【2023年ゴルフルール改正】ボールを取り替えてプレーした罰が2打から1打に軽減
同伴者がパターをするときに違うボールに取り替えている姿を目にしたことのある方もいるのではないだろうか。実は、ティショットからカップインまで、ひとつのホールをプレーする際は、原則として同じボールを使うことがルールで定められている。この記事では、2023年のルール改正によって取り替えた際のペナルティが変わったことと変えることが許されるケースについて解説する。
配信日時:2023年3月23日 09時05分
1.ボールを取り替えてプレーした罰が「2打」から「1打」に
2023年のルール改正により「規則6.3b(3)誤って取り替えた球にストロークを行う」の罰が2打から1打に変更となった。また、誤って取り替えてしまった場合、そのボールを使ってホールアウトしなければならない。
2.そもそもボールを取り替えていけないのはどうして?
「規則6.3a ティーイングエリアからプレーした同じ球でホールアウト」にて、プレーヤーはティショットからカップインまでを同じボールでプレーしなければならないと定められている。違うボールでホールアウトすることが認められているのは以下の2つのケースのみだ。
- ・ボールが紛失、またはOBとなる
- ・プレーヤーが別のボールに取り替える(認められているかどうかにかかわらず)
3.別のボールに取り替えることが認められる3つのケース
プレーヤーは、以下の3つの場合にボールを取り替えることが認められる。
- ・救済を受けるとき
- ・直前のストローク場所から再度プレーするとき
- ・ボールが損傷しているとき
救済を受けるとき
ルールに基づいて救済を受ける場合、プレーヤーは元のボール、別のボールどちらかを使用できると「規則14.3a 元の球か別の球を使うことができる」で定めている。球が救済エリアに止まらない、パッティンググリーンで救済を受けるなど、ルールに基づいてドロップ・リプレースするときはすべて取り換えが認められている。
直前のストローク場所から再度プレーするとき
「規則14.6 直前のストロークを行った場所から次のストロークを行うこと」において、直前のストロークと同じ場所から再度プレーする場合、プレーヤーは元のボール、別のボールどちらかを使用できることを認めている。
ただし、グリーン上のボールをマークして拾い上げた後に、別のボールに取り換えることはできない。ここで取り換えると1打の罰となる。
ボールが損傷しているとき
「規則4.2c(2)別の球に取り替えることができる場合」では、ボールが切れていたり、ひびが入っていたりしており、現在のホールで損傷したことが明確な場合に別のボールに取り替えられると定められている。ただし、カート道や樹木などによってできたひっかき傷やバンカーショットによる擦り傷などは対象外となる。
損傷していると勘違いしてボールを交換してストロークした場合、1打の罰が適用される。
4.まとめ
原則ティショットからカップインまでボールを取り替えてはいけない。故意であろうとなかろうと、ルールに定められていない方法で別のボールに取り替えた場合、1打の罰を受けることになる。