首位発進ノ・スンヨルにアクシデント「AT&Tバイロン・ネルソン」で2023年改正の新ルールが適用される
米国男子ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン」の初日が終了。「60」をマークし首位発進したノ・スンヨル(韓国)のラウンド中に起きたアクシデントが、米国男子ツアー公式インスタグラムで公開された。
配信日時:2023年5月12日 02時48分
11日に開幕した米国男子ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン」。松山英樹の復帰戦として注目が集まっているが、首位発進したノ・スンヨル(韓国)に起きたアクシデントも話題となっている。その一連の様子が米国男子ツアー公式インスタグラムで公開された。
初日から「60」というビッグスコアを出し首位に躍り出たスンヨルだが、ドライバーのヘッドにヒビが入るというアクシデントが起きていた。最初に異変に気付いたのは12番。本人は「ドローボールを狙って、確実に当たったはずなのに70ヤード右にいった」と振り返る。このことから、自身のドライバーのヘッドが割れてしまったことに気が付いたようだ。しかしこのときは、「ヒビが髪の細さ程度しかない」として交換が認められなかった。
そして動画に映る13番ホールのシーンにつながる。ティショットが左に飛んでしまい、暫定球を打つことに。そうして打った暫定球は、1球目よりもはるか左に飛んでしまった。ここで「ドライバーのフェース面が完全に割れている」と確認され、ドライバーの交換が認められたのだった。
スンヨルは、“友人”に代わりのクラブを持ってくるように頼み、15番ホールが終わったタイミングでドライバーのヘッドを交換。キャロウェイのクラブを使用しているスンヨルだが、タイトリストのレンチを使用していることはご愛嬌ということで……
ちなみに、自身やキャディが原因で破損したクラブの交換が認められるのは今年から。2023年のルール改正により、ゴルフ規則「4.1a(2)ラウンド中に損傷したクラブの使用、修理、交換」の中に、「乱暴にクラブを扱った場合を除き、破損したクラブを取り替えられる」という内容が明記されたのだ。
2023年のルール改正では、2019年の大幅な改正を受けて、従来よりも多くのルールが変更されている。競技において、ルールを勘違いしたことで受ける罰は非常にもったいない。また、今回のようにクラブを交換できるといったアドバンテージを受けられるケースもある。競技シーズンが本格化する中ではあるが、改正されたポイントを今一度確認してはいかがだろうか。