石川遼が参画したラウンドイベントの“ドレスコード”が狙うのは?『ROUND with TravisMathew』
6日(木)に千葉県のゴルフ場で行われたイベント『ROUND with TravisMathew』に石川遼が登場。イベントのドレスコードに込められた狙いとは。
配信日時:2023年7月11日 06時57分
アメリカ西海岸の優雅なライフスタイルを表現するアパレルブランド「TravisMathew(トラヴィスマシュー)」がブランド初の単独イベント『ROUND with TravisMathew』を6日(木)に千葉県のゴルフ場で開催した。
同ブランドのアパレルをツアーやプライベートで着用しているプロゴルファーの石川遼が「開幕戦の前から」イベントの企画会議に参加し、「トラヴィスマシューらしい世界観を伝えられるイベントにしたい」という思いで計画。そこではトラヴィスマシューを装ったゴルファー約60名が集まり、スクランブル方式でプレーをしながら、それぞれのコーディネートを楽しんでいた。
■参加者はTシャツに短パン、すそ出しOK!
“トラヴィスマシューらしい世界観”をモットーに、参加者にはTシャツ、短パン、すそ出しOKと「ラフでカジュアル」なドレコードが設けられ、ベストドレッサー賞も準備。石川が1ホールだけ参加者たちと一緒にラウンドを楽しみながら、ひとりひとりのコーディネートをチェックしていた。
石川自身もドレスコードに合わせて、首元が開襟された淡いカラーのプルオーバーシャツにコーデュロイ素材でライトカーキ系のカラー2色を左右色ちがいにデザインされたショートパンツで登場。
「シャツを出して着る機会がないので、今回はシャツを出すタイプにしました。シャツが出ていたほうが涼しく見えてカジュアルですよね」と、試合では見られない新鮮なスタイルもうまく着こなしていた。
■ゴルフの楽しみ方を幅広くしていきたい
石川には、今回のイベントである狙いがあった。それは「若いゴルフ人口が増えているからこそ、少しずつカジュアルに楽しめるゴルフ場が増えたらいいなと思っています」というゴルフ業界の活性化だ。「そんな若い人たちに、より身近にゴルフを感じてもらいたい」という思いから今回のドレスコードも考案した。
「気軽に行けるゴルフ場、そうじゃないゴルフ場があっていいと思う。もちろん、世界にはTシャツでは入場できないゴルフ場はたくさんあるけど、カジュアルな服装で回れるところもある。日本にはTシャツで行けるゴルフ場が圧倒的に少ないので、もう少しあってもいいのかなと。Tシャツとは言わないでも、もう少しゴルフをカジュアルに楽しむ文化をつくりたい。若いゴルファーが増えているからこそ変えられるのではないかな」と、ゴルフの楽しみ方を幅広くし、ゴルフ人口をさらに増やしていきたい意向も明かした。
さらに「アパレルブランドも増えているけど、導線がないとこの勢いは続いていかないと思う。アパレル買ってどうしたいかって、ゴルフ場に行きたいじゃないですか。メンズはシャツをパンツに入れて、ベルトしないといけないというルールがあるとオシャレが限られてしまう。そうするとアパレル業界的にもよくないというか…。なので、かっこいいアパレルを着られるゴルフ場が増えていければいい」という石川のメッセージが、今回のイベントには込められていた。
■アパレルだけではなく、イベント空間にもこだわった
同イベントはゴルフウェアだけでなく空間にもこだわりが。ティイングエリア背後のスタートハウスにはDJブースがあり、「西海岸をイメージした」音楽が流れていた。選曲は石川ではなく、DJの矢代直仁さん。ジュニア時代は矢代さんも真剣にゴルフをやられていて石川とはゴルフ友達でライバルという関係だったという。「一緒に切磋琢磨してゴルフを頑張っていた仲です」と紹介。年に1回行われる同級生のラウンド会で再会したときにDJをやっていることを聞いて依頼したと話す。
最後は、石川が1ホールによる『ショットエキシビジョン』のファンサービス。ドライバーショット、コース内に移動しフェアウェイウッド、斜面からのアイアンショット、バンカー、アプローチ、グリーンでパッティングなど約1時間に及んで実際のショットを披露して解説。これにはイベントに参加したファンも大喜びだった。
今回のイベントをきっかけに、ゴルファーがそれぞれに好きなスタイルで充実したゴルフライフを過ごせる日が、日本にもやってくるのはそう遠くないかもしれない。ファッションもゴルフも好きなように楽しもうじゃないか!(文・高木彩音)