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    ゴルフの「シニアツアー」は何歳から? 2024年大会概要と活躍選手をチェック!

    応援していたゴルファーがシニアツアーに出場していたり、ゴルフ場でゴールドティから打つ人を見たりして「シニアって何歳から?」と思うことはありませんか? ゴルフは生涯スポーツですが、だからこそ“シニアの境目”が気になるのではないでしょうか。この記事ではプロのシニアツアーや最近活躍している選手について取り上げるほか、アマチュアのシニアについてもまとめています。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年6月25日 08時17分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    シニアツアー参戦2年目で初優勝した片山晋呉(提供:PGA)
    シニアツアー参戦2年目で初優勝した片山晋呉(提供:PGA)
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    1.ゴルフのシニアツアーとは

    「シニアツアー」とは、国内では女子45歳以上、男子50歳以上のゴルファーを対象に組まれるツアーのことです。レギュラーツアーと掛け持ちで参戦も可能で、片山晋呉や宮本勝昌、不動裕理など、両方に出場している選手もいます。

    2024年は女子6大会、男子14大会が開催される予定。

    ちなみに、海外にもシニア大会やシニアツアーは存在します。

    例えば「全米シニア女子オープン」。これは米国女子シニアの大会で8月に開催されます。50歳以上の女性でハンディキャップ7.4を超えないゴルファーであれば、プロ・アマチュアを問わずだれでも参加可能です。

    男子シニアでは、50歳以上が対象となる米国シニアツアーが「PGAツアー・チャンピオンズ」の名称で開催されています。大会名としては、2013年に井戸木鴻樹が日本人選手として初めて優勝した「キッチンエイド全米プロシニアゴルフ選手権」、そして藤田寛之が2024年に単独2位を果たした「全米シニアオープン」などが知られているかもしれせん。

    また、毎年1月開催の「三菱電機選手権」も、米国シニアツアーの開幕戦として注目されています。この大会には過去2年間のツアー優勝しか参加できないため、選手たちの高い技術を堪能できます。

    2.国内女子ゴルフシニアツアー「レジェンズツアー」

    国内女子ゴルフのシニアツアーは2008年度から「レジェンズツアー」と呼ばれています。45歳以上の女子プロゴルファー対象で、生涯スポーツとしての普及と社会貢献活動を目的とし、2004年から始まりました。

    45歳以上の会員が会員総数の50%以上を締めており、60歳以上の選手を対象とした「グランドシニア」の部もあります。高度なテクニックで飛距離を補うプレーや、エージシュート(自分の年齢と同じか、もしくはそれ以下のスコアで18ホールを回ること)達成の可能性もあるため、見ごたえのある競技内容が人気です。

    2024年のレジェンズツアーは6大会開催

    2024年のレジェンズツアーは6大会、うち5大会ではグランドシニアの部を同時開催の予定です。新規に「長崎さくらレジェンズオープン」、「カヤバレジェンズオープン」、「Obbliカップ」の3大会が追加され、ますます活性化しています。6大会の賞金総額は1億1,100万円。

    2024年のレジェンズツアーは、以下のスケジュールが組まれています。各大会の詳細は、ALBA Net内「2024 レジェンズツアースケジュール」でご確認ください。

    開催期間

    トーナメント名 / 開催コース

    優勝者 / 賞金総額

    4月4日~4月5日

    長崎さくらレジェンズオープン2024

    長崎国際ゴルフ倶楽部(長崎県)

    表純子

    ¥10,000,000

    4月26日~4月27日

    太陽生命 元気・長生きカップ

    東急セブンハンドレッドクラブ東コース(千葉県)

    不動裕理

    ¥20,000,000

    太陽生命 元気・長生きカップ 「グランドシニアの部」

    東急セブンハンドレッドクラブ東コース(千葉県)

    日吉久美子

    ¥2,500,000

    6月19日~6月21日

    公式競技

    JLPGAレジェンズチャンピオンシップ

    軽井沢高原ゴルフ倶楽部(群馬県)

    鈴木佳恵

    ¥15,000,000

    公式競技

    JLPGAレジェンズチャンピオンシップ「グランドシニアの部」

    軽井沢高原ゴルフ倶楽部(群馬県)

    日吉久美子

    ¥2,000,000

    10月25日~10月26日

    カヤバレジェンズオープン

    日本ラインゴルフ倶楽部(岐阜県)

    (新規大会)

    ¥15,000,000

    カヤバレジェンズオープン「グランドシニアの部」

    日本ラインゴルフ倶楽部(岐阜県)

    (新規大会)

    ¥2,000,000

    10月31日~11月1日

    Obbliカップ

    土佐カントリークラブ(高知県)

    (新規大会)

    ¥20,000,000

    Obbliカップ「グランドシニアの部」

    土佐カントリークラブ(高知県)

    (新規大会)

    ¥2,000,000

    11月6日~11月7日

    ボンドカップ

    近鉄賢島カンツリークラブ(三重県)

    (前回大会)

    酒井千絵

    ¥20,000,000

    ボンドカップ 「グランドシニアの部」

    近鉄賢島カンツリークラブ(三重県)

    (前回大会)

    大城あかね

    ¥2,500,000

    国内女子ゴルフシニアツアーで最近活躍している主なゴルファー

    最近のレジェンズツアーでは、以下のような選手が活躍しています。

    ◆不動裕理(「太陽生命 元気・長生きカップ」2024優勝、生涯獲得賞金1位、永久シード、JLPGAツアー通算50勝)
    ◆日吉久美子(「太陽生命 元気・長生きカップ」2024グランドシニアの部優勝、「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」2024グランドシニアの部優勝、JLPGAツアー通算6勝)
    ◆表純子(「長崎さくらレジェンズオープン2024」優勝、レジェンズ3勝、JLPGAツアー通算5勝)
    ◆大城あかね(「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」2023グランドシニアの部優勝、レジェンズ6勝、JLPGAツアー通算5勝)
    ※いずれも2024年6月25日現在の戦績

    特に不動裕理は、レジェンズツアーデビュー戦(「太陽生命 元気・長生きカップ」2024)で圧倒的な強さを見せ、今後のシニアツアーでの活躍にも注目が集まっています。

    3.国内男子ゴルフシニアツアー「PGAシニアツアー」

    国内男子のシニアツアーは「PGAシニアツアー」という名称で、50歳以上の男子ゴルファーが参加できます。1988年に開始され、アマチュアの出場が認められている大会もあります。PGAシニアツアーの賞金ランキング4位以内に入れば「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権が与えられるため、それを見据えた選手たちの攻防も見所のひとつといえるでしょう。

    より年齢を重ねた60歳以上の「グランドシニア」、68歳以上の「ゴールドシニア」対象の競技大会も開催されています。

    2024年のPGAシニアツアーは14大会開催

    2024年のPGAシニアツアーは、開催中止となった大会も合わせ、以下の14大会開催の予定。シニアツアーの大会賞金総額は2千~8千万円で、全大会を合計するとおよそ6億6千万円に達します。

    2024年に創立100周年を迎える日本ゴルフ協会主催の「日本シニアオープンゴルフ選手権」は、プロとアマチュアが出場できる国内最高峰のトーナメントです。9月12〜15日の開催予定で、賞金総額はツアー最高の8千万円。2023年の優勝は藤田寛之でした。

    また、10月3~6日に開催予定の「日本プロゴルフシニア選手権」は、PGAが主催するプロシニア日本一を競う大会です。2023年はサマヌーン・スリロット(タイ)が優勝しました。こちらも各地の予選で勝ち抜いた選手たちが集い、一打を競う見ごたえのある大会です。

    各大会の詳細は、ALBA Net内「PGAシニアツアー 2024シーズン日程」でご確認ください。

    ■金秀シニア沖縄オープン(4月4~6日:開催休止)
    ■ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント(4月18~19日)
    ■すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント(5月30日~6月1日)
    ■スターツシニア(6月14~16日)
    ■倉本昌弘 INVITATIONAL 第1回 EAGLE CUPシニアオープンチャリティートーナメント(8月14~15日)
    ■マルハンカップ 太平洋クラブシニア(8月24~25日)
    ■コマツオープン(9月5~7日)
    ■日本シニアオープン(9月12~15日)
    ■日本プロゴルフシニア選手権(10月3~6日)
    ■トラストグループカップ 佐世保シニア(10月12~13日)
    ■ファンケルクラシック(10月18~20日)
    ■福岡シニアオープン(10月26~27日)
    ■コスモヘルスカップ シニアゴルフトーナメント(11月1~2日)
    ■いわさき白露シニア(11月22~24日)

    国内男子ゴルフシニアツアーで最近活躍している主なゴルファー

    最近のPGAシニアツアーでは、以下のような選手が活躍しています。

    ◆片山晋呉(「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」2024優勝)
    ◆宮本勝昌(シニアツアー通算4勝、「スターツシニア」2024優勝)
    ◆兼本貴司(「ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント」2024優勝)
    ◆藤田寛之(シニアツアー通算3勝、「日本シニアオープン」2023優勝)
    ※いずれも2024年6月25日現在の戦績

    米シニアツアーへの出場要件にもなる最新のシニア賞金ランキングは、ALBA Net内「PGAシニアツアー 賞金ランキング」にてご確認ください。

    4.アマチュアの“シニアゴルファー”

    さて、プロのシニアについては女子45歳以上・男子50歳以上でしたが、アマチュアの場合は、何歳から“シニア”になるのでしょうか。

    結論を先にいいますと、アマチュア競技ゴルフでは「55歳から」、一般的には「おおよそ70歳くらいから」と考えられるようです。

    アマチュア競技のシニアは55歳から

    アマチュアゴルファーが競技会に参加する場合、国内の多くの大会では「55歳からシニア」と定義しています。誕生日が来なくても、その年に55歳になればシニア資格があるとみなされます。

    一般的には「ゴルフ場利用税」が無料になる70歳から?

    総務省によると、地方税である「ゴルフ場利用税」は70歳以上には課税されないと定められています(平成15年4月1日以降)。徴収される税の額や、65歳以上70歳未満の税軽減の有無などは、都道府県やゴルフ場により違いがあるものの、70歳以上であれば無料です。

    この税金を払わなくなったとき(70歳)が、広義の意味で「アマチュアのシニア」になる、ひとつの目安と考えられるのかもしれません。

    なお、各種「シニア割引」に関しては、適用年齢や割引率などはゴルフ場によってまちまちです。割引を受けたい場合は事前に問い合わせましょう。

    シニアティからのショットは自分で飛距離が出ないと感じたら

    いわゆるシニアティ(ゴールドティ:年齢などを考慮して設定されたティーイングエリア)はいつから使用すべきでしょうか。

    これには明確な年齢の規定はありません。体力的にきつい、あるいは飛ばなくなったなと感じたら利用するといったイメージです。つまり、使うも使わないも自由ですが、一般的には、70歳くらいからの使用が多いとされています。

    5.まとめ

    ゴルフは生涯スポーツといわれます。年齢を重ねても、プレースタイルを変えつつ長く楽しめるのが魅力です。レギュラーツアーで活躍した選手がシニアで再脚光を浴びる姿を応援するのもよし、シニア世代になった自分が新たな目標に向かって奮起するもよし。

    この記事をひとつのきっかけに、「シニア」という新たな視点から、ゴルフを見つめ直しみてはいかがでしょうか。きっと素晴らしいゴルフライフが広がることでしょう。

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