ゆったりとした走りが強み! メルセデスベンツのミニバンならコースまでのロングドライブが楽しくなる
ヨーロッパではミニバンというジャンルはあまり馴染がない。高い速度域を走り抜けるには不向きなどが背景にあり、人と荷物を満載にして長距離走るのはステーションワゴンのほうが人気だ。そのなかで、気を吐いているのがメルセデスベンツのVクラス。日本にはプレミアムミニバンとしてトヨタのアルファード&ヴェルファイア、レクサスのLMがあってまさに鉄壁の布陣。それに対するVクラスの実力はいかがなものだろうか?
配信日時:2025年1月10日 06時15分
ヨーロッパではミニバンというジャンルはあまり馴染がないというのが実際のところ。高い速度域を走り抜けるには不向きなどが背景にあって、人と荷物を満載にして長距離走るのはステーションワゴンのほうが人気だ。そのなかで、気を吐いているのがメルセデスベンツのVクラスだ。日本にはプレミアムミニバンとしてトヨタのアルファード&ヴェルファイア、レクサスのLMがあってまさに鉄壁の布陣。それに対するVクラスの実力はいかがなものだろうか?
堂々たるボディサイズを活かした余裕たっぷりの室内
今回試乗したのはV220dエクスクルーシブ ロング プラチナムスイートというグレードで、その響きからしてプレミアムな感じ。Vクラスというと、バンをベースにしていることもあって、日本のミニバンと比べると商用車ライクとまではいかなくてもシンプルなイメージがあったが、それは昔の話。今ではそのようなイメージは一掃されている。
とはいえ、日本流の何でもかんでも付けた過剰サービス的なものではなく、基本に忠実で使い込むほどにその良さがわかってくる感じだ。しっとりとした質感のシートは高級なナッパレザーを使ったもので、大ぶりかつ肉厚で座り心地は極上。とくにセカンドシートはオットマンが装備されるなど、日本の高級ミニバン並みのラグジュアリー感が味わえる。
また運転席まわりもデザインが一新されて、メルセデスのほかのモデルと比べても遜色のないプレミアムなデザインとなったのも今回のトピックス。センターとメーター部分のモニターがつながった最新のものとなっている。
大きな車重を活かしたしっとりした味わいのある走り
意外かもしれないが、自ら運転する楽しさもあるのがVクラスの持ち味。2列目、3列目の乗り心地にも関係するが、リヤはエアサスなのでしっとりとした走りが楽しめる。エンジンは2リッターの直4ディーゼルターボのみで、9速ATが組み合わされる。スペックだけ見ると心もとない気がするかもしれないが、車高が高いロングボディというハンディは感じないし、装備充実ゆえの2520kgという重い車重でもストレスなく加速させるのはさすがだ。もちろん瞬発力はなく、必要にして十分以上、ゆったりとした走りではある。
プレミアムミニバンといっても、やはり日本とドイツでは解釈が違うし、それは当然のこと。どちらがいい悪いではなく、ある程度のタフさを兼ね備えているのがVクラスの持ち味だ。旨味は使い込むほどにじっくりと感じるもの。そういった味わいが好きな方にはおすすめのミニバンだ。
Mercedes-Benz V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite
◆全長_全幅_全高:5140×1930×1880mm ◆車両重量:2530kg ◆エンジン形式:直4DOHCディーゼルターボ ◆総排気量:1949cc ◆最高出力:120kW(163ps)/3800-4400rpm ◆最大トルク:380N・m(38.7kg-m)/1600-2400rpm ◆ミッション:9速AT ◆WLTCモード燃費:12.6km/ℓ ◆定員:7人 ◆価格:1355万円
文/近藤暁史【MUSHROOM】
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