着。
②キャディマスターが出迎えてくれるので、名前を告げて、スタート時間を確認。カートか歩きかを伝えましょう。
③キャディが車からキャディバッグを降ろしてくれます。
④キャディが預り証(名刺の半分ぐらいの大きさ)を渡してくれますが、トラブルにならない限りコレは不要です。
⑤ロッカールームで着替えます。クラブハウスに入ってすぐろのところの長テーブルでチェックインをしている場合がありますが、それはコンペなので無視してOKです
⑥スタートまで時間があるときは、レストランで食事。すぐにスタートや練習をしたい場合は、プロショップで会計。会計時に何も言わないとカート料金で請求されるので、歩きの場合は申告しましょう。支払い前に、ご確認を。周りの人と料金が違う場合がありますが、それはメンバーやその同伴者。外国人だからと騙されているわけではないのでご安心ください。
⑦水筒を持っていない人は、水を買っておいたほうが良いです。水筒を持っている人はレストランで氷(無料)を入れてもらいましょう。
⑧プロショップの外に、先程のキャディが準備して待っています。さあ、楽しいゴルフのスタート。
ドライビングレンジは芝から打てるので、ぜひ練習しておきたいですね。
メインゲート前で、ロストボールをお手頃価格で販売しているお店が数件あります。非常に多くの種類を扱っていて、種類や状態にもよりますが10個入りで150〜300バーツ程度(約600〜1200円)。日本と違い、池が多くてボールが足りなくなっている方はココで仕入れておきましょう。
ラムルッカとバンコク中心部の中間地点に「サファリワールド」があります。キリンやゾウなどの動物に直接餌やりができる、とても楽しいサファリパークです。
次回もお楽しみに!
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