おやじゴルフニュース「トランプ大統領復活でゴルフがアメリカン! 今後のゴルフの流れを予測する」
ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。
配信日時:2024年12月17日 02時15分
今回で、おやじゴルフニュースはひとまずお休みということになりました。そこで最後、好きなテーマを選ばせて頂きます。それは「トランプ大統領復活でゴルフはどう変わる」的な予測です。ゴルフを好む皆さんは、結構マジメでいらっしゃって、トランプさんみたいなわがままで、圧の強そうな人は苦手かも知れません。でも現実を直視するのも大事です。冷静になってトランプゴルフを見つめようじゃありませんか。
まずトランプさんのゴルフはどんな感じか? トランプさんのドライバーの飛距離は235~250ヤードといわれており、ベストは66、最高ハンデは1.8とも。70台で回って来るそうです。
フォームは独特でかなり横振りの浅いトップ、これでよく飛ぶなと思いますよ。恐らく人の話をあまり聞かないタイプでしょう、まあ自分もですがね。下手の固め打ちと恵まれた体格のおかげで、なかなか鋭いフェードボールを打っています。
この前の在任中のラウンド数は、4年間で公式が295回だから、年間80~90ラウンドですか。ちなみに近代で一番ゴルフをしたアメリカ大統領は、アイゼンハワー大統領で8年間で約800回ラウンドしています。
アイゼンハワーはオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブにメンバーの推薦で入会しました。それからメンバー達が大統領候補に祭りあげ、ロビー活動を沢山やり、当選させたという経緯がありますからね。
アメリカは政治とゴルフが密接な関係にあります。キューバ革命をなし遂げたカストロは、当初親米路線でアイゼンハワーと会談を望んでいました。ところが周りの連中が、あいつは危険だから会わなくていいと進言します。
結果、アイゼンハワーは会談予定だった日にゴルフに行く始末。それを聞いたカストロは、ゴルフとはなんだと怒りまくって、アメリカと決別、ソ連寄りになって行くんですね。ゴルフの怨みは恐ろしいです、皆さんも注意しましょうって、そういうこと?
さてそんなゴルフ好きなトランプさんの、ゴルフ外交に参加するのは誰か。我が国のの石破総理には、「頑張ってください」となるんでしょうか? あの人はキャンディーズファンだったから、ゴルフをやらないと思うでしょ。
実は石破さんて慶応大学の体育会ゴルフ部に在籍していたのです。若い頃はハーフ40台前半で回ったというから、今からでも遅くないです。練習してみてはいかがですか?
というわけで次に、我々の生活にトランプさんのゴルフはどんな影響を及ぼすでしょうか。
以前、安倍元総理とゴルフをしたときの様子がテレビでオンエアされました。長いパットを打って外すや、距離が残っているのにトランプさんはボールを拾い、松山英樹選手や安倍さんにボールを渡していました。
彼の社交ゴルフの場合、パットは1回打ったら終わりが暗黙のルールのようです。最初にパットは2回で終わると決めたのが、これまた大統領のアイゼンハワーです。彼は心臓病を患い、パットは緊張するから体に悪いので、やめたらと医者にアドバイスを受けます。
だったらパットは打たないで、グリーンに乗ったら2回と計算しましょうとなったのです。これが有名なアイゼハワールールです。この習いなのか? トランプさんはパットにあまり重きを置いてません。あくまで恵まれた体格を利用してのショットゴルフを満喫する、それがトランプゴルフでしょう。
さて実際問題、我々のプライベートな世界では、トランプさんのゴルフにどう影響を受けるか? まず世間的には堂々とゴルフをすることができる風潮となります。しかも、プライベートか仕事か、よく区別できない人とラウンドをして、案外そこで仕事が決まっちゃったりして。
大企業でも法人会員権をフルに活用し、ゴルフをしてもいいみたいな風潮になり、経済は活性化するんじゃないですか。若者はあくまで趣味、レジャーでプライベートゴルフを嗜み、おやじは連日コンペだ接待だで、ゴルフをやるのかな。
そして真面目なゴルファーには申し訳ないですが、ゴルフはますますレジャー的、社交的要素になると思います。ようするにトランプさんは、アメリカンゴルフの体現者なのです。アメリカンゴルフとは、乗用カートのセルフプレーを好み、朝からマリガンで2回打って良いほうのボールを選択する。パットのオーケーは適当に甘くやる。ボール探しはさほどやらない。
そしてゴルフをやって、プレー後にバーベキューなどのパーティをやり、そこで重要なことが決まったりもします。政治でも企業でも、派閥好きにはたまらない仕組みです。つまり、ご都合主義のゴルフなんですな。
これに対抗するのは、英国の紳士の嗜みとしてのゴルフです。歩きラウンドでキャディを連れて、ナビボードはなし。しかも、ラフがぼうぼう生えている荒れ地みたいなコースで、質実剛健なラウンドをします。
もちろん仕事の話は一切なし、あくまでプライベートで知り合った仲間の集まりを貫きます。もちろん米国派と英国派、互いに牽制しあい、相容れることはありません。簡単に言えば、互いに嫌っています。
全英オープンの会場となったこともあるターンベリーは、現在トランプさんの会社が所有しています。英国の誇りをアメリカ企業に買収されたのです。その報復といっては何ですが、英国としては面白くないので、ターンベリーは全英オープン開催候補から外されています。
トランプさんが所有している限り、ターンベリーでは全英オープンは開催させないそうです。英国のプライドとささやかな抵抗でしょうか。
というわけで日本のゴルフです。日本の一部古い名門コースは英国流の歩きキャディ付きラウンドです。しかし、ほとんどのゴルフ場は、乗用カートのセルフプレーのアメリカンです。それに日本のIT技術で、カートにはナビボードまで付いて、便利このうえない。
英米どちらのラウンドスタイルせよ、同伴メンバーとは友情や絆、信頼関係があってのゴルフです。ところが最近の日本じゃ、ひとり予約ゴルフが大盛況、ゴルフの人間関係が煩わしいと思う人が増えているんですな。
ゴルフのラウンドと交遊関係を別にしがちな日本人。そういえば石破さんも国際会議じゃスマホをいじって仲間に入らず、座ったまま挨拶してましたよね。ボッチ外交ってなんだんねん。
現在日本のゴルフは、どこに向かえばいいのか試行錯誤中。トランプ流にワイワイやるのか? 石破流ボッチゴルフをやるのか? そっと見守って行きたいと思います。
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