桜ゴルフマーケット情報 第五十回 [2023年11月23日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年11月23日 01時00分
ゴルフ場への入会者数がスケールアップ
● 特に、21年以降の入会者数が大幅に増加。21~23年の年平均入会者数は19年を53.8%上回る水準
● 21年は新規募集が女性入会者の増大に大きく貢献
● ゴルフ人気で予約が取りづらい状況から会員志向定着
● レジャー費用分散化で来場者数は二極化、会員権相場は横ばいの様相も、底堅い一定の買い需要は健在
コロナ禍で会員制ゴルフ場の入会者が男女ともにスケールアップしています。特に、新型コロナウイルスの感染者が年間を通して拡大した21年以降、大幅な増加をみせています。
上の表は、当社にてご入会頂いた各年のお客様の数を、19年を100とした指数で表した推移グラフです。21年が男性155.8/女性148.9、22年が男性164.6/女性115.6、23年(予測)が男性150.0/女性141.1と、顕著な伸びをみせました。21~23年の年平均入会者数は、19年に比べて53.8%上回る水準となっています。
女性は21年に大幅な増加となり、22年に下がったものの23年には急回復をみせています。21年は、当社にて専任募集を行っていた「高坂CC・週日会員」で、たくさんの女性の方にご入会頂いた事が女性入会者数の増加に貢献しました。一方、女性会員権を設定しているコースでは、21年の女性入会者増加で相場が大きく上昇した銘柄も少なくありません。割高感や相場上昇の反動で22年は一旦減少したものの、23年は女性入会制限を撤廃・期間限定で緩和するゴルフ場もあり、再び増加に転じました。
コロナ禍でゴルフ人気が高まったことで、多くのゴルフ場で予約が取りにくくなり、予約枠が確保されている会員の価値が再評価されたことが入会(会員権の購入)の増加につながっています。今年は、新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行となり、国内旅行需要も回復をみせています。レジャー資金の分散化でゴルフ場来場者数の減少も懸念されましたが、依然として賑わいをみせているコースも多く、二極化が生じているようです。
会員権相場は9月あたりから横ばいの様相を呈し、これまでの勢いから少し落ち着きをみせています。ただ、個人を中心とした一定の底堅い買い需要は健在で、ゴルフ人気が定着したといって良いでしょう。今後も、このゴルフ人気が一時的なブームに終わらず長く続いていくことを願ってやみません。
(データは桜ゴルフ総研調べ)
株式会社 桜ゴルフ
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