女子プロでは過去最長!?ダンロップ歴30年の古閑美保が、子育て中の親に伝えたい「早ければ早いほど良い」
25、26日に行われた「ダンロップのゴルフ&テニス」のイベントレポート。
配信日時:2024年5月27日 03時49分
25、26日と東京・二子玉川で行われた、ダンロップ主催のスポーツイベント「DUNLOP SPORTS FESTA」。家族で子供たちと無料参加できる、ゴルフとテニスに触れられる特別なイベントだったが、登壇した古閑美保が子育て中の親に向かって、自身の経験から本音トークを繰り広げた。
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ゴルフ/テニスは「早いほど良い」
「19歳でプロになったと同時に契約していただいて、こんなに長い人は多分いないんじゃないかなと。(ダンロップ歴はアマチュアのモニター時代含め)多分30年以上。ずっと一途に30年以上契約している選手は多分いないんじゃないですかね」と、まずは生粋のダンロップ愛から話しだす。会場には赤ちゃんから小学生まで多くの子連れ世帯が集まったが、「ゴルフとテニスに触れるのは、早ければ早いほど良い」とアドバイスする。
「私が言うのもなんですけど、女の子の方が絶対(稼げる)確率高いんで。(笑)可能性は小さければ小さいほど、赤ちゃんが一番天才です。1歳2歳3歳から子供になって、少女になっていくけど、やっぱり大人になっていくにつれて才能って、どんどんなくなっていってしまうので、もう赤ちゃんは天才の塊ですからね。今ボール触るだけでも才能が開花されてますから、ぜひゴルフもテニスもそうですけど、やっぱり早い方がいいかなと思いますけどね」
自身は3歳の頃から父親に野球を叩き込まれた「野球少女」だった。「野球少女って騒がれたんですけど、やっぱり『女の子だから』ということで、たまたま熊本で坂田塾があったので、そこをきっかけにゴルフは10歳から始めた」と振り返る。両親はゴルフをしなかったが、親戚の勧めも大きく「最初からプロ志望だった」という。とはいえ、トーナメントプロを引退した今の方がゴルフの“魅力”を感じるそう。
努力せずとも「クラブで補える」
「トーナメントをやめて12年ぐらい経ちますけど、正直、今ですねゴルフの魅力に気づき始めているのは。遊びでやるのにこんなに楽しいことはないですよ。仕事感覚が強かったというか、そもそも野球をやりたかったのでゴルフが好きで始めたわけじゃないんです。本当に最初からプロ志向といいますか、プロ意識も強かったですし、プロになるものだと思ってやってましたし、負けん気がすごい強い子供だったので。
今は努力しないんで、いかに飛距離を落とさないかとか、そういったクラブに頼れるものになってます。昔の努力していた頃のマインドの話ですけど、努力さえすれば、トレーニングだったり食事だったり睡眠だったり、色んなことに対して自分の人生を生きていく上で『全部ゴルフに繋げれば勝てる』と思っていたので、その時間が全部繋がっていくという考えになって、中学生ぐらいから優勝しだしたんですよ」
プロ意識の高い古閑の子供時代を振り返ったが、「やったことのない人」に対しても、こうアドバイスを送る。
「やったことがない方も沢山いらっしゃると思いますが、本当に始めたことない方でしたら何歳から始めても大丈夫だと思います。ただ、やっぱり早い方がいい。下を(向いて)打たなきゃいけないスポーツって難しいんですよね。テニスもそうですけど、大体(球が)動いてくる。動いてくるのももちろん難しいんですけど、これね、止まってる球も難しいんですよ。やったことがないからだと思うんですけど、本当に動かないのに当たらないんですよね、これ何でか。やっぱり、どんどんどんどん目が離れていくじゃないですか。
子供は体が小さいので、ボールに当てることじゃなく、クラブを一生懸命『振ろう』とするので、子供って勝手にクラブが遅れてくるんです。体のこともありますし、クラブが重いから一生懸命振るんだと思うんですけど、大人は『ボールを打とう』とするからクラブが先に降りてくる。そういう意味で始めるのが遅いほど上達は難しいけど、大人は頭で理解して体を動かすこともできる。子供はそうしないからいい面もありますけど、大人は理解できるからいい面もあるのでいつ始めてもいい」
夫婦の会話にゴルフは◎
ゴルフの魅力について、「コミュニケーション」として様々な人が使える魅力を感じているとか。
「生涯スポーツなので、自然の中をご夫婦なりカップルなり、何でもいいんですけど(長く楽しめる)。『家では会話がなくても外では会話する』『家でよく喧嘩になる』というご夫婦もいらっしゃるんです。だから、そういう意味でもゴルフって、旅行にもくっつけられる。本当はね、結構こんな風に思って始めてもないですし、そんなゴルフ人生を送ってきてもないですけれども、今だからこそやっぱり違った魅力はすごく感じます」
イベント参加者から「古閑さんが一番、注目している選手を教えてください」と問われると、こう話す。
「ゴルフに限らず、色んな意味で他に大谷(翔平)しかいないでしょう。やっぱり日本中、世界中を騒がせてる大谷さんですかね。何やっても注目されますよね。ゴルフ界で言うと、やっぱりタイガー・ウッズ。以降の選手はやっぱり出てこないって言われてるんですけど、野球界も大谷選手が出てきましたから。やっぱゴルフ界にもタイガーみたいなスター選手が出てくるという、やっぱ100年に1人とか何とかって言いますから、もしかしたら生きてるうちには見れないかもしれないですけど」
ゼクシオの「ボールもいい」
他の参加者から「いつも使う『ゼクシオ』のクラブに合うボールをすすめていただきたい」と要望されると?
「見た感じはお若そうですけど、私も『ゼクシオ』のボールも使ってみたんですよ。けっこう体に負担もなく柔らかくて、ある程度普通のコースで球も止まるし、スピンも効いていて球も上がりますし、何かね、くっつきが凄くいいんですよ。『ゼクシオ』ボールは『年配の方が使われる』イメージがあるかもしれないですけど、『私は使えるな』と思ったんです。長年ずっとスリクソンを使う慣れももちろんあるんですけど、私も『やっぱりゼクシオにはゼクシオのボールがいいのかな』とすごい思いました。今回のモデルが初めてそう思いました。結構いいですよ」
重ねて参加者から「スリクソンとゼクシオのボールで何か違いがあるんですか?」と問われると、こう解説していた。
「全然違います。硬さも違いますし、プロのトーナメントってやっぱりコースセッティングでグリーンも硬かったり、ラフが深かったりするので、そこから自分の技術でちゃんとスピンがかけられて、ちゃんと球が上がってという性能を求めるならスリクソンですね。でも、体の負担を考えたりすると、長くやっていく分にはやっぱヒジだったり股関節ですね。ヒジとか手首とか、そういう関節系には(ゼクシオは)すごく優しいボールだと思います」